東北における復興ツーリズムの推進について
〇JR東日本は、東日本大震災から12年を経て、東北各地で震災伝承施設などの整備が進んだことを契機に、地域の皆さまと連携して東北における復興ツーリズムを推進していきます。 〇震災の記憶を風化させないように、東日本大震災の教訓や災害への備えを学び、後世に伝えていくことが大切です。防災・減災学習が可能な震災伝承施設とともに、日本の原風景が残る多様な東北の魅力を訴求していくことで、交流人口の拡大を通じた被災地域の復興加速や地域の活性化につなげていきます。 〇具体的には、「東北復興ツーリズム推進ネットワーク(仮称)」を発足させ、自治体や企業、各種団体に参画いただき、東北を周遊するモデルコースを磨き上げ、地域と旅行会社のマッチングによる旅行商品造成の促進や教育旅行の誘致活動などを展開していきます。 |
1 復興ツーリズム推進の目的
(1) 震災伝承施設を実際に訪問することで学べる防災・減災プログラムは、東北独自のものであり、教育旅行や新入社員研修などの企業研修向けにこれを広く周知するとともに、東北への誘致を推進していきます。
(2) 防災・減災学習に加え、広大な自然や独特の文化・おいしい食なども満喫できる東北を、特に若年層へ訴求することで、繰り返し訪問するきっかけをつくり、交流人口の創出につなげます。
2 「東北復興ツーリズム推進ネットワーク(仮称)」の設立について
(1) 概要
地域の皆さまと連携して事業を推進していくために、「東北復興ツーリズム推進ネットワーク(仮称)」(以下「本ネットワーク」)を設立します。本ネットワークには、国や自治体をはじめ、さまざまな企業や団体などが参画予定です。
(2) 設立日
2023年7月25日(火)
(3) 参画予定団体
※震災伝承を効果的・効率的に行うためのネットワーク化に向けた連携を図ることを目的に設立した協議会
(東北地方整備局・青森県・岩手県・宮城県・福島県・仙台市・復興庁)
3 実施事業の一例
(1) モデルコースの整備
震災伝承施設の見学や語り部の講話を通じて学ぶ防災・減災プログラムに加え、自然・歴史・文化・食に関する東北のさまざまな観光コンテンツや、地域の体験プログラムを組み合わせた周遊ルートに、旅行会社の知見を加えてモデルコースとして磨き上げ、旅行商品造成や教育旅行の誘致に活用していきます。
【モデルコースの一例】
①震災伝承と豊かな海の恵みを体験する旅
②震災伝承施設と三陸海岸をめぐる旅
③震災と「今」そして未来を知る旅 福島浜通りの震災伝承施設をめぐる
(2) 旅行商品の造成
①旅行会社向けに、震災伝承施設や東北の観光コンテンツの情報をデータベース化して格納する他、旅行会社向け説明会などで旅行商品の造成を働きかけます。
②企業の新入社員研修やワーケーションなどにおいて、震災伝承施設や東北の観光コンテンツ情報を提案し、東北への誘致・手配を行います。
③大人の休日倶楽部会員向け「みちのく潮風トレイルツアー」を隔月で企画します。
(旅行企画・実施 株式会社JR東日本びゅうツーリズム&セールス)
5月号:岩手県・陸前高田市・大船渡市 7月号:宮城県・気仙沼市
9月号:青森県・八戸市 11月号:福島県・相馬市
1月号:宮城県・石巻市 3月号:岩手県・普代村、田野畑村
(3) 教育旅行の誘致
①教育旅行受入に関する各施設の情報を収集し、旅行会社と協力して学校などへの働きかけを行い、東北への誘致を推進します。
②東北観光推進機構と連携して、教育旅行の誘致を行います。
東北観光推進機構が主催する旅行会社との商談会や教職員との相談会に参加します。
【商談会・相談会日程】
7月5日(水)札幌 7月20日(木)東京
8月23日(水)大阪 8月30日(水)名古屋 など
(4) 震災伝承施設や各種コンテンツの情報集約、発信
震災伝承施設や東北の豊富なコンテンツの情報を集約し、交通広告媒体などを活用して広く発信していきます。
①復興庁が発行した「東日本大震災伝承施設ガイド」を、JR東日本管内24カ所の駅たびコンシェルジュに設置します。
また、トランヴェール7月号でも紹介し、新幹線にご乗車のお客さまにもウェブサイトからご覧いただけるようにします。
②JR東日本のウェブサイト(https://www.jreast.co.jp/)に復興ツーリズムに関するポータルサイトを7月25日に開設します(予定)。
また、JR東日本びゅうツーリズム&セールスのウェブサイト「日本の旅、鉄道の旅」(https://www.jrview-travel.com/reserve/topList)において、復興ツーリズムの特集ページを開設します。
(5) インバウンドの誘致
東北観光推進機構や旅行会社、航空会社と連携し、インバウンドの誘致に向けて、海外の旅行会社やランドオペレーターへ情報発信を行います。
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