飲食店4割が年末年始コロナ前以上の予約。8割が人材不足の影響も無し
本調査について
■調査概要
調査対象:飲食店ドットコム会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:287名
調査期間:2023年12月12日~2023年12月20日
調査方法:インターネット調査
■回答者について
本調査にご協力いただいた回答者のうち80.1%が2店舗以内の運営店舗です。また、回答者のうち東京にある飲食店の割合は50.5%(首都圏の飲食店の割合は64.5%)となっており、こうした背景が結果に影響していると推測されます。
調査結果について
■37%がコロナ前の予約状況と同等またはそれ以上と回答
まず、忘年会・新年会の予約状況について、コロナ前の同時期(2019年12月〜2020年1月)との比較について聞いたところ、「コロナ前よりも好調に推移している」(18.1%)、「コロナ前と同等の推移である」(19.2%)と37.3%がコロナ前の予約状況と同等またはそれ以上であることがわかりました。
一方で、「コロナ前まで戻っていない」(52.3%)という回答も依然としてあることがわかります。
▼コロナ前と比較して、忘年会・新年会の予約状況は?(N=287)
また、店舗のエリア別に分類してみると、コロナ前と比較して、「好調」の割合が、首都圏(21%)に対してその他エリア(13%)、一方、「コロナ前まで戻っていない」の割合が、反対にその他エリア(56%)に対して首都圏(50%)という結果になりました。首都圏が先行して予約状況が回復してきていることがわかります。
▼【エリア別】コロナ前と比較して、忘年会・新年会の予約状況は?(N=287)
■70%が昨年の予約状況と同等またはそれ以上と回答
次に、忘年会・新年会の予約状況について、昨年との比較をしてもらったところ、「昨年よりも好調に推移している」(49.8%)、「昨年と同等の推移である」(20.6%)と70.4%が昨年の予約状況と同等またはそれ以上であるという結果になりました。
コロナによる規制が完全に無くなり、忘年会・新年会の開催が活発になっていることがわかります。
▼昨年と比較して、忘年会・新年会の予約状況は?(N=287)
■40%がコロナ前よりもグループ予約人数の減少を実感
続いて、グループ予約の人数に変化があるか聞いたところ、「増加している」(16.0%)、「同等である」(37.3%)という回答がある一方、40.8%が「減少している」と感じていることがわかりました。
▼コロナ前と比較して、忘年会・新年会の「グループ予約人数」の状況は?(N=287)
■コロナ前と比較して52%が「1人あたりの予約単価は増加」と回答
次に、コロナ前と比較して1人あたりの予約単価に変化があったか聞いたところ、51.6%が「増加している」という結果になりました。過半数が予約単価が増加している背景を次の質問で探ります。
▼コロナ前と比較して、1人あたりの予約単価は?(N=287)
予約単価の変化に関連して、「年末年始用に特別メニューを設けている」と回答した飲食店(N=92)に、コロナ前から価格や内容を変更したか聞いてみたところ、76.1%が「変更した」と回答しました。
▼コロナ前から年末年始の提供メニュー・コースを変更したか?(N=92)
さらに、「変更した」と回答した方に、具体的にどのように変更したかを聞いたところ、「価格を上げた」が圧倒的に多かったほか、下記のようにさまざまな意見が寄せられました。
コロナ前と比較して年末年始の提供メニュー・コースをどのように変更したか
<値上げ>
・コース料理の価格帯を全体的に上げた (福岡県/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗)
・原材料の高騰により、売単価を引き上げている (静岡県/専門料理/3~5店舗)
・原価高騰分は値上げしました。それに伴い内容もブラッシュアップしました。 (神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/31~50店舗)
<上位プランの設定>
・上位プランを用意した。 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗)
・コース設定価格を上げて特別コースも設定しました。 (東京都/フランス料理/1店舗)
<内容の工夫>
・より日常食ではないものを提供する。変わり種の食材など (大阪府/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗)
・足の速い食材を使用したメニューの撤廃。 (神奈川県/カフェ/6~10店舗)
<個食対応>
・大皿でシェアする方法をやめ、一人ずつ弁当パック形式で提供した。 (埼玉県/バー/1店舗)
・1人前盛りのメニュー数を増やした (東京都/洋食/1店舗)
<その他>
・単価を抑えたセルフ方式のプランを導入した (神奈川県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・コース料金30%の値上げと最低予約人数2名から4名に変更 (東京都/その他/2店舗)
・コロナ前ほど団体(10名~)が無いので飲み放題を止めた。
■年末年始の繁忙期は17%が人材が非常に不足しており営業に影響
最後に、繁忙期である年末年始の人材確保の状況について聞いたところ、「順調・人手不足の問題はない」(36.0%)に対し、「少々不足しているが、営業・業務に支障がない」(47.2%)、「非常に不足しており、営業・業務に影響している」(16.8%)という結果になりました。
人材不足という観点では、64.0%が実感していることがわかります。
▼年末年始の繁忙期に向けた、人材確保の状況は?(N=375)
さらに、5類移行初の年末年始を迎えている今年の顧客動向や集客状況について意見を聞いたところ、さまざまな意見が寄せられました。
<コロナ前に復調>
・集客はコロナ前に戻っているのと、全ての曜日に満遍なく予約が入っている。 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗)
