チームラボ、広州で大規模な展覧会「teamLab: Forest of Life & Future Park」を開催。2019年4月27日(土)~10月7日(月)
本展は、アートコレクティブ チームラボの作品群による空間「Forest of Life」と、共同的な創造性をテーマにした教育的プロジェクト「Future Park(学ぶ!未来の遊園地)」による展覧会です。
「Forest of Life」では、人々は、意思のある身体で作品空間をさまよい、作品空間に溶け込み、身体で世界を感じ、身体で世界について考えていきます。
「Future Park」では、人々は、他者と共に創造的な体験を楽しむことで、「共創(きょうそう、共同的な創造性)」を育みます。
展示詳細: https://www.teamlab.art/jp/e/forest_of_life_guangzhou/
本展が開催される琶醍文化創意園(Party Pier Culture and Art Zone)は、広州タワー、ツインタワー、猟徳橋(Liede Bridge)の見える美しい川沿いにあるカルチャースポット 珠江琶醍(Zhujiang Party)に位置します。レストラン、映画館、劇場などが集まる、広州で今最も流行に敏感で生活しやすいと言われるエリアで、近くにはザハ・ハディッドが手掛けた広州大劇院や、エリック・オーウェン・モスによる広東省博物館など、近現代の建築物も多く点在します。
なお、上海の新美術館 TANK Shanghai(上海油罐芸術中心)にて、3月23日(土)から8月24日(土)まで大規模なオープニング展「teamLab: Universe of Water Particles in the Tank」を開催。2019年北京世界園芸博覧会にて、4月29日(月)から10月7日(月)まで「Continuous Life in a Beautiful World」を展示。
teamLab: Universe of Water Particles in the Tank: https://www.teamlab.art/jp/e/tankshanghai2019/
北京園芸万博: https://www.teamlab.art/jp/e/beijingexpo_2019/
【展示作品】
<Forest of Life>
地形の記憶 / Memory of Topography
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
https://www.teamlab.art/jp/w/topography
分け入ることのできる高低差のある空間で、悠久な里山の景色を描いている。
現実の時間の流れと共に、作品世界は移ろっていく。春まだ小さく青々しい稲は、夏頃には大きく成長し、秋頃には黄金色になるだろう。そして、現実の時間の流れとともに、昆虫や花々なども変わっていく。昆虫は人々の振舞いの影響を受けて動く。そして、人々が動き回ることで空気の流れが変わり、空気の流れによって稲や散る花びらの動きが変わる。
この作品は、1年を通して刻々と変わっていくが、毎年、ほとんど変わらず、悠久に続いていく。しかし、自然の景色が、同じようで、2度と同じではないように、作品の次の年の同じ時は、全く変わらない景色のようで、厳密には同じ絵ではない。つまり、今この瞬間は、二度と見ることができない。ほとんど変わらないが同じではない風景が、毎年、悠久に続いていく。
作品とそれを媒介するキャンバスが分離され、キャンバスが変容的なものになったことと、連続した動的なふるまいによる視覚的錯覚によって、身体ごと作品に没入し、人々は身体と世界との境界をも失っていくだろう。そして、一つの共通の世界が自分や他者の存在で変化していくことで、自分と他者が同じ世界に溶け込んでいく。
花と人の森、埋もれ失いそして生まれる / Forest of Flowers and People: Lost, Immersed and Reborn
teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
https://www.teamlab.art/jp/w/flowerforest
空間には複数の季節が同時に存在し、それらがゆっくりと移り変わっていく。
1年間の花々は、移り変わっていく季節に合わせて、生まれる場所がゆっくりと移り変わっていく。
花々は生まれ、成長し、つぼみをつけ、花を咲かせ、やがて散り、枯れて、死んでいく。つまり、花は誕生と死滅を、永遠に繰り返し続ける。 人々がじっとしていれば、その付近の花々は普段より多く生まれ、咲渡る。人々が花にふれたり、踏むと、いっせいに散って死んでいく。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の状態が複製されることなく、鑑賞者のふるまいの影響を受けながら、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
重力にあらがう生命の森 / Weightless Forest of Resonating Life
teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
https://www.teamlab.art/jp/ew/weightless_life
https://youtu.be/rhC7K5bzw4M(参考映像)
重力に逆らったような動きをする様々な光の物体に、立体的に埋め尽くされた空間。
地面に立っている物体たちは、重力に逆らったかのように立ち続けます。また、自由に空中を浮遊する物体たちも、重力に逆らっているかのように、天井に立ち続けます。
光の物体は、それぞれ自立していて、ゆっくりと呼吸しているかのように強く輝いたり消えたりしています。空間の中央付近に置かれているサボテンのような物体や、空中に浮遊する物体は、自由に位置を動かすことができます。
光の物体は人に押され倒れかけると、それぞれ光の色を変化させ、色特有の音色を響かせます。そして、その近隣の物体は呼応し、同じ光の色に変化し音色を響かせます。そして次々にそのまわりの物体も連続的に呼応していきます。
