凸版印刷、企業向けストレスチェックシステムを開発

ハーバード大学客員教授の根来秀行氏が監修し、既存のストレスチェックをカスタマイズ。メンタルヘルス不調のリスク判定の精度を向上させるとともに、個人向けケアの自動化を実現

 凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、ハーバード大学医学部客員教授の根来秀行氏(以下 根来教授)監修の下、メンタルヘルス不調のリスク判定と、個人向けケアの自動化を実現した企業向けストレスチェックシステムを2021年3月に開発しました。なお、開発に先立ち、凸版印刷の従業員を対象に2020年9月30日(水)より試験運用を実施しています。

 

企業向けストレスチェックシステムのイメージ © Toppan Printing Co., Ltd.企業向けストレスチェックシステムのイメージ © Toppan Printing Co., Ltd.

 凸版印刷は2017年8月より、トッパングループ全社員のコンディション管理・生産性向上に対する専門知識を活かしたアドバイスおよび、次世代型の人財(※1)開発施策の構築に向けた共同研究に関する顧問契約を根来教授と締結し、人財開発施策を強化・推進しています。
 これまで、メンタルヘルス不調で休業する従業員の54%は「非高ストレス」と判定され、ストレスチェックによる個別ケアの対象者にはなりませんでした。しかし、過去2年間のデータを詳細に検証すると、メンタルヘルス不調の新規発症者は、「高ストレス」「コンディション要注意/危険」「環境変化の実感有」のいずれかに100%該当することが確認されました。
 この内容を踏まえ今回、根来教授監修の下、「新職業性ストレス簡易調査票(80問)」(※2)に、睡眠/運動/食事に関する生活習慣や、環境変化の実感の有無に関する独自の質問項目31問を追加し、従来実施していたストレスチェックを大幅にアップデートしました。また、従来のストレス判定に加え「コンディション」「環境変化の有無」の2つの指標を新たに設定し、コンディションの数値化とリスク(3段階)および環境変化の実感有無(2段階)を自動で判定します。
 さらに高ストレス対象者に対しては、医師面接推奨や各種相談窓口の案内、コンディション要注意/危険の判定者には、根来教授が監修する動画コンテンツへの誘導、環境変化を実感する人には、環境変化への対処法のアドバイスなどの適切な個人向けケアが、システムを介して自動で提供されます。

 ストレスチェックシステムと、判定結果表示機能/メール配信機能を連携させることで、対象者個人が特定されたり、事業主に回答内容/判定結果を知られたりすることなく、個別のケアを行うことができます。
 今回アップデートしたストレスチェックを、トッパングループ社員を対象に2020年9月より試験運用を実施し、「コンディション」「環境変化の有無」の指標を新たなリスク要因として細分化しました。これにより、メンタルヘルス不調のリスク判定率を向上させ、従来のストレスチェックで捉えきれなかったリスク判定者にも個人向けケアを実施することができました。
 なお、今回のストレスチェックの開発および試験運用は、凸版印刷が2017年に設置した人財開発ラボ(次世代型の人財開発のあるべき姿を調査/研究/検証する施設)で取り組んでいる研究会から生み出された施策の一つです。

メンタルヘルス不調のリスク判定に用いる3つの指標  © Toppan Printing Co., Ltd.メンタルヘルス不調のリスク判定に用いる3つの指標  © Toppan Printing Co., Ltd.

 ■ 今後の目標
 凸版印刷は今後も、従業員一人ひとりの人権が尊重され、安心して発言・行動できる、心理的安全性の高い職場づくりを推進していくとともに、本システムの外販についても検討します。
 
■ 根来教授について
根来 秀行(ねごろ ひでゆき、1967 年 -)
医師・医学博士(東京大学・2000年)。専門は内科学(腎臓、高血圧、循環器、呼吸器、糖尿病、内分泌)、睡眠医学、prostaglandin、G蛋白、免疫、抗加齢医学、長寿遺伝子、時計遺伝子、自律神経、毛細血管、遺伝子治療。東京都出身。
ハーバード大学医学部客員教授(Harvard PKD Center Collaborator,Visiting Professor)、ソルボンヌ大学医学部客員教授、杏林大学医学部客員教授、奈良県立医科大学医学部客員教授、信州大学特任教授、東京大学客員研究員、事業構想大学院大学理事・教授。最先端の臨床・研究・医学教育の分野で国際的に活躍中。企業やトップアスリートのアドバイザーも務める。

※1 人財
 凸版印刷では、激しい環境変化を克服し、永続的な発展を目指す企業にとって「人」は「財産」であるとの考えから人材を「人財」と表しています。

※2 新職業性ストレス簡易調査票(80問)
 「職業性ストレス簡易調査票(57問版)」に加えて、「ワーク・エンゲージメント」や「成長の機会」など、職場や個人レベルのポジティブな側面も測定することで、メンタルヘルス不調の一次予防につなげるストレス調査票です。

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以  上
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