IBM、最先端のエージェント型AIで自律的なセキュリティー運用を実現
新しい高度なAI機能によってサイバーセキュリティー・オペレーションの変革を支援し、脅威ハンティング、検知、調査、対応における効率性と精度を向上
【米国ニューヨーク州アーモンク – 2025年4月28日(現地時間)発】
IBMは本日、お客様の自律的なセキュリティー運用と予測的脅威インテリジェンスの実現を支援するため、脅威検知および対応に関するサービスに新たなエージェント機能と自動化機能を導入しました。
IBMは、最小限の人的介入で自律的な脅威のトリアージ、調査、修復を提供するエージェント型AIシステムであるAutonomous Threat Operations Machine(ATOM)を発表しました。また、ATOM向けの新しいX-Force Predictive Threat Intelligence(PTI)エージェントも発表しました。PTIエージェントは、各業界に特化したAI基盤モデルを活用して、潜在的な敵対行為に関する予測的脅威インサイトを生成し、手作業による脅威ハンティングを最小限に抑えます。
IBMのサイバーセキュリティー・サービス担当グローバル・マネージング・パートナーのマーク・ヒューズ(Mark Hughes)は、次のように述べています。「組織は、ますますステルス化・持続化するサイバー脅威に直面し続けており、検出と対応に時間を要しています。IBMは、エージェント型AI機能を提供することで脅威の検知と対応プロセスを自動化し、お客様がセキュリティー運用から新たな価値を引き出し、すでに不足しているセキュリティー・リソースを解放できるよう支援します」
Autonomous Threat Operations Machine(ATOM)
IBM脅威検知および対応(TDR)サービスを支えるATOMのAIエージェント・フレームワークとオーケストレーション・エンジンは、複数のエージェントを活用することで、組織の既存のセキュリティー分析ソリューションを強化します。脅威検知の迅速化、高度化、コンテキスト化によるアラートの分析、リスク分析の実行、調査計画の作成と実行、修復アクションの実行支援を通じて、セキュリティー・アナリストの体験を向上させます。このオーケストレーションにより、セキュリティー・チームは、誤検知や優先度の低いリスクに貴重な時間を費やすことなく、優先度の高い脅威に集中することができます。
IBM Consultingは、グローバルなシステム・インテグレーターおよびマネージド・セキュリティー・サービス・プロバイダーとして、脅威の検知と対応のためのAIを活用したオーケストレーションの提供など、お客様のセキュリティー・オペレーション・センター(SOC)の成果管理を支援しています。TDRプラットフォーム内で、ATOMはベンダーに依存しないデジタル・オペレーターとして機能し、IBMやGoogle Cloud、Microsoftなどのパートナーが提供する既存ソリューションと統合可能なAI機能を提供します。
Predictive Threat Intelligence(PTI)
IBM X-Force Predictive Threat Intelligence(PTI)は、AIと専門家による人的分析を統合し、プロアクティブな脅威インテリジェンスのキュレーションを支援します。独自のAI基盤モデルをベースに、サイバーセキュリティー・データに基づいて学習したPTIは、カスタマイズされ、コンテキスト化された脅威インテリジェンス・フィードを提供し、攻撃者の行動に基づいて潜在的な脅威を予測します。
行動や侵害の早期指標を抽出するため、PTIはX-Force Threat Intelligence、オープンソースのRSSフィード、API、その他の自動化されたソース、およびユーザーが提供する組織のコンテキストなど、100を超えるソースからデータを収集します。PTIはこれらの情報を統合し、組織固有のニーズに合わせて推奨される脅威ハント・クエリを含むインテリジェンス・レポートを作成します。侵害の指標だけでなく、行動の指標に着目することで、企業は脅威に先んじることができます。
当報道資料は、2025年4月28日(現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースの抄訳をもとにしています。原文はこちらを参照ください。
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