向こうの方から光が押し寄せてくれば、向こうに人がいることを意味します。人々はきっと、同じ空間にいる他の人々の存在を普段より意識するでしょう。
世界は暗闇から生まれるが、それでもやさしくうつくしい / Born From the Darkness a Loving, and Beautiful World
Sisyu + teamLab, 2018 Interactive Digital Installation, Endless, Calligraphy: Sisyu, Sound: Hideaki Takahashi
https://www.teamlab.art/jp/w/whatloving-dark
人々が文字に近づくと、その文字がもつ世界が表れ、世界を創っていく。そして、世界の中で互いに影響し合う。
投影された世界の裏側には、360度広がる空間があり、文字から生まれたものたちは、空間上のそれぞれの位置や、それぞれが持つ知能や関係性、物理的な影響などによって、互いに影響を受け合いながら、空間上でリアルタイムに計算され、複雑かつ自然な世界をつくっていく。例えば、風が吹けば、風の物理的な影響を受け、蝶は火が嫌いで離れるが、花は好きで近づいていく。自然の景色に同じ瞬間がないように、同じ瞬間は二度となく、常に初めて見る景色を創り出す。
漢字が亀の甲羅や牛や鹿の骨、青銅器に刻まれていたころ、漢字の一文字は、ひとつの世界を持っていた。漢字を通して人々が呼び出した世界は、連続し、互いに相互作用を与えながら、世界は創られていく。
追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして超越する空間 / Crows are Chased and the Chasing Crows are Destined to be Chased as well, Transcending Space
teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, 4min 20sec, Sound: Hideaki Takahashi
https://www.teamlab.art/jp/w/crows_transcending_space
四方と下方が全て映像に囲われたデジタルインスタレーション作品。
光で描かれたカラスが空間を飛び回り、その軌跡が光跡となり光の空間に描く書『空書』を描いている。カラスが互いに追い追われる。追うカラスも、やがて追われる側になり、追いつかれカラス同士ぶつかると、カラスは散って花となる。
また、カラスは、鑑賞者を把握しよけながら飛んで行くが、よけきれずに鑑賞者にぶつかると同じように散って花となる。
空間の指定した場所付近に立つと壁と床の境界がなくなり現実空間が消え、やがて作品世界に没入し、カラスの軌跡が描く線が空間に立体的に描かれはじめる。
作品はコンピュータプログラムによってリアルタイムで描かれ続けている。あらかじめ記録された映像を再生しているわけではない。全体として以前の 状態が 複製されることなく、変容し続ける。今この瞬間の絵は二度と見ることができない。
<Future Park>
グラフィティネイチャー - 山と谷 / Graffiti Nature - Mountains and Valleys
teamLab, 2016-, Interactive Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
https://www.teamlab.art/jp/w/valleys
この作品は、みんなの描いた様々な生きものたちによって創られる自然の世界です。そして、みんながいる空間の中でどんどん広がっていきます。
あなたが描いた生きものも、この場所のどこかにいます。探してみてください。
生きものたちは、他の生きものを食べたり、食べられたりしながら、共に同じ1つの生態系をつくっています。
あなたが描いて生まれた生きものは、他の生きものを食べると、増えていきます。そして、蝶は、花がある場所で、増えます。生きものたちは、他の生きものに食べられたり、他の生きものを食べれなかったりすると死んでいなくなります。
ワニは人が踏みすぎると死んでしまいます。そして、花は、あなたがじっとしているとたくさん咲きます。逆に、踏んで歩き回ると散ってしまいます。
描いて生まれた生きものを探したり、花を咲かせたりしながら、みんなで創っていくFuture Parkの中を探検してみてください。
裏返った世界の、巨大!つながるブロックのまち / Inverted Globe, Giant Connecting Block Town
teamLab, 2017, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
https://www.teamlab.art/jp/ew/inverted-globe-nomal
地球が裏返ったような空間です。
家や駅の形をした巨大なブロックを置いて、車や電車など、いろいろな乗り物を走らせ、輸送を発達させることで、街を発展させていきます。
同じ種類のブロックが近くに置かれると、それらは繋がって、乗り物が走り出します。ブロックをうまく繋げていくと、乗り物はどんどん進化していきます。ヘリコプターはビルから飛び、ヘリコプターから見た世界が、上空のスクリーンに映し出されます。
また、世界には川が流れていて、雨が降ると川が氾濫し、水が街に流れ込んでしまいます。しかし、池のブロックで、水路を造り、水路を海につなげると、川の氾濫が治まります。
すべって育てる! フルーツ畑 / Sliding through the Fruit Field
teamLab, 2016-, Interactive Digital Installation, Sound: teamLab
https://www.teamlab.art/jp/w/fruitfield
さまざまなフルーツが育つすべり台です。
坂には、いろいろなフルーツが育っています。そして、ボールが飛びまわっています。
人は、太陽の光になって坂をすべります。体がボールにぶつかると、太陽の光のエネルギーをもらったボールは、勢いよく飛んでいきます。勢いよく飛んだボールがぶつかることで、フルーツは育っていきます。
