【髙島屋史料館】―見るもの、見えるもの、見えないものを描く―特別展 新収蔵記念「全身画家 髙波壮太郎」
2024年1月11日(木)から髙島屋史料館(大阪)で開催
「絵を描くことは、生きること」と断言する画家 髙波壮太郎(1949― )。1990(平成2)年に髙島屋大阪店で開催した初個展以来、髙島屋各店の美術画廊で個展を重ね、その回数は延べ100回を超えています。自らのほとばしる感情に突き動かされ、納得がいくまで絵の具を塗り重ねる(時にはチューブから直に絞り出す)、命懸けともいえる激烈なマチエール(仏語matière…絵肌)の作品は、見る者を圧倒します。全身全霊を注ぎ込み、次々と作品を生み出すそのさまを「全身画家」とも形容される髙波。どの団体にも属さない孤高の画家は、近年、活躍の場を海外にも広げています。このたび、髙島屋史料館へ寄贈された大作の数々と共に、美大生時代の作品から近作まで、50年余りの画業をたどる特別展を開催いたします。当館では初めてとなる、現存作家の作品のみで構成する展覧会です。生と死を見つめ続け、油彩画、手彩色木版画、立体、コラージュ・・・様々な手法で、見るもの、見えるもの、そして見えないものまでをも描く、全身画家 髙波壮太郎の魂の芸術をどうぞご堪能ください。
髙波壮太郎 略歴
1949年 東京に生まれる
1973年 多摩美術大学油彩科卒業。在学中に中本達也氏に師事
1986年 版画集『Nature』(フランセーズコレクション)を東京、パリで同時刊行
1988年 清水凡亭氏と「絵のある俳句展」を高島屋京都店にて開催
1990年 髙島屋大阪店で個展開催。以降、髙島屋各店で個展を重ねる
2002年 パリの吉井画廊で個展開催。吉井画廊(銀座)、ギャラリー・ラ・リューシュ(麻布)にて帰国展同時開催
2004年 RMN(フランス国立美術館連合)より『猿俳句12選』出版、その原画展をギャラリー・ラ・リューシュで開催
2010年 『THE BEGINNING OF SPACE〈神々の開闢〉』(笹川平和財団)、中東へ向けて刊行
横綱白鵬関の化粧まわし下絵制作
2019年 LAアートショー、スコープマイアミパーゼルへ出展。以降、海外のアートフェアへ出展を重ねる
2021年 髙島屋史料館へ作品寄贈。ARTIFACT(N.Y.)で個展開催
展示内容
《エジプト》 1975年 カンヴァス・油彩 30P 作家蔵 26歳
―美大卒業後、学友と行ったエジプトの旅はとてもつらかったので、強く残った記憶の作品です。―髙波壮太郎
自画像《全然ちがうよ》1977年
板・油彩 59.3×29.2cm 作家蔵 28歳
自画像《嘘をついた日》1978年
カンヴァス・油彩
68.3×43.0cm 作家蔵
―28から35歳くらいまでは人生で一番つらかった頃。つらい時は
自分の顔に興味がある。ゴッホやレンブラントもそうだよね。
自画像はいっぱい描いた。―
《烏》 1987年 ブロンズ粘土 24.0×27.0×15.0cm
髙島屋史料館蔵 38歳
―烏が好き。横浜髙島屋の屋上(ジョイナスの森彫刻公園)にある柳原義達
(彫刻家)の作品に影響されて作った。―
《宇宙の法則〈Jungle/太陽/月/雨〉》2003年
手彩色木版、木板彫刻・着彩 212.5×520.0cm 髙島屋史料館蔵 54歳
―これは油絵では表現できない。動物は人間、太陽と月と水(雨)、
宇宙の必要不可欠なものを描いた。 屏風も自分で彫り、色も塗ってね。―
《ツユクサ》 2008年 カンヴァス・油彩 91.0×72.7cm
作家蔵 59歳
―道端の側溝の下にびっしりと生い茂っているツユクサを見て、
ああ、自分もこのツユクサのように逞しく、
人の見えないところでもこうやって生きていかなきゃと思った。―
《ツユクサ》 2008年 カンヴァス・油彩 91.0×72.7cm
作家蔵 59歳
―ツユクサの花の色の青色だけをやった。―
※絵の具のチューブから直接画面に打ち込んでいる。
ツユクサを突き詰めた描法という。
《威風堂々》 2016年 カンヴァス・油彩 91.0×363.5cm 髙島屋史料館蔵 67歳
―静岡県駿河湾の三保の松。自分の中にいつも生と死が混合しているから、どちらかのものに惹かれる。
松は横に広がってすごく生きている力が強いと思った。それに惹かれて描いた。―:
《その時にしか流れていない時間》 2016~2019年 カンヴァス・油彩 91.0×363.5cm 髙島屋史料館蔵 67~69歳
―青春の記憶。この頃は誰とでも友達になれた。絵画教室でアルバイトをしていた時、一人の女の子がシロツメクサをいっぱいつんで来て「これあげる」と僕にくれた。とても美しい青春の思い出だ。―
《恋》 2018年 カンヴァス・油彩 10P 個人蔵 68歳
―青春の頃、よく恋をした。恋をすると、空も星もすべてが
神秘的に見える。そういうものを描いている。―
《落陽》 2021年 カンヴァス・油彩 20F 個人蔵 72歳
―西伊豆の安良里の海で見た夕日。その日見た太陽の
大きさが印象に残って描いた。―
特別展 新収蔵記念「全身画家 髙波壮太郎」 ―見るもの、見えるもの、見えないものを描く―
■会期 : 2024年1月11日(木)→2月26日(月)
■会場 : 髙島屋史料館 企画展示室 (大阪市浪速区日本橋3-5-25 髙島屋東別館3階)
■開館時間 : 10:00―17:00 (入館は16:30まで)
■休館日 : 火・水曜日 ※年末年始休館 2023年12月26日(火)―2024年1月10日(水)
■入館料 : 無料
イベントのご案内 ※詳細は当館ホームページをご覧ください。
1.作家トークショー 「絵画への情熱 髙波壮太郎の芸術」
聞き手:中澤一雄氏(元髙島屋美術部顧問)
日時:2024年1月14日(日)13:00~14:30 会場:多目的ルーム 定員:20名
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2. 来館者参加型企画 「SOUL CONNECTION」
髙波壮太郎が2012年に世界各国で行った、「すべての垣根を越えて、人・心の輪が
繋がっていく」 というメッセージが込められた参加型パフォーマンスを再現します。
お好みの色紙にご自身の人型(心、人間)をお描きください。
会期中に寄せられた人型を、繋がり合う形にコラージュしながら作品を完成させていきます。
※お申込み不要、参加自由、色紙・筆記具はご用意しております。
展示イメージ(髙波壮太郎作)
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3. 学芸員によるギャラリートーク ※お申込み不要、開始時間までに企画展示室にお集まりください。
日時:会期中の毎週土曜日 14:00~(約30分)
髙島屋各店 美術画廊のご案内
髙島屋各店では、下記期間におきまして「全身画家 髙波壮太郎展」を開催いたします。
新作を含む計38点を展示・販売いたします。
2023年12月20日(水)→29日(金) 日本橋髙島屋 本館6階 美術画廊
2024年 1月10日(水)→15日(月) 岡山髙島屋 7階 美術画廊
2024年 1 月17日(水)→22日(月) 京都髙島屋 6階 美術画廊
2024年 2 月 7日(水)→19日(月) 大阪髙島屋 6階 美術画廊
2024年 9 月 11日(水)→23日(月) 新宿髙島屋 10階 美術画廊
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