・もはやコロナの影響を感じていない (大阪府/カフェ/1店舗)
・10名程度の宴会がかなり多くなった。総じて売り上げは上がっている。 (東京都/イタリア料理/3~5店舗)
・確実の会社利用の大勢の予約は減ったが5~10名の予約は増えている。2次会利用もコロナ禍が終わってすぐは2次会利用がなく1件完結が多かったが今年の動きを見ていると昨年より増えてきている。 (愛知県/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗)
・増えてきているが、席数を増やせないので現状上限いっぱい。 (東京都/専門料理/1店舗)
・より多くの人出があると考え初の年末年始営業を実施。 (埼玉県/バー/1店舗)
<単価の上昇>
・単価が上がっておりますので富裕層が外食傾向にあるのでは無いかと感じます。 (東京都/イタリア料理/1店舗)
・物価高の影響が懸念されるが、忘年会だけは節約せずに多少値上されてても来ると見込んでいるので、そういった中で選ばれる店舗にもっていかなければと考えている。 (大阪府/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗)
<1グループあたりの人数の減少>
・にぎわいは戻ってくると思いますが、もう2019年以前の状況にはならないと思います。比較的少人数での集まりが多くなるのでは。 (兵庫県/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・大規模宴会は見込めないが、小中規模(2から10人程度)は希望が見えてきた (東京都/居酒屋・ダイニングバー/1店舗)
・一組あたりの人数は減ったが、料理の単価があがりアルコールの杯数も増えた (石川県/その他/1店舗)
<2.3軒目利用の変化>
・昨年と比べて2.3軒目利用も増加すると思いますので、2回転目も取れるような予約の取り方、席時間の確保も意識しております。 (福岡県/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗)
・2軒目利用といった遅い時間の利用客数は減少傾向が続き戻らないが、その分在店時間が長くなり、客単価が上がる傾向が見られる。 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/31~50店舗)
・短めの会が多いので、前後にいかに他のお客様を入れられるかどうかがポイントになると思います。 (埼玉県/イタリア料理/6~10店舗)
・3回転目がない、深夜の動きが無く、全体的に帰宅が早くなっているのでコロナ前ほどの売上・利益の増加が見込めない。 (東京都/居酒屋・ダイニングバー/6~10店舗
<インバウンドが増加>
・インバウンドが多い予想 (東京都/専門料理/2店舗)
・インバウンドのお客様の獲得がメインになってくると思う。 (東京都/その他/6~10店舗)
・インバウンドが爆増。日本人の客もみんなでパーティー(宴会)をするようになっている。 (東京都/アジア料理/2店舗)
<その他>
・店内飲食も増えてはいるが、テイクアウトも増えているので、オードブルなどで予約をとることが多くなってるので、その対応をしていきたい。 (大阪府/カフェ/1店舗)
・飲み放題ありますか?というお問合せがなく、客単価上昇中。懐に余裕のあるヒト、そうでないヒトの2極化が進んでいるのではないか。 (東京都/その他/1店舗)
・五類に移行してから、今までの年末年始よりは人は出てくると思うが、旅行や他の事にお金を使う方も多いように思う。飲食店(特に飲みだけ)はコロナ禍の間に非常に価値や位置付け等、変わったように思う。 (奈良県/カラオケ・パブ・スナック/1店舗)
■調査結果の引用時のお願い
・クレジットに「飲食店ドットコム(株式会社シンクロ・フード)調べ」と明記ください。
・WEB上で引用いただく際には、「飲食店リサーチ」
(https://www.inshokuten.com/research/company/)へのリンク付与をお願いいたします。
■株式会社シンクロ・フードについて
当社は、”多様な飲食体験から生まれるしあわせを、日本中に、そして世界へと広げる”というビジョンのもと、飲食店経営・運営を支援するプラットフォーム「飲食店ドットコム」を運営しています。テクノロジーを最大限に活用し、飲食店の出店開業・運営に必要な「ヒト・モノ・情報・サービス」など多様な選択肢をシンプル・スピーディに提供していくことで、飲食業界の発展・関わる人のしあわせに貢献してまいります。
【本社】 東京都渋谷区恵比寿南一丁目7番8号 恵比寿サウスワン3階
【代表者】 代表取締役 藤代 真一
【上場市場】 東京証券取引所プライム市場
【URL】 http://www.synchro-food.co.jp/
【運営サイト】
▼飲食店開業・運営支援のサービス
・飲食店の出店・運営支援サイト「飲食店ドットコム(https://www.inshokuten.com/home/)
・飲食業界専門の求人サイト「求人飲食店ドットコム」(https://job.inshokuten.com/)
▼飲食業界を超えて広がるサービス
・店舗デザインのポータルサイト「店舗デザイン.COM」(https://www.tenpodesign.com/)
・キッチンカーシェア・マッチングサイト「モビマル」(https://mobimaru.com/)
・インテリア業界や建築業界特化型の求人情報サイト「求人@インテリアデザイン」(https://job.tenpodesign.com/)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします。
株式会社シンクロ・フード 広報 今西・大木
Mail:public-relations@synchro-food.co.jp
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像