アスエネ、新たに米国企業2社目のM&Aを実行、アメリカ展開を加速。さらに、シリーズC2ラウンドのファイナルクローズにより累計115億円の資金を調達
アスエネ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:西和田 浩平、以下「当社」)は、米国でGHG見える化・メタン漏洩管理SaaSを提供するIconic Air, Inc.(拠点:米国ウエストバージニア州、CEO: James Carnes、以下「Iconic Air」)の100%株式取得・統合を完了しました。NZero社に続く2社目のM&Aを実現し、当社グループの米国事業拡大と技術基盤強化を一層加速していきます。
加えて、新規投資家としてグローバル・ブレイン株式会社が運営するCVCファンドの日揮みらい投資事業有限責任組合(LP:日揮ホールディングス株式会社、日揮株式会社)とSFV・GB2号投資事業有限責任組合(LP:ソニーフィナンシャルベンチャーズ株式会社)、さらに既存投資家の株式会社三井住友フィナンシャルグループを引受先とした第三者割当増資により、シリーズC2ラウンドのファイナルクローズを実施しました。今回の調達により、シリーズC2にて新規株式発行で7.8億円を調達、既存株主による株式譲渡(セカンダリー取引)で22億円の取引を完了しました。これまでの累計資金調達額は115億円となります。今回の資本業務提携を通じて、エネルギー・金融の両領域における事業連携を強化します。

Iconic Air社M&Aの背景

世界的に温室効果ガス削減への圧力が高まるなか、GHG排出量やメタン排出管理は石油・ガス業界にとって喫緊の課題です。メタンはCO2の約25倍の温室効果を持ち、漏洩が発生した場合の環境負荷が極めて大きいことに加え、米EPAが定める温室効果ガス排出報告義務や欧州での規制強化により、厳格なルールが導入されています。そのため、事業者にはリアルタイムかつ高精度での排出量算定・監視・報告が強く求められています。このような背景のもと、米国では2025年5月のNZero社のM&Aに続き、今回のIconic Air社が2社目のM&Aとなります。
Iconic Air社のグループジョインにより、当社のCO2排出量見える化・サプライチェーンマネジメントに加え、Iconic Airの事業と統合していきます。
これにより、GHG可視化のみならず、エネルギー効率化・設備稼働監視などオペレーション全般を包括的に管理する体制が整い、環境規制遵守とコスト削減を両立する企業のリスクマネジメント支援を実現します。
シリーズC2ラウンド ファイナルクローズの背景と狙い

今回のシリーズC2ラウンド ファイナルクローズでは、グローバル・ブレインが運営するCVCファンドの有限責任組合員(LP)である、日揮およびソニーフィナンシャルベンチャーズを新たな投資家として迎え、シリーズCラウンドに引き続き、三井住友フィナンシャルグループからも追加出資を受けました。これにより、エネルギーと金融の両面から脱炭素推進体制を強化します。
ソニーフィナンシャルベンチャーズは、サステナビリティを経営のトップアジェンダのひとつとして位置づけ、多様な金融事業を展開するソニーフィナンシャルグループの一員です。当社グループが推進するグリーンボンドのデータ連携やカーボンクレジット・排出権取引所「Carbon EX」との協業について検討を進めており、企業・個人の脱炭素化支援の実現を目指します。
当社は、日揮、ソニーフィナンシャルベンチャーズの両社との提携により、CO2排出量の見える化から削減・報告・ファイナンス支援までをワンストップで支援するGXプラットフォームとして、国内外での事業展開を加速します。
当社は「次世代によりよい世界を。」というミッションのもと、日本と米国、そしてグローバルを見据えた脱炭素社会の実現を加速してまいります。
Iconic Airについて

