AI駆動型のエンタープライズ向けシステムインテグレーションプラットフォームを開発、安全性を高め生産性を飛躍的に向上
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ミッションクリティカルシステムで培った日立のナレッジとフロンティアAIを融合した「Agentic AI Integration Platform」により、設計からテスト工程で約200倍*1の生産性を実証。ミッションクリティカルな大規模システムプロジェクトへの適用を推進、2027年度に工程全体で生産性30%向上を実現
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お客さま固有の業務知識・判断基準などの暗黙知を「企業コンテキスト」として蓄積。AIエージェントのフィードバックにより、自律的に高度化するサイクルを確立。安全性を確保しながら開発期間を短縮し、事業変革を迅速化
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FDE(Forward Deployed Engineer)チームがお客さまの構想策定・開発・運用の現場に入り込み、AI Transformation Partnerとしてお客さまの競争力向上と持続的な企業成長に貢献
株式会社日立製作所(以下、日立)は、深刻化する熟練エンジニア減少などの社会課題に応え、お客さまのAIトランスフォーメーション(AX)を加速するため、エンタープライズ向けシステムインテグレーションの全工程にAIを全面適用する「Agentic AI Integration Platform」(以下、本プラットフォーム)を開発しました。外部環境分析や構想策定から要件定義、設計、コーディング、テスト、運用の工程ごとに最適なAIエージェントを組み込んだ本プラットフォームにより、AI駆動型のシステムインテグレーションを実現し、安全性を確保しながら飛躍的に生産性を向上させます。
日立は、約15,000のお客さまシステムのインストールベース、および長年の運用保守で培った経験を生かしながら、拡大するモダナイゼーション需要に対して全面的に本プラットフォームを適用し、2027年度に工程全体で生産性30%向上を実現します。これにより開発期間が短縮されるだけでなく、リソースを新たな価値創出へとシフトさせ、変化の激しい事業環境への迅速な対応と抜本的な事業変革が可能となります。今後、大規模なレガシーシステムを有する金融・公共分野やエネルギー・鉄道など社会インフラへも適用し、システムの継続的な進化を通じて、お客さまの競争力向上と持続的な成長に貢献していきます。

本プラットフォームは、グローバルのパートナーシップにもとづくフロンティアAI*2と、日立グループが培ってきたITおよびOT(制御・運用技術)双方のミッションクリティカルなシステムインテグレーションのナレッジ、GlobalLogicなどが有するAI技術を融合し、適材適所で組み合わせることができるものです。
AIを活用し高難度の課題を迅速に解決するFDEチームが、本プラットフォームを活用しながら、お客さまの構想策定・開発・運用の現場に入り込み、伴走します。モダナイゼーションのプロセスを通じて、経営意図や業務知識、判断基準などお客さま固有の暗黙知を含めた「企業コンテキスト」を形式知化し、AI Readableなナレッジとして蓄積していきます。さらに、AIエージェントが構想策定・開発・運用のサイクルを実行するたびに、各工程で得られた新たなフィードバックやノウハウを学習し、「企業コンテキスト」を自律的にアップデートすることで、システムインテグレーションの品質や生産性を継続的に向上させ、持続的な企業価値向上に貢献します。日立は、人とAIが協働するこれらの取り組みを通じ、FDEが中心になり、AI Transformation Partnerとしてお客さまの事業変革に継続的に寄り添うことで、 AIで社会インフラを革新する次世代ソリューション群「HMAX by Hitachi(以下、HMAX)」の展開を加速し、社会に新たな価値をもたらしていきます。
*1 当社内における特定の工程・条件下での実証値であり、効果はプロジェクトの規模・特性により異なります。
*2 フロンティアAI: 最高水準の能力・規模・性能を持つ大規模AIモデルを活用することで、幅広い分野の課題に対応できる汎用性と、極めて高い計算処理能力を実現した最先端のAIのこと。日立は自社でのLLM開発は行わず、グローバルでのパートナーシップを通じて、常に最先端のAIモデルを柔軟に選択できる環境を整備している。
背景
現在、深刻化する熟練のエンジニア減少などの社会課題や、既存システムの複雑化・ブラックボックス化、絶えず激しく変化する世の中のニーズへの迅速な対応などお客さまが抱えるシステム課題は増大しています。
