尾田栄一郎「ONE PIECE/ The Scroll」展を、集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー(麻布台ヒルズ)で開催
2024年7月9日(火)〜 越前和紙にコロタイプ印刷を行った新作アートプリントを展示。先行予約販売。
『ONE PIECE』には、紙を横につないで描かれた作品が複数存在します。それらは、連載10周年、20周年などの記念タイミングで描かれてきました。多くのファンに愛され、ポスターやグッズ、フィギュアなどにもなってきたイメージ。このイメージを、可能な限り美しく、可能な限り未来に届ける。このために、特別な紙と特別な印刷を選びました。
紙は、手漉きの越前和紙。
1865年。幕末の大混乱期に、現・岩野平三郎製紙所は創業しました。幕末の大混乱期です。明治時代、初代・岩野平三郎が、絵画制作に優れた「雲肌麻紙」を開発。横山大観らに愛用されることになります。四代目となる現在も、伝統的な原料を用い、長辺3メートルを超える紙を制作。日本で唯一の大判手漉き和紙工場です。
印刷は、コロタイププリント。
実用化された写真製版技法としては最も古いものとされ、定着されたイメージが100年以上残ることが歴史的に実証されています。このため、京都の寺社仏閣の修復記録資料には、コロタイプ印刷による写真が現在でも添付されます。1887年、明治時代創業の便利堂は、現在でもカラーのコロタイプ印刷を行う、世界で唯一の工房を持ちます。法隆寺金堂壁画の原寸大撮影などを行なってきたこの工房に、製版と印刷を依頼しました。
より迫力のある作品にするため、原画を拡大。ビビッドな色彩を再現するため、1枚につき16~17版という、通常の商業印刷の4倍の版を用いました。美しく強靭な和紙でなければ、10回を超える印刷には耐えられません。国宝や重要文化財の複製を数多く行なってきた便利堂コロタイプ工房でも、この数の版を用いるのは初めての試みであるといいます。イメージをブレることなく正確に合わせてプリントするのは、熟練の職人技術によります。
これを3枚分。計50版を用いた、史上初の作品が完成しました。
額装展示に加え、巻物(Scroll)状に表装した作品を初公開。紙漉きや製版〜プリントの様子を記録したムービーを上映し、重ね刷りの様子が分かる制作過程のテスト刷も展示します。
尾田栄一郎「ONE PIECE / The Scroll」
2024年7月9日(火)〜8月12日(日)
集英社マンガアートヘリテージ トーキョーギャラリー
住所:105-0001東京都港区虎ノ門5−8−1 麻布台ヒルズ ガーデンプラザA B1
アクセス:地下鉄日比谷線「神谷町駅」5出口より、徒歩約1分
営業時間:11:00~20:00
休廊日:月曜日(7月15日、8月12日は開廊)、7月16日閉廊
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