町屋良平の短編小説「私の批評」が第48回 川端康成文学賞受賞! 季刊文芸誌「文藝」2023年春季号掲載、河出書房新社より単行本を発売予定。
本日4月5日、第48回 川端康成文学賞(選考委員:荒川洋治、角田光代、辻原登、堀江敏幸、村田喜代子〈敬称略、五十音順〉 主催:新潮社)が発表され、町屋良平氏の短篇小説「私の批評」が受賞いたしましたのでお知らせいたします。受賞作「私の批評」は株式会社河出書房新社(東京都渋谷区/代表取締役 小野寺優)から刊行している季刊文芸誌「文藝」2023年春季号に掲載されたもので、今後弊社より単行本を発売予定です。
町屋良平氏は、文藝賞(2016年)、芥川賞(2019年)、野間文芸新人賞(2022年)に続いて、今回の川端康成文学賞受賞で四冠を達成することとなりました。最新刊の長篇小説『生きる演技』(2024年3月刊行)も「文藝」一挙掲載時から高い評価を得ており、異例の発売前重版も行っている話題作です。作家本人が「デビューから考えてきたことのすべてを込めた」と語る本書は、現在さまざまなメディアで紹介され話題となっております。第48回 川端康成文学賞受賞作「私の批評」とともに、町屋良平氏の最新刊『生きる演技』にもぜひご注目ください。
■「私の批評」作品紹介
すこしでも「私」を好きになりたい。それが批評のはじまりだった――。
母とのふたり暮らしが耐えられず家を出た私は、コロナ下で喜寿の誕生日を控えた母のことを書き始めるのだったが、小説だからといって事実以上に書きすぎてしまう。私は、いつからこんなに「文学」くさくなったのか? 子どもの頃から自分に自信が持てなかったから、認識が歪んでいるのか?
芥川賞を受けてなお自分のことがわからず、他人のぜんぶが演技だと思ってしまう私のもとに、死んだ父の幽霊と、「永遠の十一歳」の覆面詩人・沼一真がやってきて……。
私は母を、そして自分を受け容れられるのか? 「私の文体」「私の労働」「私の推敲」につづく、「私の〇〇」シリーズ第4作。町屋良平が生み出した日本文学の〈新しい私小説〉。
■作家情報
町屋良平(まちや・りょうへい)
1983年東京都生まれ。2016年『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞しデビュー。2019年『1R1分34秒』で芥川龍之介賞を受賞。2022年『ほんのこども』で野間文芸新人賞を受賞。他の著書に『しき』『ぼくはきっとやさしい』『愛が嫌い』『ショパンゾンビ・コンテスタント』『坂下あたると、しじょうの宇宙』『ふたりでちょうど200%』『恋の幽霊』がある。
■最新刊情報
・書名:生きる演技
・著者:町屋良平
・仕様:四六判変形/上製/368頁
・発売⽇:2024年3⽉14日
・税込価格:2,475円(本体価格2,250円)
・装丁:鈴木成一デザイン室
・ISBN:978-4-309-03177-4
・URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031774/
■『生きる演技』刊行後の反響
芥川賞作家・町屋良平「フィクションは悪いものとして働いていることが多い」 新作『生きる演技』インタビュー(2024年3月28日 リアルサウンド)
https://realsound.jp/book/2024/03/post-1613419.html
町屋良平が新刊「生きる演技」戦時下と今、交差する暴力(2024年3月25日 日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD2833S0Y4A220C2000000/
一緒に驚いてほしい——『生きる演技』(河出書房新社)著者・町屋良平さんインタビュー(2024年3月15日 本チャンネル)
https://www.youtube.com/watch?v=6JVIoxLhdKU
「週刊現代」 書評(戸田真琴)
共同通信 書評
「日経エンタテインメント」 著者インタビュー
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