【CCCMK総研レポート】「自分のための時間」で大切なのはストレスからの解放と一人で過ごす環境

CCCマーケティング株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:北村和彦)が設立した7000万人の思いを紡ぐ研究所「CCCマーケティング総合研究所」(以下「CCCMK総研」)は、このたび、「生活者意識調査~自分のための時間に関する調査~」( https://www.cccmk.co.jp/thinktanks/column-22 )を実施し、その結果をまとめました。


 新型コロナウイルスの流行は、私たちの生活スタイルを大きく変えました。そのうちの一つに、在宅勤務によって通勤時間がなくなる、家事の時間が増えたといった時間の使い方の変化が挙げられます。そして、外出制限や感染防止対策などにより、これまでになかったストレスを感じることも増えています。このような中で、生活者の皆さんは自分らしく過ごせる時間を確保し、毎日を健やかに送っているのでしょうか。
 CCCマーケティング総研では、2021年5月14日~18日に2,898人のT会員の皆さまにアンケートを行い、「自分の好きな過ごし方に使える時間」について回答していただきました。

「自分のための時間」の過ごし方は性別や年代で差
 最初に、「自分の好きな過ごし方に使える時間」がある方は、2,898人中2,538人(87.6%)でした。ここから先は「自分の好きな過ごし方に使える時間」がある方に限定して、過ごし方や重視点について見ていきましょう。
 自分のために使える時間に行っているのは、「テレビ・音楽・映像・動画」(38.6%)、「読書(マンガ含む)」(18.2%)、「スポーツ・運動」(14.3%)、「ゲーム」(12.5%)と続いていきます(図1)。

 性年代別に細かく見ていきましょう。「テレビ・音楽・映像・動画」は全体で4割近くの方が行っているものですが、中でも女性の16~19歳と20代での回答が多くなっています。他にも「スポーツ・運動」「車・ドライブ」は男性が女性よりも高め、「ゲーム」は男性の30代以下、「SNS」は女性の30代以下で高いなど、性別・年代別に特徴がみられるものがあります(図2)。


それぞれの時間の過ごし方~元気に過ごす若者層、リラックスしたいミドル層、きちんと管理のシニア層~
 このような自分のための時間を過ごすときには、どのような気持ちなのでしょうか。全体では「楽しい」「リラックスできる」が半数近くの回答となっています(図3)。
 男女の若い世代では「元気になる」「気持ちが高ぶる」といった活動的な気分になるようです。また、「幸せを感じる」も高めですが、女性の方がより傾向が強まります。30代、40代になると男性では「肩の力が抜ける」女性では「リラックスできる」といった落ち着いた気持ちになっています。

 自分のための時間を過ごすときに重要なことを見ていきましょう(図4)。全体では「ストレス解消になる」「一人でいること(人とあえてつながらないこと)」が4割近くとなりました。図4では性年代で特徴的な部分を赤で示していますが、前出の「気持ち」と併せてみると、若年層の男性は人とつながって元気になり、女性は一人の時間に休息をとってパワーを蓄えていく様子が想像されます。30代、40代男女は一人の時間を持つことで、リラックスしたり楽しい気分を味わいます。年齢が高くなると、自分のために使う時間には「自分自身で行うこと(体を動かす、作るなど)」、「継続して行うこと」が重視され、自分のための時間であってもきちんと自己管理をして過ごしている様子がうかがえます。


「チル」「チルアウト」の認知は2割
 さて、数年前から「落ち着く、のんびりする」といった意味を持つ「チル」「チルアウト」という言葉を耳にするようになりました。この言葉を知っているかどうか尋ねたところ、2割の方が認知していました。(「あてはまる」「ややあてはまる」の合計、図5)。年代別では16-19歳、20代で言葉が浸透しているようですが、まだ一般的には知らない方が多いようです。
 また、言葉の認知に関係なくのんびり、ゆっくり過ごす行動(「チル」「チルアウト」)を実践しているかを尋ねたところ、20代以下と60代以上では実施率が4割前後ですが、30~50代が低めであるということがわかりました。30~40代では自分のための時間に「一人でいること」が重要で、男性では「肩の力が抜ける」、女性では「リラックスできる」時間を過ごしている特徴が見られましたが、これと近い「のんびりする、ゆっくり過ごす」といった行動が実際にはとりにくいのではないかということが推測されます。
 20代以下の若年層では「チル」「チルアウト」の言葉を認知し、実践しているという方が比較的多く見られました。CCCマーケティング総研では、今後「チルアウト=のんびり、ゆっくり過ごす」という行動が支持される背景や消費行動について継続調査してきたいと思います。

 
  • 調査設計
調査地域 :全国
調査対象者:男女16~79歳のT会員
サンプル数:2,898サンプル

調査期間 :2021年5月14日(金)~5月18日(火)
実査機関 :CCCマーケティング株式会社(Tアンケートによる実施)
 
本調査の集計表を販売しております。
詳しくは、下記をご確認の上、お問い合わせください。
 
  • 調査内容
質問数:全10問
内容:
・「自分の好きな過ごし方に使える時間」の有無
・「自分のために使う時間」の内容/開始時期/実施にかかる金額
・「自分のために使う時間」を過ごすときの気持ち
・「自分のために使う時間」を過ごすときに重要なこと
・「チル・チルアウト」という言葉の認知/実践
・ストレスを感じること
・職業、同居形態
 
  • 集計内容
・単純集計
・性年代別クロス集計
 
  • 注意事項
・クロス集計において、集計対象数が極端に少なくなる質問は出力していません。
 
  • 商品名/番号
品名:「私のための時間」調査(2021年5月)
番号:21-003-002
 
  • 価格
集計一式:12,000円(税別)
 
  • お問合わせ先
CCCマーケティング総合研究所
担当:杉浦・斎藤
cccmk-souken@ccc.co.jp
 
  • CCCマーケティング総合研究所について
 消費データ、生活者のインサイトや心の変化、さらには社会環境や経済情勢などを踏まえ、生活者のみなさまの「ちょっといいな」を実現するために役立つ情報を発信することを目的に、活動しています。
 2020年より、オープンイノベーションプラットフォームとして「学生マーケティング研究会」を立ち上げ、学生の皆さまにとっては「より実務に近い形でマーケティングを経験する場」、企業の皆さまにとっては「若者の視点や声を知る場」としての活動を展開中です。

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会社概要

URL
https://www.cccmkhd.co.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都渋谷区南平台町16-17 渋谷ガーデンタワー
電話番号
03-6800-4464
代表者名
髙橋誉則
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年12月