凸版印刷とセルム、文化を深く学ぶリベラルアーツ研修を共同開発
文化財VRを活用し、不確実な時代の必須スキルである想像力・直観力を高める研修コンテンツとして2021年1月21日(木)より提供開始
凸版印刷(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)と株式会社セルム(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:加島 禎二、以下 セルム)は、不確実な時代にビジネスを進める上で必要な想像力や直観力を高める「リベラルアーツ(※1)」研修として、VRなどのデジタル技術を活用した深い文化体験を提供する研修コンテンツを共同開発しました。
本研修コンテンツは、凸版印刷が持つ文化財VRなどデジタル文化財の表現技術と、文化領域における多様な人的ネットワーク、セルムの持つ企業の人材開発・組織開発ノウハウを組み合わせ、深く文化を理解し、体感し、ビジネスに役立てられるよう設計されたものです。企業の人事・人材開発部門向けに2021年1月21日(木)より販売を開始します。
本研修コンテンツは、凸版印刷が持つ文化財VRなどデジタル文化財の表現技術と、文化領域における多様な人的ネットワーク、セルムの持つ企業の人材開発・組織開発ノウハウを組み合わせ、深く文化を理解し、体感し、ビジネスに役立てられるよう設計されたものです。企業の人事・人材開発部門向けに2021年1月21日(木)より販売を開始します。
■ 開発の背景
新型コロナウイルス感染拡大の影響をはじめ、社会の変化が加速する現代のビジネスシーンにおいては、論理的思考やデータ解析といった処理能力だけではなく、想像力・直観力・倫理観といったソフトスキルを身に付けることが重要になっています。また、それらの能力を育成するため、文化・芸術・歴史などの教養、すなわち「リベラルアーツ」への注目は、近年ますます高まっています。
このたび、凸版印刷の持つVR・文化観光ノウハウとさまざまなステークホルダーとのネットワーク、そしてセルムの大手企業向け人材開発研修企画・運営手法を生かしながら、文化・芸術・歴史からの学びをより深く引き出す対話型の研修コンテンツを制作、提供を開始します。
これまでの教養研修として提供されているプログラムの多くは座学形式が中心であり、体験型のプログラムが少なく受講者の印象に残りづらいという課題がありましたが、本研修では、ビジネス・文化の両面に精通したファシリテータが、「文化の継承者」である現代の工芸師・僧侶・神職の方々と対話しながら、文化財VRを活用し日本文化の根底にある考え方・精神を紐解いていきます。参加者はこれらの体験からの発見や感動を通じて、現代のビジネスに必要な「リベラルアーツ」を体感的に養うことができます。
■ 特徴
凸版印刷がプロデュースする文化観光事業「Profound Tourism(プロファウンドツーリズム)™」と連携し、さまざまな日本文化体験を題材としながら、以下を特徴とする研修を行います。
① 凸版印刷が制作したさまざまなVRコンテンツを活用
精緻に作成された文化財データを用いて、建造物・美術作品を超拡大しての鑑賞や、創建・制作当時の再現作品を鑑賞ができます。現地に行くだけでは得られない時間・空間を超えた非日常空間に没入することにより、参加者は体験からの発見や感動を通じ、マインドセットを行うことができます。
② 「文化の継承者」との交流を通じ、刺激と発見のある感動体験を演出
寺社の住職や伝統を守る工芸師などの「文化の継承者」との生の交流を行うことができます。彼らとの直接の対話によって、日本の文化を支えている人々のこだわりや日々の工夫を知ることにより、参加者の発見・感動につなげます。
③ ビジネス・文化の両面に精通したファシリテータを起用
ビジネス・文化の両面に精通した著名なファシリテータを起用。文化・芸術・歴史からの学びを、ファシリテータの案内のもと、一過性のものではなく、自らのものにする内省の要素を研修の中に取り入れます。
その他、受講者の想像力・直観力・倫理観のアップにつながるための系統立てたプログラムのカスタイマイズ提供が可能です。
■ 具体的な研修例
1. 「禅による内省とチームビルディング」