日立は、長年、ミッションクリティカルシステムを支えてきたナレッジをもとに2002年に「Hitachi Application Framework Justware」を確立して以降、金融や公共、社会インフラ分野の200以上の大規模プロジェクトにおいて、システム開発・運用の高い品質と安全性を実現してきました。また、近年の生成AI技術の進展に対しては、独自の生成AI活用開発フレームワーク「Hitachi GenAI System Development Framework」を整備し、ソースコード生成やコードレビュー、単体テストを一気通貫で実現するなどミッションクリティカルなシステム開発の効率化に貢献してきました。例えば、MS&ADシステムズ株式会社とは、保険分野の基幹システム開発のコーディング・単体テスト工程において約25%の生産性向上を実証しています*3。また、株式会社静岡銀行、静銀ITソリューション株式会社とは、ミッションクリティカルなオープン勘定系システム開発のコーディングと単体テスト工程において約30%の生産性向上を実証し、実適用を進めています*4。こうした先行案件における積極的なAI活用により、日立のシステム開発におけるAI活用率はすでに60%を超える水準に到達しています。
今回、発展が著しいフロンティアAIへの期待の高まりを受けて、日立は、従来のコード生成など一部工程でのAI適用をプロセス全体へと拡張し、システムインテグレーションをAI駆動型へと進化させる本プラットフォームを開発しました。
*3 2025年12月17日プレスリリースMS&ADシステムズと日立、保険分野のミッションクリティカルなシステム開発へ生成AIを本格適用する取り組みを開始:日立
*4 2024年10月15日プレスリリース 静岡銀行、静銀ITソリューション、日立が、ミッションクリティカルなオープン勘定系システム開発への生成AI適用の実用化に向けた技術検証を開始:日立
Agentic AI Integration Platformの特長
フロンティアAIの柔軟な選択やAI開発の安全性を高める機能をもつエンタープライズAI基盤と、業務知識や判断基準が蓄積するAI Readableなナレッジにより、大規模かつ複雑なシステムインテグレーションをAI駆動型へと変革し、品質と生産性を飛躍的に向上させます。すでに、カスタマーゼロとしての社内実績において、以下の生産性向上の効果を確認しています。
・要件定義:OT領域の実務者とIT部門がシステム画面仕様を確定する作業で最大240*1倍
・設計~テスト:自社パッケージ製品の機能拡張を対象とした仕様駆動開発の試行で約200*1倍

Agentic AI Integration Platformの提供価値
(1)AI開発の安全性向上とコスト最適化を実現するエンタープライズAI基盤
Anthropic*5、Google Cloud*6 、OpenAI*7などの先進的で高い情報処理能力を有するフロンティアAIの柔軟な選択が可能なエンタープライズAI基盤を整備しています。この基盤には、大規模システム開発向けの「Hitachi GenAI System Development Framework」 やアジャイル開発に適したGlobalLogicの「VelocityAI」といったエンタープライズAI開発を実現するツールや、セキュリティ・コスト・信頼性などを管理統制する機能があるため、AI開発の安全性を向上しコストも最適化できます。実際に、「VelocityAI」との連携環境では、AI単体での利用比でトークン利用料を最大54%*1削減するなど、運用面の効果も確認しています。
(2)AI Readableなナレッジベースを基点としたサイクルの自律的な進化を実現
お客さま固有の経営意図や業務知識、判断基準などの暗黙知を形式知化した「企業コンテキスト」と日立のミッションクリティカルシステムで培った「システムインテグレーションナレッジ」をAIがスムーズに活用できるAI Readableなナレッジベースを整備します。お客さまのモダナイゼーション支援を通じて、構想策定・開発・運用のサイクルを回しながら、各工程のAIエージェントがプログラムソースやドキュメント群にとどまらず、「企業コンテキスト」や「システムインテグレーションナレッジ」を自動的にナレッジベースに蓄積し、プラットフォームの自律的な進化を実現します。これにより、ミッションクリティカル領域でも安心してAI駆動型のインテグレーションを適用することが可能となります。
(3)プラットフォームの高度化
高い信頼性が求められるOT領域への適用に向けて、制御システム独自の仕様を前提とし、Anthropic のClaudeやOpenAI の最新モデルに対応したOT独自のコード生成基盤を構築し、社内での試行を開始しています。さらに、企業のレガシーインフラ刷新や運用変革への本プラットフォーム適用を本格化し、パートナー各社との連携を通じフロンティアAIを活用しながら継続的に高度化することでHMAXの展開を強力に推進していきます。
*5 2026年5月19日プレスリリース 日立、Anthropicと戦略的パートナーシップを締結し、先進的なAIの活用によりLumada 3.0を強化:日立
*6 2026年6月9日プレスリリース 日立とGoogle Cloud、FDEによるフィジカルAIの社会実装とセキュリティ領域での戦略的アライアンスを拡大:日立
*7 2026年6月17日プレスリリース 先進AIを活用したモダナイゼーションの加速とサイバーセキュリティ強化に向けてOpenAIとの連携を本格化:日立
お客さまからのコメント(五十音順に掲載)
MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社 専務執行役員 CIfO CISO 津田 卓也氏
