STとWyplay、Canal+グループの新しいOTT / HD対応ハイブリッド型STBに貢献
ペイTV事業者向けにソフトウェア・ソリューションを開発するWyplayと、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、両社の技術がCanal+グループの新しいセット・トップ・ボックス(STB)である「Cube S」に採用されたことを発表しました。このSTBは、6月9日にパリで開催された基調イベントにおいて、報道陣やVivendi社(Canal+グループの親会社)の経営陣の出席のもと、初めて公開されました。
Cube Sは、インターネット放送と地上デジタル放送に対応するハイブリッド型STBです。Wi-Fiに完全対応し、インターネット経由で安全にストリーミング配信される150以上のライブ・チャネル(6つのプレミアム・チャネルChaines CANAL+、およびCANALSATの専門チャネル)、10,000種のオンデマンド・プログラムやエンターテインメント・アプリ(Deezer、Radiolineなど)へアクセスすることができます。また、このSTBは小型サイズのため、どこへでも持ち運びでき、自宅や外出先などでインターネットへのアクセス環境があれば全てのコンテンツを視聴することができます。Cube Sは、フランス公共放送によるテレビ広告キャンペーンで販促され、加入者はオンラインまたは全国のショッピング・モールに期間限定で設置される70ヶ所以上の販売所で購入可能になる予定です。
OTT(Over-The-Top)配信と地上波に対応する新しいハイブリッド型STBには、WyplayのオープンソースのFrog Clientミドルウェアが組み込まれています。このミドルウェアは、Wyplayの専門チームにより、地上デジタルのペイTVやOTTストリーミング・サービスのセキュリティを確保するためにCanal+グループで使用される限定受信およびデジタル著作権管理システムと共に、堅牢化されたLinux(TM)カーネル上に実装されています。また、先進的なHTML5ユーザ・インタフェースとアプリケーション実行環境も備えており、Cube Sで提供される全ての主要機能を実現する基盤となっています。Cube Sには、オンデマンド放送やタイムシフト再生サービス、ビデオ・オン・デマンド、サードパーティ製の音楽ストリーミング・アプリケーション、RESTful APIを介したMyCanalモバイル・アプリケーションからの制御とキャスティング、「Suggest」と呼ばれるおすすめ機能が含まれており、CANAL+とCANALSATの加入者にとって魅力的な商品になっています。
Cube Sは、STのデュアルコア・マルチメディア・プロセッサであるSTiH310(Cannes2)を採用しています。ARM(R) Cortex(R)-A9を搭載する同製品は、優れた演算能力(7500 DMIPS以上)、強力なグラフィックス機能、およびFrog Clientで最適化された豊富な通信機能により、卓越したユーザ体験を実現します。
Wyplayの最高経営責任者(CEO)であるJacques Bourgninaudは、次の様にコメントしています。「Canal+グループへ製品を提供するのは今回で3度目です。Cube Sで動作するユーザ・インタフェースやアプリケーションの開発では、当社のオープンソース・ソフトウェアであるFrogが今まで以上に活用されました。また、このプロジェクトでは、緊密に協力してきたSTの最新チップセットSTiH310を採用したことで、類似製品の中で最も強力なSTBを実現できました。」
STのグループ・バイスプレジデント 兼 コンスーマ製品事業部ジェネラル・マネージャであるPhilippe Nottonは、次の様にコメントしています。「STiH310は、Cube Sの処理能力を、Canal+グループの前世代STBの10倍に引き上げました。これにより、Cube Sは最も強力で革新的なハイブリッド型STBの1つとなっています。」
Canal+グループの技術情報システム部門エグゼクティブ・バイスプレジデントであるFrederic Vincent氏は、次の様にコメントしています。「当社は、Wyplayと協力し、設置済みSTBのアップグレード作業に成功した実績がありました。STとWyplayの効果的な協力が生かされたCube Sは、当グループのオンデマンド・プログラムとライブ・プログラムの全ラインアップが楽しめる、卓越したユーザ体験を実現しています。」
Frog by Wyplayについて
Frog by Wyplayは、業界初となるオープンソースのペイTV事業者向けソフトウェア・ソリューションです。このイニシアティブは、デジタルTV技術のバリュー・チェーン全体にわたる85社を超える企業(チップセット・ベンダー、機器メーカー、独立ソフトウェア・ベンダー、ソフトウェア開発および統合サービス・プロバイダ、放送事業者など)が関連するエコシステムを拡張します。この包括的なソリューションでは、テレビ放送事業者が製品を開発する上で必要となる完全なソース・コードと全てのコンポーネントを利用することができます。
ペイTV事業者(Canal+グループなど)によるFrog by Wyplayソリューションを使用したOTT技術の調整手法については、Videonet社のレポート「Making OTT An Equal Part Of the STB Experience」をご覧ください。( http://v-net.tv/making-ott-an-equal-part-of-the-stb-experience )
Wyplayについて
グローバルな企業であるWyplayは、世界のIPTV / ケーブル / 衛星 / 地上テレビ事業者および放送局向けに、オープンで革新的なモジュール型のソフトウェア・ソリューションを開発しています。Wyplayの技術により、放送事業者は、モジュール型オンラインTVソリューションとして利用できる事前設定済みの機能リストから、容易なソリューションの選択、設定、および展開が可能になります。機能リストには、電子プログラム・ガイド、ビデオ・レコーダ、マルチスクリーン / マルチルーム・コネクティビティ、アプリケーション・ストア等が含まれています。Wyplayの専門的なサービス・チームは、放送事業者や放送局の製品や市場戦略を正確に適合させ、補完するユーザ体験を創り出します。Wyplayは、SFR、Vodafone、Belgacom、Canal+グループ、Sky Italiaといったトップ・ブランドの戦略パートナーです。 WyplayのSTB、マルチスクリーン、OTTソリューションの詳細については、 http://www.wyplay.com およびhttp://www.FrogByWyplay.com をご覧ください。
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、「センス & パワー、オートモーティブ製品」と「エンベデッド・プロセッシング ソリューション」の多種多様なアプリケーションに半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。エネルギー管理・省電力からデータ・セキュリティ、医療・ヘルスケアからスマート・コンスーマ機器まで、そして、家庭、自動車、オフィスおよび仕事や遊びの中など、人々の暮らしのあらゆるシーンにおいてSTの技術が活躍しています。STは、よりスマートな生活に向けた技術革新を通し、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
◆STへのお客様お問い合わせ先
〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
デジタル製品グループ
TEL: 03-5783-8340 FAX: 03-5783-8216
◆Wyplayへのお問い合わせ先
Julie Geret, Head of Communication
+33 6 21 04 77 05
jgeret@wyplay.com
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