凸版印刷、紙素材のスタンディングパウチを開発

化粧品向けスタンディングパウチの100％紙化実現によりプラスチック使用量をゼロにコーセーのスキンケアブランド『雪肌精』の中核シリーズ「雪肌精 クリアウェルネス」に採用

凸版印刷株式会社（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：麿 秀晴、以下 凸版印刷）は、「価値あるパッケージ」で、よりよい社会と心豊かで快適な生活に貢献する「TOPPAN S-VALUE™ Packaging」を掲げ、「ちきゅう」に価値ある「サステナブル バリュー パッケージ™」を提供しています。

　このたび凸版印刷は、紙素材のみで構成されるスタンディングパウチを開発し、株式会社コーセー（本社：東京都中央区、代表取締役社長：小林 一俊、以下　コーセー）のスキンケアブランド『雪肌精』の中核を担うシリーズ「雪肌精 クリアウェルネス」に採用されました。該当商品は、2021年1月16日発売「雪肌精 クリアウェルネス　W バリア ミスト」１品および2021年2月16日発売「雪肌精 クリアウェルネス UVディフェンス」4品の計5品となります。
　従来のスタンディングパウチは複数のプラスチックフィルムから構成されているのに対し、本製品は紙素材とヒートシールニス（※接着効果のあるコーティング剤）のみで構成されています。凸版印刷独自の加工により品質を安定化させることで、このたび紙単体のスタンディングパウチの製造が可能となりました。外装パッケージのプラスチック使用量をゼロにするとともに、包材製造時のCO2排出量を約28％削減することが可能です。

（上段）「雪肌精 クリアウェルネス　W バリア ミスト」の商品写真 （下段）「雪肌精 クリアウェルネス UVディフェンス」の商品写真

 ■ 開発の背景
　プラスチックごみ問題が注目される中、環境配慮型パッケージの需要がますます高まっており、グローバル企業の多くが容器包装のより優れたプラスチック資源循環に向けて目標を設定し、さまざまな施策を打ち出しています。
　コーセーグループは、社会や環境に積極的な貢献をしていくために、2030年への具体的な目標を定めた「コーセー　サステナビリティ プラン」を2020年4月に策定しました。本プランでは、取り組みテーマのひとつに、事業活動全体での環境負荷低減を掲げ、プラスチックの使用量削減の取り組みを推進しています。そのような中で『雪肌精』では、コーセーのサステナビリティ推進活動を牽引するブランドとして、地球環境に配慮した容器包装等の積極的な採用を進めています。
　凸版印刷は、地球温暖化やプラスチックごみ問題など、環境課題の解決と取り組みを表明しているグローバル企業のニーズに対応しています。環境適性を向上させる紙素材の包装材・容器の開発に積極的に取り組む中で、今回本製品の開発・採用に至りました。

■ 「雪肌精 クリアウェルネス　W バリア ミスト」と 「雪肌精 クリアウェルネス UVディフェンス」の商品概要
商品名：雪肌精　W バリア ミスト（1品目1品種）
発売日:2021年1月16日

商品名：雪肌精 クリアウェルネス UVディフェンス(4品目4品種)
雪肌精 クリアウェルネス UVディフェンス ミルク
雪肌精 クリアウェルネス UVディフェンス ジェル
雪肌精 クリアウェルネス UVディフェンス トーンアップ
雪肌精 クリアウェルネス UVディフェンス ミルク マイルド
発売日：2021年2月16日

株式会社コーセー URL：https://www.kose.co.jp/company/ja/

■ 紙製スタンディングパウチの特長
・紙単一素材によるスタンディングパウチで外装パッケージのプラスチック使用量ゼロを実現
　一般的な紙製スタンディングパウチは、紙素材に加えてシーラント層にプラスチック素材を組み合わせた材質構成になっています。本製品は紙素材とヒートシールニスのみで構成することで、紙単一素材によるスタンディングパウチを開発し、プラスチック使用量ゼロを実現しました。

・包材製造時のCO2排出量を削減
　プラスチックフィルムを使用した従来のスタンディングパウチと比較して、包材製造時のCO2排出量を約28％削減することが可能。優れた環境適性を有します。

■ 「TOPPAN S-VALUETM Packaging」について
 

凸版印刷は、「価値あるパッケージ」で、よりよい社会と心豊かで快適な生活に貢献する「TOPPAN S-VALUETM Packaging」を掲げ、「ひと」に価値ある「スマートライフ バリュー パッケージTM」、「しゃかい」に価値ある「ソーシャル バリュー パッケージTM」、「ちきゅう」に価値ある「サステナブル バリュー パッケージTM」を提供します。

 

「ひと」/「スマートライフ バリュー パッケージTM」
円滑な購入や効率的な保管、美味しく仕上がる調理、簡便な廃棄、安全・安心な取り扱いなど、生活のさまざまな場面に最適な価値を提供し、コミュニケーション媒体として顧客体験を最大化させるソリューションを展開します。

 

「しゃかい」/「ソーシャル バリュー パッケージTM」
サプライチェーンにおいて発生する業務効率化、生産性向上、販売の最適化などのさまざまな課題を解決し、継続的な企業活動を実現する価値あるパッケージやサービスを展開します。

 

「ちきゅう」/「サステナブル バリュー パッケージTM」
再生プラスチックを用いた包装材、単一素材でリサイクル適性を向上した包装材、植物由来材料の紙やバイオマスプラスチックを用いた包装材など、環境負荷の低減と循環型社会の実現につながるソリューションを展開します。


＜URL＞ https://www.toppan.co.jp/living-industry/packaging/sustainability/

■ 今後の展開
凸版印刷は、リサイクル適性を高めた多種多様な内容物に対応する環境配慮型パッケージの開発を推進するとともに、今後も「価値あるパッケージ」で、よりよい社会と心豊かで快適な生活に貢献する「TOPPAN S-VALUETM Packaging」を掲げ、お客さまの事業成長と持続可能な社会の実現に貢献します。



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