私たちがどこに行こうとも,空を見上げれば,そこには彼らの姿がある『鳥の惑星 飛翔,渡り,さえずりを科学する』12月16日(月)発売
日本経済新聞社グループの出版社、日経サイエンスは,別冊日経サイエンス『鳥の惑星 飛翔,渡り,さえずりを科学する』を2024年12月16日(月)に全国の書店・オンライン書店で発売しました。
哺乳類と肩を並べるか,それ以上の繁栄を遂げている大型動物が存在する。鳥類だ。
私たちがどこに行こうとも,空を見上げれば,そこには彼らの姿がある。地球は鳥の惑星と言えるかもしれない。
アラスカの繁殖地からタスマニアの越冬地まで11日間休みなく一気に飛行するオオソリハシシギの羽毛の秘密,音楽や言葉にも似た鳥の歌の音響的特徴の解析,飛翔する鳥としては史上最大のスーパーバード「ペラゴルニス」の飛行術の謎解きなど,驚きに満ちた鳥たちの世界を一挙公開。
身近な存在でありながら実はよく知られておらず,驚くべき能力を持ち,謎も多い鳥類の最新研究を徹底解説。誌上でのトリ体験で,だれもが“新発見”に出会える一冊です。
【内容紹介】
◆第1章 鳥の飛翔と渡り
羽毛の進化 自然が育んだ鳥の機能美
M. B. ハビブ(ロサンゼルス自然史博物館/カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
渡り鳥の量子コンパス 高精度ナビの仕組み
P. J. ホア(英オックスフォード大学) H. モウリットセン(独オルデンブルク大学)
動物たちの磁気感覚
出村政彬(日経サイエンス編集部)
◆第2章 鳥のさえずり
鳥は鳥の歌をどう聞いているか
A. フィッシュバイン(カリフォルニア大学サンディエゴ校)
鳴き鳥の多様化の秘密
K. ウォン(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)
鳴き声の進化 それは虫の声から始まった
M. B. ハビブ(ロサンゼルス自然史博物館/カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
◆第3章 鳥の知能と多様性
もうトリ頭とは言わせない 解き明かされた鳥の脳の秘密
O. ギュントュルキュン(独ルール大学ボーフム)
鳥が多様になった道筋
K. ウォン(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)
鳥の追跡調査 100年で見えてきたこと
K. ウォン(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)
◆第4章 古代の鳥
恐竜から鳥へ 羽根と翼の進化
S. ブルサット(英エディンバラ大学)
恐竜世界にいた鳥
G. ダイク(ユニバーシティ・カレッジ・ダブリン
史上最大の飛ぶ鳥 ペラゴルニス
D. T. セプカ(ブルース博物館) M. ハビブ(ロサンゼルス自然史博物館/カリフォルニア大学ロサンゼルス校)
◆第5章 人間と鳥
ザ・ビッグデー 探鳥バトル同行記
K. ウォン(SCIENTIFIC AMERICAN編集部)
人気のペットが迷惑者に 都市で増えるインコ
R. F. マンデルバウム(サイエンスライター)
野生生物を虐げる 不法ペット貿易
R. コニフ(サイエンスライター)
◆研究トピックス
一緒に飛ぶ理由/伝書鳩の記憶/有毒鳥の進化/台風に飛び込む鳥/海鳥のホットスポット/渡り鳥は気象予報士/ハチドリの巧みな体温調節/フクロウオウムのマイクロバイオーム/キツツキが脳震盪を起こさないわけ
▽詳細は
https://www.nikkei-science.com/sci_book/bessatu/b274.html
【書籍概要】
書名:『鳥の惑星 飛翔, 渡り, さえずりを科学する』
編者:日経サイエンス編集部
発売日:2024年12月16日(月)
定価:2,420円(10%税込)
仕様:A4変形版・128ページ
ISBN978-4-296-12305-6
発行:日経サイエンス
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