NHKの人気科学番組「コズミックフロント」が待望の書籍化! 『太陽系の謎を解く――惑星たちの新しい履歴書』が6月23日に刊行されます。
総制作番組数300超の中から厳選! 最新情報を加えて、目からウロコの「太陽系の新しい姿」をお届けします。
NHKが2011年のBSプレミアム開始以来、総力をかけて取材を続ける人気科学番組「コズミックフロント」が、書籍化されました。総制作数300本を超える番組の中から「太陽系」に関する回を厳選、地球外生命の研究や、次々に明らかになる惑星の内部の話など、放送時に反響を呼んだテーマに、最新の知見を加えて一冊にまとめています。『太陽系の謎を解く――惑星たちの新しい履歴書』は、新潮選書から6月23日に発売されます。
最近、日本の探査機「はやぶさ2」が小惑星「リュウグウ」から持ち帰った砂の中に、アミノ酸が含まれていたことが明らかになりました。「宇宙空間に生命の素が!?」――いま大変な話題になっています。
しかし、私たちの太陽系では、リュウグウだけではなく、さらにたくさんの星々から「生命の痕跡」が見つかっています。例えば土星の衛星エンケラドス。太陽から遠く離れ、冷えて固まった星と思われていましたが、実際の探査では、表面に「タイガーストライプ」と呼ばれる真っ青な亀裂が走り、そこから間欠泉のような形で氷の粒が噴き出していることが明らかになりました。しかも、周辺では大量の有機物が確認されています。このほか、同じ土星のタイタンや金星、火星などからも「生命」を期待させる、さまざまな発見がなされています。
もちろん「地球外生命」の確認にとどまらない、太陽系のなりたちの最新研究や、惑星探査についても詳しく紹介しています。木星の巨大な重力によって吹き飛ばされた幻の惑星、冥王星にハート形に広がる窒素の氷河、金星で見つかった“海岸”の痕跡……などなど。とくに20年かけて土星にたどり着いた探査衛星「カッシーニ」の“グランドフィナーレ”は、日本の「はやぶさ」の帰還にも勝るとも劣らない、感動の物語です。
番組を見逃した方、もう一度見ようと思っていた方、さらに深く理解しようと思っている方……すべての宇宙ファンにお届けする、珠玉の一冊です。
■著者紹介
NHK「コズミックフロント」制作班 NHK“COSMIC FRONT”
2011年4月に始まったNHKの科学番組。毎回、天文学、宇宙物理、科学技術、歴史など、さまざまな視点で「宇宙の謎」に迫ってゆく。開始から12年、制作本数は300本を超える。制作班のディレクターは大学院で天文学、地球科学を専攻した「宇宙」の専門家から、医学、動物のエキスパートまで多彩。CGや音楽、リサーチも含めスタッフはて総勢50名以上がかかわる。毎週木曜夜日10時のNHK-、BSプレミアムの他、世界中で放送されている。https://www.nhk.jp/p/cosmic/
緑慎也 Midori Shinya
サイエンスライター。1976年、大阪府生まれ。出版社勤務後、月刊誌記者を経てフリーに。科学技術を中心に取材・執筆活動を続けている。著書に『消えた伝説のサル ベンツ』(ポプラ社)、『認知症の新しい常識』(新潮新書)、共著に『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』(講談社)、『ウイルス大感染時代』(KADOKAWA)、翻訳に『「数」はいかに世界を変えたか』『「代数」から「微積分」への旅』(共に創元社)など多数。
■書籍データ
【タイトル】『太陽系の謎を解く――惑星たちの新しい履歴書』
【著者名】NHK「コズミックフロント」制作班、緑慎也
【発売日】6月23日
【造本】新潮選書(四六版変形ソフトカバー)
【本体定価】1760円(税込)
【ISBN】978-4-10-603884-6
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/603884/
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