モバイルバッテリーの安全性と社会的責任について ─株式会社 CIOの考えと取り組み

株式会社CIO

近年、モバイルバッテリーの発火に関する事故が相次いで発生しており、社会全体で不安が高まっています。誤った廃棄により処分場の火災につながる事例も発生しており、もはや利用者の安全だけでなく、社会インフラにも関わる課題となっています。

株式会社CIOは、この現実を重く受け止め、モバイルバッテリーを販売するメーカーとして、当事者意識をもって誠実に行動していきたいと考えております。

株式会社CIO(本社:大阪府守口市、代表取締役社長:中橋 翔大)

■ご使用にあたっての留意事項

リチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリー(およびデバイス)は、最大限安全性を考慮した設計をしておりますが、一方で、「高温環境」「水濡れ」「落下・衝撃」といった条件下ではリスクが高まり、また時間の経過や繰り返し使用により、バッテリーセルは劣化していきます。

また、いつ製造・購入されたのか分からなくなっているものや、明らかに古い製品は、経年劣化による発火の危険性が増すため、早めの廃棄・回収を強くおすすめいたします。

以下に、リチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーをご使用いただく際にご注意いただきたい点をまとめております。

【高温・低温環境に弱いです】
特に真夏の車内など、高温環境に放置しないようにしてください。

【衝撃にご注意ください】
精密機器ですので、膨張・変形・焦げ跡などがある、過去に落下させるなど強い衝撃を与えたことがある製品は、即使用を中止してください。

【ケーブルにもご注意ください】
付属品もしくは60Wを超える出力のケーブルを使用する場合はe-Marker搭載のケーブルをご使用ください。
*搭載の有無はご購入されたメーカー様の製品ページよりご確認ください。なお、CIO のケーブルはe-Marker を搭載しております。

【劣化が進みます】
長期間未使用でも、半年に一度は充放電・点検をお願いします。

■現在の取り組み

1. 自主回収のお願い

当社自身も2025年1月より、モバイルバッテリー「SMARTCOBY Ex01」の一部製造ロットにおける自主回収を実施しております。順次回収を進めておりますが、対象製品が市場に残っている状況です。お手数ではございますが、今一度お手元の製品をご確認いただきますようお願い申し上げます。

回収の詳細や該当ロットの確認方法、申請方法については以下よりご確認ください。
https://connectinternationalone.co.jp/cionews/information/smartcoby_ex01/ 

また、弊社を含む発表済みの自主回収・リコール情報は、経済産業省の公式サイトにも掲載されています。こちらも合わせてご参照ください。
経済産業省HP

2. 安全の輪を拡げるための取り組み

モバイルバッテリーは、処分が難しいものです。一方、劣化や落下などにより使用できなくなったものや、古くなり安全性が低下したものを回収する社会的なスキームの構築は十分とはいえない状況です。CIOは社会貢献の一環として、回収サービスを展開しております。

CIO自社製モバイルバッテリー回収サービス
 ▶ https://connectinternationalone.co.jp/collectservice/

他社製モバイルバッテリー回収サービス
 ▶ https://connectinternationalone.co.jp/othercollectservice/

また、「資源有効利用促進法」の改正に先立ち、スマートフォンやノートPCなど、リチウムイオン電池を内蔵した他機器の回収拡大※も検討しております。

※2026年1月中目途

■技術と情報の開示で築く 確かな安全性

CIOは、現在また近い将来に向けて、より安全な製品をお届けするため、ファームウェア、材料・素材、情報、体験といった様々な側面から包括的なアプローチを進めております。代表的な取り組みについてご紹介いたします。

1. トレーサビリティの強化

製造プロセスを可視化するMES(Manufacturing Execution System)を導入し、一個体ごとに原材料をふくめた製造から出荷までの製造履歴の一元管理に着手しております。

(本取り組みは、SMARTCOBY SLIMⅡ Wireless 2.0 8Kより開始しております)

