凸版印刷とオルツ、デジタルクローン事業で協業
P.A.I(パーソナル人工知能)を開発するオルツとデジタルクローン技術を活用した新たなサービスの開発に向け資本業務提携を締結
本提携は、凸版印刷の持つバーチャルアバターや自然言語処理など、AIソリューションの提供ノウハウと、「AI GIJIROKU」やP.A.I(パーソナル人工知能)(※1)など多くのAIソリューションを開発するオルツのテクノロジーを融合させ、デジタルクローン事業など新たなサービスの創出を目指します。
■ 協業の背景
新型コロナウイルス感染拡大の影響により、非接触・非対面でのコミュニケーション需要が高まり、オンラインにおけるスムーズなコミュニケーションが求められています。また、近年、少子高齢化が加速しており、後世に残したい技術や情報を受け継ぐことが難しくなってきています。このような背景から、個人情報や秘匿情報など、さまざまな情報をデジタル空間上で再現する新たな技術「デジタルミー」(※2)が注目されています。
凸版印刷はこれまで、AIチャットボットやバーチャルアバター、AIカメラを活用した広告配信サービスなど、コミュニケーションを支援するさまざまなAIソリューションを提供してきました。また、これまで培ってきたコミュニケーションを支援する知見・ノウハウを活かし、社会のニーズ・課題に合わせたソリューションを提供していきます。
オルツは、自然言語処理技術を始めとして、P.A.Iの研究開発を進める中で培った技術的知見やノウハウを活用し、さまざまなSaaS製品を開発・提供しています。また、現在の主力製品である「AI GIJIROKU」は有料アカウント10,000を超えています。
凸版印刷とオルツは両社の知見・ノウハウを融合させ、デジタルクローンを活用した新たなサービスの創出を始め、デジタルクローン技術を掛け合わせたバーチャルアバターのアップデートなど、さまざまなAIソリューションの開発・提供を推進していきます。
■ 具体的な事業展開について
・AIソリューションの共同開発・販売連携の推進
凸版印刷がこれまで培ってきたAIソリューションの提供ノウハウと豊富な顧客ネットワークを活用し、市場のニーズに合わせ、オルツの既存ソリューションを改良。より社会の課題やニーズに合ったソリューションとして提供することを目指します。
・クローン技術を活用しバーチャルアバターの精度向上
凸版印刷が提供するバーチャルアバターにオルツの持つデジタルクローン技術を活用することで、バーチャルアバターとのコミュニケーションをより高精度かつリアルタイムなやり取りを可能にし、アップデートを目指します。
・デジタルクローン製品の共同開発を推進
オルツのデジタルクローン技術を活用し、従来のAIでは提供することが難しかった価値の提供を可能にするデジタルクローン製品を共同開発していきます。また、凸版印刷が保有する顧客基盤やネットワークを活用し、社会課題やニーズのリサーチ・吸い上げを行い、市場にマッチした社会実装の支援を行って行きます。
■ 今後の展開
凸版印刷は、オルツと両社の知見・ノウハウを融合させ、デジタルクローン技術を活用した新サービスの創出やさまざまなAIソリューションの開発・提供を共同で推進していきます。
■ 株式会社オルツについて
本社:東京都港区六本木7-15-7 新六本木ビル(SENQ六本木9F)
設立: 2014年11月
代表者:米倉 千貴
資本金(資本剰余金を含む):2,723,185,000円
事業概要:デジタルクローン技術によるP.A.I.(パーソナル人工知能)『Alt(オルツ)』の研究開発を通じ、私たちが日々生きること自体を永続的な価値を生み続ける資産となし、自己を自身の評価によって律する人類史上初の自律社会の創出実現を目指す企業です。
■ 凸版印刷のベンチャー投資について
凸版印刷は、中期的な経営課題の1つとして新事業・新市場の創出を掲げ、2016年7月から現在までに国内外40社強のベンチャー企業へ出資してきました。ベンチャー企業の先進的な技術やサービスと、グループ会社を含む凸版印刷の持つ企画力・技術力を掛け合わせることで、社会に向けた新しい価値を創造しています。
T-DX(トッパン・デジタルトランスフォーメーション)のさらなる加速、およびNew Normalな社会で新事業を創出するべく、今後も積極的にベンチャー企業との連携を推進していきます。
※1 P.A.I(パーソナル人工知能)
自身の意思をデジタル化し、それをクラウド上に配置してあらゆるデジタル作業をそのクローンにさせることを目的としたAI。
※2 デジタルミー
現実世界に実在する個人をデジタル空間で表現する技術。
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* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上
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