ボールは色によってそれぞれ役割をもっています。
例えば、水色の水のボールが当たると、種は、芽を出し、つぼみをつけ、花を咲かせます。
黄色のミツバチのボールは、花に当たって受粉していきます。花は受粉されてフルーツになります。
フルーツにボールが当たると、新たな種がまかれていき、次の命へとつながっていきます。
つくる! 僕の天才ケンケンパ / Create! Hopscotch for Geniuses
teamLab, 2015–, Interactive Digital Installation, Sound: teamLab
https://www.teamlab.art/jp/w/create-hopscotch
「天才ケンケンパ」(※1)のコースを自由に作ることができます。
体験者は他の参加者のために、どんなコースになったら面白いか、難易度はどうかなど、創造性を駆使してコースを作り、実際に遊んでもらいます。そしてお互いに、世界やルールは自分で作れるという体験、発見をします。
※1:天才ケンケンパとは
○△□ の上に跳び乗って遊ぶ、ケンケンパです。
水に浮かんだ○△□の上をケンケンすると、音が鳴り、体験者の軌跡が変化していきます。同じ形に連続して飛び乗ると、大小の○△□がそれぞれ弾けるように広がります。また、同じ色に連続して跳び乗ると、その色が水面に広がり続けます。
小人が住まうテーブル / A Table where Little People Live
teamLab, 2013-, Interactive Digital Installation
https://www.teamlab.art/jp/w/kobitotable
小人が住まう奏でる壁 / A Musical Wall where Little People Live
teamLab, 2017-, Interactive Digital Installation
https://www.teamlab.art/jp/w/kobitowall
チームラボ 学ぶ!未来の遊園地
https://futurepark.teamlab.art/
共同で創造する「共創(きょうそう)」
https://www.teamlab.art/jp/concept/co-creation/
【開催概要】
teamLab: Forest of Life & Future Park
https://www.teamlab.art/jp/e/forest_of_life_guangzhou/
#teamLab #ForestofLife #生命之森与未来游乐园
会期: 2019年4月27日(土)~10月7日(月)
会場: 琶醍文化創意園(Party Pier Culture and Art Zone) (広州市海珠区閲江西路 珠江琶醍文化創意園区)
時間: 10:30-22:30
休館: 毎月第1月曜日
料金:
早割りチケット: 138元(使用時間:4月27日〜6月6日)
平日チケット: 198元(営業日のみ)
会期中パス: 238元(休館日以外はいつでも使用可能)
主催: SHANGHAI UKAN CULTURAL & CREATIVE CO., LTD.
共催: Guangzhou Qianhe Culture Communication Co.,Ltd., GUANGZHOU PARTY INVESTMENT & MANAGEMENT CO., LTD.
Tel: 4000920532
チケット:
http://ur0.work/Wvvc
要看文创:
【チームラボ / teamLab】
アートコレクティブ。2001年から活動を開始。集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、デザイン、そして自然界の交差点を模索している、学際的なウルトラテクノロジスト集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。
チームラボは、アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索したいと思っている。デジタルテクノロジーは、物質からアートを解放し、境界を超えることを可能にした。私たちは、自分たちと自然の間に、そして、自分と世界との間に境界はないと考えている。お互いはお互いの中に存在している。全ては、長い長い時の、境界のない生命の連続性の上に危うく奇跡的に存在する。
47万人が訪れた「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」(2014年)、「ミラノ万博2015」日本館をはじめ、シリコンバレー、台北、ロンドン、パリ、ニューヨーク、シンガポールなど国内外で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボボーダレス」を常設。2020年秋まで東京・豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボ プラネッツ TOKYO DMM.com」を開催中。2019年3月23日からTANK Shanghai(上海)にて「teamLab: Universe of Water Particles in the Tank」を開催。
チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(オーストラリア・シドニー)、南オーストラリア州立美術館(オーストラリア・アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(トルコ・イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(オーストラリア・メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ・フィンランド)に永久収蔵されている。
teamLab is represented by Pace Gallery.
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