金融業界を取り巻く環境はかつてないスピードで変化しており、事業戦略とIT戦略を一体で推進することが、企業価値向上の重要な鍵となっています。そうした中、日立が発表した「Agentic AI Integration Platform」は、システム開発・運用の生産性向上にとどまらず、企業の変革力そのものを高める可能性を持つ取り組みであると考えています。特に、複数のAIエージェントが連携しながら品質確保や知見継承を支援するアプローチは、将来的な人材不足や技術継承といった業界共通の課題解決にも寄与するものと、大いに注目しています。金融システムに求められる高い信頼性を前提に、AI活用の新たなモデルとして今後の発展を期待しています。
共栄火災海上保険株式会社 執行役員 情報システム部長 大條 正之氏
当社では、基幹システム刷新プロジェクト「SX2030」を通じて、将来にわたり安定的かつ柔軟に進化できるシステム基盤の構築を進めています。保険業務は高い信頼性と安全性が求められるミッションクリティカルな領域であり、開発・運用の高度化と品質確保の両立が重要な課題です。日立が長年培ってきた金融分野におけるシステム構築の知見と、AIエージェントを活用した先進的なアプローチは、システム開発の生産性向上のみならず、継続的な業務変革とお客さまへの価値提供のさらなる加速につながるものと期待しています。今後も当社は、日立とのパートナーシップのもと、AIを活用したシステム開発・運用の高度化に取り組み、お客さま本位のサービス向上と持続的な企業価値向上をめざしてまいります。
株式会社ジェーシービー 上級執行役員 システム本部長 中田 一朗氏
JCBでは、システム開発力は事業競争力に直結すると考えておりAIエージェントの活用を積極的に推進しています。
現在、日立のご協力のもと、生成AI活用開発フレームワークを活用した業務アプリケーション開発の生産性向上に取り組んでいます。今回、AI駆動開発を可能にする「Agentic AI Integration Platform」は、フロンティアAIの能力を最大限活用できる点に加え、Agent Skillsやノウハウの活用・展開により一貫した支援を受けられる点に大きな期待を寄せています。
株式会社静岡銀行 執行役員 松本 健司氏
当行では、第2次中期経営計画にシステム開発の倍速化施策(整備済のシステム基盤、内製化に向けた開発体制にAI等の技術を掛け合わせ、開発生産性を向上・スピードアップ)を掲げ、商品・サービス提供のお客さまニーズへの迅速な対応と収益機会の最大化や、業務改革の倍速化による業務生産性向上への貢献をめざしています。ミッションクリティカルシステムで培ったナレッジと、フロンティアAIを融合した「Agentic AI Integration Platform」により、施策実現が加速することを期待しています。
株式会社みずほフィナンシャルグループ 執行役員 グループ副CIO 相原 寛史氏
金融機関のシステムには、高い信頼性を確保しながら、変化し続ける制度や事業環境へ迅速に対応していくことが求められます。ミッションクリティカルな領域において高い品質要求と開発スピードの両立という長年の課題に対し、日立が金融サービスで培ったノウハウとフロンティアAIと融合した「Agentic AI Integration Platform」は、安全かつ高速なシステム開発を可能にするものと大いに期待しています。
Hitachi Social Innovation Forum 2026 JAPANでの紹介ついて
日立のAI駆動型システムインテグレーションの取り組みについては、2026年9月3日(木)~4日(金)に開催する「Hitachi Social Innovation Forum 2026 JAPAN」において、ご覧いただけます。展示会場のブース「EX11: モダナイゼーション powered by Lumada」での出展に加え、9月3日(木)13:30からのエキスパートセッション「ES01-03: AI前提の経営変革を加速する実践的モダナイゼーション」の中でご紹介する予定です。
詳しくは、公式サイト(https://www.service.event.hitachi/regist/)をご覧ください。
関連リンク
商標注記
記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
日立製作所について
日立は、IT、OT(制御・運用技術)、プロダクトを活用した社会イノベーション事業(SIB)を通じて、社会インフラをデジタルで革新し続けるグローバルリーダーをめざし、環境・幸福・経済成長が調和するハーモナイズドソサエティの実現に貢献します。デジタルシステム&サービス、エナジー、モビリティ、コネクティブインダストリーズの4セクターに加え、新たな成長事業を創出する戦略SIBビジネスユニットの事業体制でグローバルに事業を展開し、Lumadaをコアとしてデータから価値を創出することで、お客さまと社会の課題を解決します。2025年度(2026年3月期)売上収益は10兆5,867億円、2026年3月末時点で連結子会社は606社、全世界で約29万人の従業員を擁しています。詳しくは、www.hitachi.com/ja-jp/をご覧ください。
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