10代の子どもたちの脳を知ると、子育てのヒントが見えてくる! 最新科学で人間の成長に迫る日経サイエンス2月号「10代の脳 思春期に脳の柔軟性を育む」発売!

日本経済新聞社

日本経済新聞社グループの出版社「日経サイエンス」は、『日経サイエンス2026年2月号 10代の脳』を2025年12月25日(木)に全国の書店・オンライン書店にて発売しました。

 

エネルギーに溢れる小学校高学年から中学生、高校生の子どもたち。

この時期の子どもたちの情動が、時に不安定になりがちなのはどうしてでしょうか?

 

実は、10代の脳は、大人の脳とも幼い子どもの脳とも違います。

脳内のあちこちの領域で発達の度合いが異なるため、脳内の協調がうまく行かないのです。

 

しかし、不安定なこの時期はチャンスでもあります。

強い情動は脳に柔軟な思考をもたらし、理性を育む原動力にもなるからです。

さらに、脳が不安定になる理由に着目することで、10代や20代に多い不安症を治療する新たなアプローチも見えてきました。

2026年2月号では、国内外でこの分野のトップクラスの研究者たちによる記事を3本立てでご紹介します。

「難しい年頃」とされる10代と向き合っている最中のご家族、

中高生の教育、児童思春期心理学に携わる方々にお薦めの特集です。

 

 

シンクロする親子の脳

脳画像が明かす10 代の成長

「親子は似ている」とよくいわれます。MRIで撮影した脳画像からも、親子の脳の類似性が見えてきました。脳が似る遺伝的な要因と環境的な要因の違いについて、興味深い考察が得られています。

 

著者:出村政彬(編集部)

協力:高木 優(名古屋工業大学)/小池進介(東京大学)

高木は名古屋工業大学准教授。MRIを用いて脳内で行われる情報処理について調べると共に、近年ではAIの機械学習モデルと人間の知的活動の接点について関心を持ち、幅広く研究を手がけている。小池は東京大学大学院医学系研究科こころの発達医学分野ならびに同大学大学院総合文化研究科進化認知科学研究センターの教授。精神疾患の脳画像研究や、東京ティーンコホート(TTC)で思春期の脳の発達に関する研究を進めている。

 

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思春期らしさが脳を育む

情動がもたらす柔軟性

 

情緒が不安定で未熟な面が注目されがちな10代。しかし、この年代ならではの強い感情と考え方が脳を強化し、明晰な思考を育むことがわかってきました。長期にわたる追跡研究から、青少年の脳を真の意味で成長させるための重要なポイントが示されています。

著者:M. H. イモルディーノ=ヤン(南カリフォルニア大学)

南カリフォルニア大学の人文心理学ファミー・アンド・ドナ・アタラ記念教授で、教育学および心理学、神経科学の教授。同大学の情動神経科学・発達・学習・教育センター(CANDLE)の創設者でセンター長。

 

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若者の不安症に新アプローチ

嫌な記憶を消去する

嫌な記憶を消去する青年期の若者の心の健康問題でもっとも多いのが不安症。しかし、脳が大人や子どもと異なるため治療が効きにくいといった問題がありました。そこで、その脳の違いに注目して記憶を修正し、症状を緩和する新手法が検証されています。 

著者:BJ ケーシー(コロンビア大学) H. メイヤー(ボストン大学)

ケーシーはコロンビア大学バーナードカレッジのクリスティーナ・L・ウィリアムズ神経科学教授。メイヤーはボストン大学システム神経科学センターの心理学および脳科学の助教。

 

▽詳細は

https://www.nikkei-science.com/page/magazine/202602.html

 

【書籍概要】

書名:『日経サイエンス2026年2月号』

編者:日経サイエンス編集部

発売日:2025年12月25日(木)

定価:1,650円(10%税込)

仕様:A4変形判・116ページ

発行:日経サイエンス

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上場
未上場
資本金
25億円
設立
1876年12月