働く女性の約7割が選択的夫婦別姓に「賛成」。約4割は結婚後も「自分の姓で働きたい」と回答/『女の転職type』が働く女性にアンケート【第95回】
株式会社キャリアデザインセンター(本社:東京都港区 代表取締役社長兼会長:多田 弘實)が運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は働く女性465名を対象に「選択的夫婦別姓」についてアンケートを実施しました。
正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査する【データで知る「女性と仕事」】を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開しています。
▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-95/
■調査結果抜粋
★選択的夫婦別姓「賛成派」は約7割
★賛成派の理由1位は「個人の自由を尊重したい」
★反対派の理由1位は「子どもへの影響」
★20代は「制度に賛成だが、自分は夫婦同姓が良い」が半数
★結婚したら「自分の姓で働きたい」が約4割
【Q.1 選択的夫婦別姓(※)に賛成?反対?】
※「選択的夫婦別姓」とは、婚姻関係にある夫婦が別姓を望む場合に、同姓・別姓のいずれかを強制するのではなく、改姓するかどうかを自ら決定する選択の自由を認めるものです。
女の転職type会員に、選択的夫婦別姓について聞いたところ「制度に賛成だが、自分は夫婦同姓がいい」「制度に賛成で、夫婦別姓が良い」と答えた賛成派が65.0%となり、「制度に反対で、夫婦同姓がいい」5.4%を大きく上回る結果となりました。
どの年代も賛成派・反対派の割合に大きな差はないものの、未婚者が多いと思われる20代ほど「夫婦同姓がいい」と答えた人の割合が多く、既婚者が多いと思われる30代・40代ほど「夫婦別姓が良い」と答えた人の割合が増えることがわかりました。
【Q.2 賛成の理由は?】
※複数回答あり
※Q.1で「制度に賛成」と答えた人のみ
選択的夫婦別姓賛成派にその理由を聞いてみると、1位「個人の自由を尊重したい」74.7%、2位「名義変更に手間がかかる」65.0%、3位「婚姻関係が続くとも限らないから」39.4%でした。
その他のコメントには「自分が事実離婚状態で、人の苗字を名乗ることに違和感があるため」「子連れ離婚、再婚の場合、親の姓だけ変わるのはおかしいから」「手続きやサービスが今まで通り受けられるのであれば問題ないと思うから」などがありました。
【Q.3 反対の理由は?】
※複数回答あり
※Q.1で「制度に反対」と答えた人のみ
一方、選択的夫婦別姓反対派にその理由を聞いてみると、1位「子どもへの影響」69.6%、2位「家族の一体感がなくなる」56.5%、3位「行政手続きの複雑化、コストの増大」47.8%という結果となりました。
【Q.4 仕事上、姓が変わったら困ると思う?】
※既に姓が変わった経験がある人は実際にどうだったかを回答
姓が変わることで仕事上困ることがあるかを尋ねたところ、「とても困る」「少し困る」と答えた困る派が54.3%と「困らない」26.3%を大きく上回りました。
一方で年代別に見てみると、20代のみ困る派が半数以下となっており、「困らない」が3割以上を占めています。実際に既婚者が増える30代・40代と20代では、各回答の割合が大きく異なる結果となりました。
【Q.5 姓を変えて困ったことって何?】
※複数回答あり
※同じ職場内で改姓したことがある人のみ
実際に姓が変わった経験がある人に、どのようなことで困ったかを聞いてみると「呼び方を変えてもらう必要があった」41.3%が最も多い結果となりました。一方で「困ったことはない」と答えた人も40.7%であり、姓を変えても不都合を感じることなく働いている人が一定数いることもわかります。
【Q.6 職場で旧姓を使い続けることはできる?】
職場で旧姓を使い続けることができるかを尋ねたところ、「使える」60.3%が最も多い一方で「使えない」「わからない」と答えた人も4割にのぼる結果となりました。
女性の既婚者が少ない職場にいる人や、いざ同姓か別姓かを選ぶ機会に遭遇したことがない女性にとっては、姓について意識する機会は少ないのかもしれません。
【Q.7 結婚したら職場での姓はどうしたい?】
※今後、結婚を考えている人のみ回答
今後結婚を考えている人に、結婚したら職場での姓をどうしたいかを聞いたところ「自分の姓で働きたい」38.5%に次いで「わからない」34.4%、「相手の姓で働きたい」27.0%でした。
▼詳しくはこちらからご覧ください。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-95/
※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。
※本調査は「女性」と性自認している方を対象に調査を行っております。
★今回のアンケート考察★
女の転職type編集長 小林佳代子
選択的夫婦別姓について「賛成」と回答した人は約7割と反対派を大きく上回る一方で、賛成と回答した人のなかでも「自分は夫婦同姓がいい」と答えた人は半数以上を占める結果となりました。
また姓が変わることで仕事上困ると思うかを聞いたところ、20代は困る派が半数以下だったのに対し、30代・40代は困る派が半数以上と、年代間で明確な差が現れました。30代以降は既婚者が増える傾向があるため、実体験から「困る」と選択した人が多いのかもしれません。
令和5年に男女共同参画局が発表したデータによると、女性のうち約95%がパートナーの姓に変更しているそうです。すなわち、女性が結婚する際は「職場において姓をどうするか」といった問題は必ずと言っていいほど生じると言えます。
今回のアンケート調査では、実際に同じ職場内で改姓したことがある人の約6割が「呼び方を変えてもらう必要があった」「名刺やメールアドレス変更が大変だった」など、何かしら困った経験があるようです。加えて、わずかではありますが「職場で旧姓を使い続けることができない」と答えた人がいることもわかりました。法律上、職場において結婚後も旧姓を使い続けることは違反ではありませんが、企業や職業によっては新姓に切り替える規定があるところもあるようです。今後、選択的夫婦別姓制度の法制化が進むかにかかわらず、職場において姓を自由に選択することが当たり前の世の中になると良いと強く感じます。
■調査内容:第95回「選択的夫婦別姓ってどう思う?」 / データで知る「女性と仕事」
・調査期間:2024年9月12日~9月23日
・有効回答数:426名
・調査対象:女の転職type会員
・調査方法: Web上でのアンケート
■データで知る「女性と仕事」一覧
働く女性を取り巻く環境や課題について定期的にアンケートを実施しており、さまざまな調査結果をご覧になれます。
https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/
■『女の転職type』とは
正社員で長く働きたい女性のための転職サイトです。未経験から正社員になれる求人、プライベートも充実できる残業が少ない求人、仕事と育児を両立できる求人など、女性に人気の求人を多数掲載。充実したマッチング機能で、自分に合った仕事を見つけることも簡単です。
■株式会社キャリアデザインセンター 会社概要
代表者 :代表取締役社長兼会長 多田 弘實
本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂 3-21-20 赤坂ロングビーチビル
資本金 :5億5866万円
設立 :1993年7月8日
従業員数 :783名(2023年9月30日現在)
事業内容 :
1.キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』等の運営
2.転職フェアの開催
3.人材紹介事業(厚生労働大臣許可 13-ユ-040429)
4.質の高い就職活動を情報誌、イベント、情報サイト、人材紹介で支援する『type就活』サービス
5.パンフレット、ノベルティー採用・HP作成などのアウトソーシング事業
6.IT業界に特化した人材派遣サービス『type IT派遣』(厚生労働大臣許可 派13-315344)
7.Webマガジン『エンジニアtype』『Woman type』『20’s type』の企画・編集・運営
など、企業の採用活動をサポートする総合的なソリューションサービスを提供
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