三菱造船、タブレット端末を利用したポータブル運航支援システム「ナビコ」の開発を完了
デジタル技術で内航海運の安全運航と船員のストレス軽減を実現へ
◆ 複数の内航船におけるパイロット試験とユーザーフィードバックを通じ、製品仕様や操作性をさらに向上
三菱重工グループの三菱造船株式会社(社長:上田 伸、本社:横浜市西区、以下、三菱造船)はこのほど、Marindows株式会社(社長:中山 喜雄氏、本社:東京都中央区)と連携してコンセプト開発を手掛けたポータブル運航支援システム「ナビコ」の開発を完了しました。10日から東京都江東区の東京ビッグサイトで開催される国際海事展「Sea Japan2024」で展示予定です。
三菱造船は、“デジタル技術で内航海運の安全運航と船員のストレス軽減を実現したい”という想いから、独自開発したコンソール型運航支援システム「Super Bridge-X」をベースに2021年度からナビコの開発に着手しました。ナビコのシステムにより、見張り不十分や船位確認漏れといったヒューマンエラーから起こり得る海難事故を防止するほか、航路データの複製・比較や目的地への予想到着時刻のガイダンス、音声による周囲情報確認などの機能を、使いやすいタッチスクリーン操作画面で提供します。また、タブレット端末をリース契約形式で供給することで初期投資費用を抑え、設置工事も船上の航海計器との最低限の接続作業および調整のみとし、新造船だけでなく就航船への導入にも配慮しています。
ナビコのパイロット試験は、旭タンカー株式会社(本社:東京都千代田区)が運航するバイオマス燃料輸送船「あすか」※を皮切りに、2023年7月以降、複数の内航船において実施されています。今後、操作性や仕様面に関するユーザーからのフィードバックを基に、より良い製品を顧客に提供するためのブラッシュアップを実施する予定です。
三菱造船は、目指す成長戦略「Marine Future Stream」において、再生可能エネルギーと炭素循環による「海の脱炭素社会」、自律化・電化による「安心・安全な社会」を描き、海に関わるイノベーションの「知恵出し」とその「カタチ化」の実現を掲げるとともに、日本の内航海運における労働力不足解消・労務負担軽減、海難事故防止、離島航路維持等の社会的課題を解決し、安定的な国内物流・輸送インフラを支えていきます。
※ ナビコを搭載してパイロット試験を実施した旭タンカー株式会社のバイオマス燃料輸送船「あすか」について、詳しくは以下のプレスリリースをご覧ください。
https://www.mhi.com/jp/news/23070702.html
■三菱重工業株式会社
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