サンシャイン水族館飼育「メンダコ」死亡のお知らせ　国内最長展示76日間

長期飼育で貴重なデータを蓄積。解剖では抱卵を確認し、保護・育成開始。

サンシャイン水族館（東京・池袋、館長：丸山克志）で国内最長展示記録を更新しておりましたメンダコについて、2022年3月12日(土)に死亡が確認されましたのでお知らせします。
※本リリースはこちらよりダウンロードいただけます→https://prtimes.jp/a/?f=d20364-20220315-da7c8c581712116618b226d57c56c2a9.pdf

展示していた個体は死亡前日もエサは食べており、死亡確認後解剖しましたが明確な死因は分かりませんでした。解剖により抱卵していたことが確認され、現在卵の一部をバックヤードで飼育しています。
展示日数76日間、飼育日数78日間と長期飼育・展示で得られた貴重な飼育データは今後の深海生物の飼育・展示に活用してまいります。
サンシャイン水族館では、今回のメンダコ展示を開始した2021年の年末より水族館へ足をお運びくださった方や当館SNS等でメンダコを応援してくださった方への感謝を申し上げるとともに、今後もたくさんの皆様に解明の進んでいない深海生物や深海の現状に関する情報をリアルにお伝えできるよう努めてまいります。

※12月25日(土)に駿河湾沼津沖で採集し、同日よりサンシャイン水族館での飼育を開始。12月26日(日)～3月11日(金)までの76日間展示。何度も摂餌も確認され、元気に泳ぐ姿も観察できましたが、3月12日(土)朝に展示していた水槽内で横転しており、その後死亡を確認しました。飼育期間としては、78日間となります。
 

• 長期飼育で観察されたことなど

エサを食べる様子や砂をかぶる様子が初めて観察され、遊泳したり活発な様子も観察されました。エビやヨコエビ類を好んで毎日継続的に摂餌し、カラストンビ（顎や口のこと）が意外と小さいので大きなエサは苦手であることが見て取れました。また、照明を消灯した夜間に活発に動き回ることが確認されたため、明暗を認識し活動していることが分かりました。今回得た情報を今後の深海生物の飼育・展示に活かしてまいります。
（メンダコ担当飼育スタッフ：上市光之）
 

• 抱卵していた卵の飼育を開始しました。

解剖した結果、抱卵していたことが確認されました。直径約5mmの卵が発生していることを願い、バックヤードでの飼育を開始しております。

メンダコの卵

 

• 各種SNSでメンダコの貴重な動画をご覧いただけます。

【Instagram】2月23日(水・祝)にライブ配信。29:43～メンダコがエサを食べる様子
https://www.instagram.com/tv/CaUOlakIjXR/?utm_medium=copy_link
【Twitter】3月11日(金)メンダコがふわふわと泳いでいる様子
https://twitter.com/Sunshine_Aqua/status/1502187024694284289
【YouTube】エサを食べるメンダコ

 

【YouTube】【4K】深海のアイドル メンダコ

 

• 魅力的な生き物のために私たちができること

当館の水中ドローンで深海調査をした際に、駿河湾の深海200m以深でビニール袋などのゴミを確認しています。まちの中に捨てられたゴミが風に吹かれて川に落ちて流され海へとたどり着き、そのゴミが深海まで到達しています。深海に生息するメンダコだけではなく、魅力的な生き物が生息する地球のためにゴミをポイ捨てしない、身近に落ちているゴミを拾うということから取り組むこともできます。

水中ドローンを用いて深海200m以深で撮影したゴミ

【ご参考】サンシャインシティグループ「ゴミ０（ゼロ）活動」について
https://note.com/ssc_sustainable/n/neec0b86939ac

【ご参考】2月16日配信リリース
深海のアイドル「メンダコ」の国内展示最長記録達成！サンシャイン水族館で展示53日目※2月16日(水)現在
https://prtimes.jp/main/action.php?run=html&page=releasedetail&company_id=20364&release_id=613&owner=1