また、履歴を追跡するために重要なシリアルナンバーの視認性や耐久性にも課題があると考えております。「デザインと安全性はトレードオフではない」という考えのもと、安全性を前提とした美しさを両立させるべく、改善に着手しております。

2. 半固体電池の採用推進

現行モデルも十分な安全性を確保しておりますが、より高い安全水準を目指して、発火リスクの低い半固体電池を搭載した新モデルの採用を進めております。

まだまだ新しい技術である中、業界的にも標準化されていない為、半固体電池の採用が難しい製品は高品質セルメーカーを中心に採用を進め、規格適合するものより順次移管していく予定です。

まずは2025年12月よりSMARTCOBY SLIMⅡ 5K半固体電池モデルを皮切りに、2026年初頭より既存ラインナップを含めて、移行を開始する計画です。

本移管計画についてはなるべく早い段階にて開示させていただきます。

3. 劣化検知・温度制御技術(NovaSafety for Powerbank)

「事故を起こさない」から「事故を未然に防ぐ」技術として、ファームウェアによる安全制御を高度化。劣化につながる温度上昇などを監視し、一定のしきい値を超えた場合には出力を抑制または充電を停止する機能を備えています。

4. 適切な買い替えサイクルを情報と技術の両面からサポート

モバイルバッテリーは、私たちの生活を支える身近で便利な存在でありながら、精密機械であることや取扱いにおいてどのような注意が必要なのかなど、その性質を十分に理解されないまま使われているケースも少なくありません。

例えば、内部のバッテリーセルは使用回数や時間の経過とともに少しずつ劣化し、知らないうちに安全性が低下していきます。そのため、定期的な買い替えや点検が必要です。

CIOでは、こうした見えない劣化を正しく把握できるよう、劣化を検知するシステムの開発に着手しております。モバイルバッテリーは非常に便利で、生活を豊かにするものです。安全を確保するための技術が業界や社会標準となるまで、正しい理解や適切な取り扱いをしていただけるよう努めてまいります。 

【関連リンク】

【公式HP】モバイルバッテリーの安全性に関する重要なお知らせ

【YouTube】モバイルバッテリーを安全に使うための注意事項4点

【YouTube】半固体?準固体? モバイルバッテリーに使うセルをメーカーが解説

■わくわくと安全の共創

CIOは「多機能と最新テクノロジーでわくわくする未来をつくる」という企業理念を掲げております。製品に複数の機能を備えることはもとより、CIO製品を組み合わせてご使用いただくことでお客さまに最適なシーンや体験を提供していきたいと考えております。しかし、その前提にあるのは安全性です。

製品設計から提供後のサポート、また使用後の回収サービスにいたるまで、一貫した価値や体験を提供をできるよう、一層まい進する所存です。

CIOは社会課題に対しても、行動と情報開示を通して真摯に向き合いたいと考えております。今後も安全でわくわくする未来の実現を目指し、誠実な発信や啓発と、期待を超える技術・体験の提供に努めてまいります。 
引き続き、CIO製品をご愛顧のほどお願い申し上げます。

・株式会社CIOとは

株式会社CIO(2017年設立)は『多機能と最新テクノロジーでわくわくする未来をつくる』を理念に掲げ活動しています。 充電器、モバイルバッテリーなどのスマートフォン関連製品を中心に、製品一つ一つにストーリーや思いを乗せた自社製品として新規製造することにこだわりお客様にお届けします。 製品を通じて多機能・高機能な製品ってこんなに便利なんだ!と子どものようなわくわくした気持ちをお届けしたい。そんな思いで社員一同『わくわくする最新ガジェット』をお届けする為努力を惜しみません。

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会社概要

株式会社CIO

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URL
https://connectinternationalone.co.jp
業種
製造業
本社所在地
大阪府守口市本町2-5-18 守口CIDビル 4F
電話番号
06-4400-2842
代表者名
中橋 翔大
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2017年01月