若者の“タイパ”重視は市販薬の情報収集にも影響!?

20代以下の「生成AI」利用率が「企業・ブランドサイト」とほぼ同水準に

株式会社インテージホールディングス

株式会社インテージヘルスケア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:村井 啓太)は、全国の15~79歳の男女約13,000人を対象に、全21種の市販薬の購入実態や、主要ブランドの認知~購入理由の把握を目的とした自主企画調査を実施しました。今回はその中から、20代以下の若年層が市販薬を購入する際の情報収集源について分析しました。

【ポイント】

  • 一部の市販薬(※1)を購入する際の情報収集源は、全体ではまだ割合は低いものの、20代以下の若年層においては、他の年代に比べて「生成AI」を利用する割合が高い

  • 20代以下の若年層の情報収集源は「生成AI」と「企業・ブランドのWebサイト」の利用率がほぼ同等

  • 「生成AI」の利用率が高い若年層は、オフラインの情報収集は「友人・家族などの口コミ」を重視

※1 当社指定の薬剤:総合感冒薬、ドリンク+ミニドリンク剤、胃腸薬、整腸薬、外用鎮痛消炎剤

1. 市販薬購入時の情報収集において、20代以下の若年層による「生成AI」利用率は他年代より高い

最近1年間に使用した一部の市販薬について、購入する際に参考にした情報収集源を調査したところ、商品のパッケージや店頭POP、友人・家族などの口コミなどの情報源が上位を占めていました。一方、20代以下では「AIで調べる」と回答した割合が9.5%と、全年代の中で最も高い結果となりました。割合としては10%未満ですが、全体と比較すると約2.8倍となっており、若年層において生成AIの活用が急速に進んでいることがうかがえます。

2. 「AIで調べる」は「企業・ブランドのWEBサイト」と並ぶ情報源に

また、20代以下の「生成AI」の利用率に注目すると、「企業・ブランドのWebサイト」と同等レベルにまで達しています。従来の「検索して公式サイトを読み込む」という行動から、「AIに尋ねて要約された回答を得る」というスタイルへのシフトが、信頼性が求められる市販薬でも起きていることが示唆されました。生成AIの回答に出典が明記され、情報の裏付けが容易になったことで、内容の不正確さに対する不安が軽減されたことも、割合が拮抗した理由の一つと考えられます。

3. 「生成AI」の利用率が高い若年層は、オフラインの情報収集は「友人・家族などの口コミ」を重視

次に、オフラインにおける市販薬の情報収集源を確認しました。全体では「店員・薬剤師」などの専門家の情報源が高い傾向にあるなか、若年層は「友人・家族などの口コミ」を「店員・薬剤師」と同等に重視しています。これは、生成AI利用の背景にある、必要な情報を手間なく取得できる簡便さ、「タイパ(タイムパフォーマンス)」重視の姿勢が、オフラインの情報収集においても反映されているためと考えられます。面識のない店員や薬剤師とのコミュニケーションよりも、分け隔てなく話せる関係性の相手からの情報の方が無駄なく情報を収集でき、効率的と感じるのかもしれません。

【考察】若年層の「検索離れ」と「要約ニーズ」。若年層への情報提供に求められる新たな「コミュニケーション」

デジタルネイティブである若年層は、膨大な検索結果から自力で情報を探す手間を避け、複数の情報源を統合・要約して提示する生成AIに「タイパ」という価値を見出しています。この「タイパ」を重視する流れは市販薬の情報収集においても例外ではありません。 一方で、生成AIによる情報収集は誤った情報を正しい情報であるかのように提示される「ハルシネーション」というリスクを含んでいます。今後は、市販薬を販売する企業側も、生活者が生成AIを利用して商品の情報収集を行っていることを理解した上で、“生成AIに正しく参照してもらう”ためのコミュニケーション戦略がより求められると考えます。

ヘルスケアソリューション事業部 コンシューマーヘルスケア部 齋藤 聡

■データ出典『OTC医薬品ブランドマーケティング支援ソリューション』

インテージヘルスケアでは、全国のドラッグストアなど約6,000店舗の販売データであるSRI+(全国小売店パネル調査)、全国の15~79歳の男女約50,000人の消費者から継続的に収集している購買データであるSCI(全国消費者パネル調査)、本資料でご紹介した生活者意識データを統合して分析し、ブランドの課題の可視化や販売拡大機会(戦略)の把握をソリューション化しています。なお、このリリースは本データの中から一部データを抜粋して作成しています。

■調査概要

調査名

OTC医薬品ブランド 生活者意識データベース

調査対象

全国の15歳~79歳の男女

スクリーニング調査:約13,000人

本調査:総合感冒薬購入者約3,000人

調査実施時期

2026年1月

調査手法

インターネット調査

聴取カテゴリー

総合感冒薬、ドリンク+ミニドリンク剤、胃腸薬、整腸薬、外用鎮痛消炎剤

拡張性

別途実施の本調査での回答結果(購入ブランドや購入理由)などを組み合わせて、情報源と購入ブランド等分析が可能

※2026年1月は総合感冒薬のみ、他のカテゴリーは別時期に調査

関連情報

各カテゴリーの最新データは2026年3月末~4月上旬聴取予定

過去データは2~3年分を保有

調査主体

株式会社インテージヘルスケア

ヘルスケアソリューション事業部 コンシューマーヘルスケア部

【株式会社インテージヘルスケア】 https://www.intage-healthcare.co.jp/

株式会社インテージヘルスケアは、医療・ヘルスケア領域のマーケティングリサーチとデータサイエンスサービスをコアビジネスと位置付けています。インテージグループのヘルスケア領域を担う各社※と一体となり、データ分析・活用によるソリューションを提供。ヘルスケア領域のあらゆる課題に対して、「医療消費者」起点のデータの価値化による、最適な意思決定をサポートしていきます。

※ 株式会社協和企画、株式会社インテージリアルワールド、株式会社プラメド、Plamed Korea Co., Ltd.

【インテージグループについて】https://www.intageholdings.co.jp/

(東証プライム市場 証券コード:4326)

インテージグループは1960年の創業以来、さまざまなデータを収集・加工・分析し、当グループならではのインサイトを加えてお客さまに提供。その意思決定を支援してきました。お客さまのパートナーとして「問い」に寄り添い、生活者理解とテクノロジーを融合させて「次の一手」を導きます。

【本調査に関するお問い合わせ先】

■株式会社インテージヘルスケア

ヘルスケアソリューション事業部 コンシューマーヘルスケア部

齋藤(さいとう)

TEL:03-5294-8393(代)

E-mail:hc-info@intage.com

【報道関係のお問い合わせ先】

■株式会社インテージヘルスケア

経営企画部

広報担当 深谷(ふかや)

TEL:03-5294-8393(代)

E-mail:pr-ihc@intage.com

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会社概要

URL
http://www.intageholdings.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都 千代田区神田練塀町3番地 インテージ秋葉原ビル
電話番号
03-5294-7411
代表者名
仁司 与志矢
上場
東証プライム
資本金
23億7870万円
設立
1960年03月