1. 名称 |
Iconic Air, Inc. |
---|---|
2. 所在地 |
2156 University Avenue, Suite 400, Morgantown, WV 26505 アメリカ合衆国 |
3. 代表者の役職・氏名 |
James Carnes, Co-Founder CEO |
4. 事業内容 |
・GHG排出量可視化クラウド事業 ・メタン漏洩検知クラウド事業 ・オペレーション設備機器管理のクラウド事業 |
5. 資本金 |
US$5.7Million |
6. 設立年 |
2022年 |
7. 株主 |
ASUENE USA Inc. 100% (アスエネ株式会社100%グループ会社) |
8. WEBサイト |
Iconic Airのコメント

Iconic Air, Inc. / Co-Founder CEO James Carnes
「ASUENEに加わることは、我々のミッションをより早くスケールさせる大きな一歩です。エネルギー多消費型産業が、財務指標と同じ精度でカーボンを管理できるよう支援していきます。私たちは、AIや世界経済の高度化に伴い増大するエネルギー需要に応えるため、クリーンで信頼性の高いエネルギーシステムを“排出インテリジェンス”によって支える未来を共に築いていきます」
投資家からのコメント

グローバル・ブレイン株式会社 / Partner 細村 拓也氏
「非財務情報の開示がグローバルで進み、生成AIによる企業のデータ活用も喫緊の課題となる中で、アスエネ社はESG・脱炭素経営を支援するプラットフォームとして、国内外で存在感を高めています。優れた経営陣による戦略的な事業拡大とM&A推進力を高く評価し、このタイミングで出資のご縁をいただけたことを嬉しく思います」

ソニーフィナンシャルベンチャーズ株式会社 代表取締役社長 /
ソニーフィナンシャルグループ株式会社 執行役員 番所 健児氏
「脱炭素社会の実現に向け、CO2排出量可視化やESG経営支援などのサービスを展開するClimate Tech企業としてリーディングカンパニーであるアスエネ社に出資参画できたことを大変嬉しく思います。脱炭素・サステナビリティ分野は金融グループとしても重要なテーマであり、今回の出資を通じて、社会の脱炭素化に貢献する取組みを推進してまいります。また、アスエネ社の先進的なソリューションとの様々な協業を探索し、新たな付加価値を持ったサービスを提供していきたいと考えております」
アスエネ代表のコメント

アスエネ株式会社 / Founder 代表取締役CEO 西和田 浩平
「この度、アメリカのIconic Air社がアスエネグループに加わることを心より嬉しく思います。世界最大の市場である米国において、NZero社のAI搭載エネルギーマネジメントサービスと共に、私たちは『CO2削減』と『コスト削減』を同時に実現する付加価値をお客様へ届けていきます。
さらに、シリーズC2ラウンドの3rdクローズとして、グローバル・ブレイン、ソニーフィナンシャルベンチャーズ、日揮の皆様から追加出資をいただけたことを大変光栄に思います。
このシリーズC2の資金調達は、私たちの挑戦が確かな急成長のトラクションと意義を持ち、世界に通用する可能性を証明していると感じています。アスエネグループは今後、日本だけでなくグローバルを舞台に、より大胆に、よりスピーディーに、新たな価値創造へと挑戦してまいります」
アスエネ 会社概要
会社名:アスエネ株式会社
事業内容:
・CO2排出量見える化・削減・報告クラウドサービス「ASUENE」
・サプライチェーンマネジメントプラットフォーム「ASUENE SUPPLY CHAIN」
・GX・ESG人材特化型転職プラットフォーム「ASUENE CAREER」
グループ会社:
・カーボンクレジット・排出権取引所 「Carbon EX」
・脱炭素・非財務情報の第三者検証・保証、アドバイザリーサービス「アスエネヴェリタス」
・SaaS事業者向けAPI連携プラットフォーム「Anyflow」
・AIエネルギーマネジメントクラウドサービス「NZero」
資本金:83億円(資本剰余金含む)
代表者:Founder 代表取締役CEO 西和田 浩平
住所:東京都港区虎ノ門1-10-5 KDX虎ノ門一丁目ビル WeWork 4階
拠点:日本、シンガポール、米国、タイ、英国、フィリピン
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