茨城県初のウナギ生息モニタリング 「石倉カゴ」設置記念式典9月19日(木)〔茨城 栃木〕
鹿児島大隅半島の知見をラムサール条約登録湿地涸沼へ
パルシステム生活協同組合連合会(本部:新宿区大久保、理事長:大信政一)は9月19日(木)13時30分から、茨城県涸沼ほとりの親沢公園キャンプ場(東茨城郡茨城町)で「石倉カゴ」の設置記念式典を開催します。ウナギ資源回復のため、大隅地区養まん漁業協同組合(鹿屋市串良町、楠田茂男代表理事組合長)と協議会を設立し継続してきた放流モニタリングの知見を活かし、九州大学や県内行政、漁協との協力の下、涸沼における生息調査を開始します。
利用者との生き物観察会も視野に
「石倉カゴ」は、網かごに石を詰めて河川内に設置する人工的なウナギの増殖礁です。石の隙間に生息する生きものをウナギが捕食し、水鳥などからも身を守れるすみかになります。涸沼での石倉カゴ設置は県内初の試みで、2023年12月からの調査を経て実現しました。調査に当たっては、九州大学農学研究員の特任教授として二ホンウナギの生態と資源回復を研究する、望岡典隆さんの協力を得ています。
式典には、パルシステム連合会をはじめ茨城県と茨城町役場、大涸沼漁業協同組合、NPO法人ひぬま生態系再生プロジェクトなど地域の各団体とパルシステム茨城 栃木の関係者も参加します。参加者は涸沼に入って石を運び、石倉カゴを沈めます。石倉カゴ設置後は年に数回モニタリングを実施し、利用者にも参加を呼びかけていく予定です。
涸沼は、ラムサール条約登録湿地として県内有数の生物多様性を誇ります。パルシステム茨城 栃木はひぬま生態系再生プロジェクトと連携し、毎年利用者との「涸沼の生き物観察会」も開催しています。利用者をはじめ地域の多様な団体とともに、ウナギの資源回復にも理解を広めていきます。
ウナギ資源回復の活動を関東にも
パルシステム連合会は2013年、二ホンウナギの絶滅危惧種指定を受け、大隅地区養まん漁協とともに「大隅うなぎ資源回復協議会」を設立しました。日本の食文化と地域に根付いた産業を守るため、商品利用点数に応じた金額や利用者の募金を支援金として積み立て、ウナギの資源回復や河川環境改善のための調査研究や広報活動に活用しています。
2015年には望岡さんの協力を得て、大隅半島でのウナギの稚魚放流と石倉カゴ設置によるモニタリング調査を開始しています。利用者が調査を体験できる産地ツアーも毎年開催し、産地の生産の努力や環境保全活動の意義を伝えています。
パルシステムはこれからも、地域の豊かな環境と産業を守るため、多様な立場の人たちと連携し持続可能な生産と消費を追求します。
ウナギモニタリング「石倉カゴ」設置記念式典 開催概要
【日時】2024年9月19日(木) 13:30~15:45
【会場】親沢公園キャンプ場(東茨城郡茨城町上石崎4144-4)
【参加団体】
大隅うなぎ資源回復協議会、茨城県、茨城町役場、大涸沼漁業協同組合、NPO法人ひぬま生態系再生プロジェクト、パルシステム生活協同組合連合会、生活協同組合パルシステム茨城 栃木
【スケジュール】
13:30 石倉カゴ設置式典
・開会挨拶:パルシステム生活協同組合連合会商品開発本部 野津秀男
・石倉カゴ設置方法と注意点の説明:九州大学 望岡典隆さん
・祝辞:茨城県
14:15 石倉カゴの設置作業
※式典に先立ち学習会を開催します
【時間】10:00 ~ 11:30
【会場】茨城町駒場庁舎(東茨城郡茨城町大字駒場450)
【内容】パルシステムの取り組み(パルシステム連合会水産課豊原)/うなぎの学習会(講師:望岡さん)
生活協同組合パルシステム茨城 栃木
所在地:茨城県水戸市梅香2-1-39、理事長:青木恭代
出資金:69.8億円、組合員数:14万人、総事業高:181.6億円(2024年3月末現在)
HP:https://www.palsystem-ibaraki.coop/
パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:大信政一
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,541億円/組合員総数173.5万人(2024年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/
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