映画『九月と七月の姉妹』本ポスター&密接すぎる姉妹を捉えたシーン写真解禁
国内最大級の映画やドラマのレビューサービスFilmarks(フィルマークス)の映画レーベル「SUNDAE」の第7弾作品となる映画『九月と七月の姉妹』の本ポスタービジュアルが解禁となりました。

第 77 回カンヌ国際映画祭 2024「ある視点」部門正式出品作としても注目を集めた、映画『九月と七月の姉妹』(2025年9月5日(金)に渋谷ホワイトシネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国ロードショー)の本ポスタービジュアル及びシーン写真4点、監督からのコメントを解禁となりました。
絡み合って、ほどけない—
15 歳の姉妹のいびつな絆を映し出す、終わらない悪夢
生まれたのはわずか 10 か月違い、いつも一心同体のセプテンバーとジュライ。我の強い姉は妹を支配し、内気な妹はそれを受け入れ、互いのほかに誰も必要としないほど強い絆で結ばれている。しかし、二人が通うオックスフォードの学校でのいじめをきっかけに、シングルマザーのシーラと共にアイルランドの海辺近くにある⻑年放置された一族の家<セトルハウス>へと引っ越すことになる。新しい生活のなかで、セプテンバーとの関係が不可解なかたちで変化していることに気づきはじめるジュライ。「セプテンバーは言う──」ただの戯れだったはずの命令ゲームは緊張を増していき、外界と隔絶された家の中には不穏な気配が満ちていく......。
<本ポスター&密接すぎる姉妹を捉えたシーン写真4点>
この度解禁される本ポスターは、母親が自宅に設営した撮影スポットでカメラを見据える姉妹を捉えたもの。お揃いの、どこか窮屈で子供じみたワンピースでじっと前だけを見つめる2人。<絡み合って、ほどけない>と添えられたキャッチコピーを体現するかのように、その姿はどこか奇妙でいびつな絆を感じさせるビジュアルとなっています。解禁されるシーン写真は4点。家でも学校でも常に<一心同体>の2人、セプテンバーとジュライの近すぎる距離感をとらえています。

10か月年上の姉・セプテンバーに支配されるように育った妹・ジュライ。アリアン・ラベド監督は本作について「世界と向き合いながら成長しようともがく10代の少女たちの変容を描いた映画」と語る。そして、「私たちはジュライの目、感覚、体験を通して、彼女の世界へと入り込んでいく」と言及しながら「なぜジュライはどこか不安定なのか。どうしてセプテンバーは、時にサディスティックなまでに妹を支配しようとするのか」―こうした姉妹の関係を描きながら、作品の中には「<生まれか育ちか>というテーマが自然と浮かび上がってくる」とコメント。


「観客の皆さんには、登場人物それぞれの“内なる論理”に寄り添い、目の前で展開していく物語の流れを追ってほしい」と呼びかけるラベド監督。さらに、物語の舞台が、高校や街、家庭といった身近な現実の空間から、心情を映し出すような内省的な世界――セトルハウス、自然、そして海へと移り変わっていくことに触れ、「見慣れたものを違う視点から見たときに生じる“緊張感”を探ろうとしてきた」とも明かす。「私は、自然に見えるものと、超自然的に見えるもののあいだにある“境界線”に興味を持っている」といラベド監督は「映画では往々にして隠されがちなもの――たとえば生理用ナプキンやトイレ掃除、バーでの支払い、自分が夢を見ているのか疑う瞬間、セックスの途中で他のことを考える瞬間――そうした“見せないことが前提”とされているものも、あえて描きたいと思った」と、その思いを語っている。


監督は、公私に渡るパートナーであるヨルゴス・ランティモスを中心として生まれた映画ムーブメント<ギリシャの奇妙な波 (Greek Weird Wave) >を継ぐ作風で脚光を浴びた、アリアン・ラベド監督。2010年、ヨルゴス・ランティモス監督が制作・出演した『アッテンバーグ』(アティナ・ラヘル・ツァンガリ監督)で映画デビューを果たし、ヴェネツィア映画祭とアンジェ・プルミエ・プラン映画祭の最優秀女優賞を受賞。本作でヨルゴス・ランティモスと出会い、2013年に結婚し、その後『ロブスター』(2015)にも出演している。また2014年には、『欲望の航路』でロカルノ映画祭最優秀女優賞を受賞、セザール賞新人女優賞にもノミネートされた。
10ヶ月違いで生まれた一心同体の姉妹・セプテンバーとジュライを演じたのは“カンヌの新星”として演技を高く評価されたパスカル・カンとミア・サリア。また、『関心領域』でアカデミー賞音響賞に輝いたジョニー・バーンによるサウンドデザインが物語を不穏な予兆で充たしていく。一体どこからどこまでが自分なのか——互いの境目がわからないほど絡み合った姉妹の絆は、やがて醒めることのない悪夢へと姿を変える。
『九月と七月の姉妹』(原題:September Says)
監督・脚本:アリアン・ラベド
出演:ミア・サリア、パスカル・カン、ラキー・タクラー
原作:デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』(東京創元社刊)
© Sackville Film and Television Productions Limited / MFP GmbH / CryBaby Limited, British Broadcasting Corporation, ZDF/arte 2024
2025年9月5日(金) 渋谷ホワイトシネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国ロードショー
公式HP:sundae-films.com/september-says
公式X:x.com/september_says
公式Instagram:instagram.com/sundae_films
Filmarks:filmarks.com/movies/119304
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