歴代の政治家も参禅する東京・臨済宗の禅宗寺院「全生庵(ぜんしょうあん)」で、座禅体験や住職との対話を行います。オンライン・リアルの両方の開催で、自己内省のスキルと、組織論についてのワークショップを行います。
ファシリテータ:宍戸 幹央(鎌倉マインドフルネス・ラボ)
鎌倉マインドフルネス・ラボ株式会社 代表取締役。一般社団法人 Zen2.0 共同代表理事。東京大学物理工学科卒業・同大学大学院新領域創生科学研究科修了。日本IBM勤務経験を経て、人材育成業界に入る。多くの大手企業の研修の講師実績、プログラム開発経験を有する。2012年より鎌倉を拠点に、企業向け組織開発および人材育成を行うほか、地域に紐づいた学びの活動を展開。
2. 「脳科学理論に基づく美術鑑賞ワークショップ」
「感性を刺激しマインドを変える」をテーマに、日本美術作品の見方・感じ方のワークショップを行います。ただ見るだけではなく、自らの感性に問いかける美術鑑賞手法で、脳のパフォーマンス向上につながる美術の感じ方・とらえ方を紐解きます。
ファシリテータ:茂木 健一郎(脳科学者)
東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現在に至る。
専門は脳科学、認知科学。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文藝評論、美術評論などにも取り組みながら、作家、ブロードキャスターとしても活躍の幅を広げている。
3. 「寺社に学ぶリーダーシップ研修」
奈良の名刹「唐招提寺(とうしょうだいじ)」など、歴史ある寺社をテーマにしたVRコンテンツを鑑賞しながら、長く続く「組織」の価値観を学びます。また、それらから見いだされる組織運営のヒントを探る、リーダー向けの研修です。
ファシリテータ:吉田 忍(日本ビジネス道徳協会)
一般社団法人日本ビジネス道徳協会代表理事。東京理科大学理工学部卒業・同大学大学院理工学研究科修了。ハウスメーカー勤務後、プロビジネスコーチとして5年間で約6000人のビジネスパーソン・組織リーダーにコーチング。2014年に現職。長寿企業のエッセンスを取り入れた新しいリーダーシップ・理念浸透プログラムを提供。
■ 凸版印刷のVR事業および文化観光事業について
凸版印刷は20年にわたり、VR技術を用いた「トッパンVR」の開発に取り組み、文化財の高精細なデジタル保存・資料保存に取り組んできました。2018年からは製作したVRコンテンツをもとに、日本の伝統文化に宿る精神性を、文化継承者との対話などの特別な体験を取り入れてツアー形式で体感する「Profound Tourism(プロファウンド ツーリズム)™」を株式会社トッパントラベルサービスと共に提供するなど、独自のコンテンツ・ノウハウを活用した文化観光事業を推進しています。
プロファウンドツーリズムホームページ: https://www.toppantravel.com/profoundtourism/jp/
トッパンVR・デジタルアーカイブ: http://www.toppan-vr.jp/bunka/
■ 株式会社セルムについて
株式会社セルムは、1995年12月設立した各社固有の企業変革の実行を支援する組織・人材開発プロフェッショナルファームです。経営的な視点で本質的な課題を設定し、「人材・組織基盤の強化」と「優れたリーダーの輩出」の支援を行っています。
セルム公式ホームページ:https://www.celm.co.jp/
■ 参考価格
一式価格75万円~
■ 今後の展開について
凸版印刷およびセルムは、本事業を一般企業の人事部門をはじめ人材開発部門を中心に拡販を行って参ります。
※1 リベラルアーツ
人文科学・社会科学・自然科学にまたがる現代の一般教養のことを指す。自由に、自分の考えや判断で自律的に生きていきながら、周囲の人たちとも前向きな関係を構築するために身に付けるべき必要な技術。幅広く学ぶことで、多角的な視点を養い、思考力・分析力・実行力を身につける学問領域。
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以 上
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