構造技術から読み解く、4500年の建築の歴史『驚嘆の構造図鑑』12月発売
グラフィック社は、書籍『驚嘆の構造図鑑』を、2025年12月に発売いたします。

あらゆる読者の知的好奇心を刺激する、全68項目!
本書は、文化遺産に登録されている古代の建築物から今日の傑作までを、「構造技術」という独自の切り口から読み解き、新しい「技術史」や「建築観」を紹介します。これまで意識しなかった建築物の普遍的価値や、その仕組み・仕掛けを構想した匠やエンジニアたちの計り知れない知力と情熱に光を当て、68項目の興味深い事例を厳選し、豊富なイラストとともにわかりやすく解説しました。
取り上げる事例は、古代のサッカラのピラミッドやギリシャのパルテノン神殿から始まる石造建築物にはじまり、ローマのパンテオン、ノートルダム寺院、ガウディの聖サグラダ・ファミリア教会など、世界各地の象徴的な建築、また日本の木造大架構や五重塔、鉄の時代を象徴するエッフェル塔、ケルンのダンス場やマンハイムの多目的ホールといった軽量構造にも着目。さらに、シドニー・オペラハウス、国立代々木競技場、ミュンヘン・オリンピック競技場といった、建築家と協働した優れたエンジニアたちの活躍なくしては実現しなかった建築を深く掘り下げます。
<本書イメージ>






<目次>
・古代
1:世界最古の石造建造物 サッカラのピラミッド
2:石造による柱・梁構造物 パルテノン神殿
3:ローマ時代の組積アーチ セゴビアの水道橋
4:ドーム構造の原点にして絶対王者 パンテオン
5:宗教の違いを乗り越えた奇跡の空間 ハギアソフィア
6:地震に強い五重塔 法隆寺五重塔
7:木の組積造・校倉造 正倉院正倉
・中世
8:海の中に建てられた大鳥居 厳島神社の大鳥居
9:日本最大の山門 東大寺南大門
10:大仏様の極地 浄土寺浄土堂
11:火災で損傷したパリの象徴 ノートルダム大聖堂
・近世
12:サポートなしで建設された大空間 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
13:日本が誇るアーチ橋 錦帯橋
14:「結」の支え合いで建てる 白川郷の合掌造
15:世界初の鉄の橋 アイアン・ブリッジ
16:トラス橋の形式には人の名前が付いている!? 18世紀後半のトラス橋
・近代
17:鉄とガラスによるプレファブリケーション クリスタル・パレス
18:石工軍団の夢と挑戦 通潤橋
19:ホリスティックデザインによるサスペンアーチ ロイヤルアルバート橋
20:植木職人がもたらした鉄筋コンクリートの大発明 ジョセフ・モニエの植木鉢
21:木とレンガのハイブリッド構造 富岡製糸場
22:構造的合理性による特異な形態 聖サグラダ・ファミリア教会
23:フランスの美しい鉄の貴婦人 エッフェル塔
24:鋼の恐竜といわれた橋 フォース鉄道橋
25:ツーバイ材が織りなす美しい木造トラス 求道会館
26:卵の殻?貝殻? RCシェルのはじまり カールツァイスのプラネタリウム
27:渓谷につま先立った白い橋 サルギナトベール橋
28:世界で一番小さな有名建築!? ロンドン動物園ペンギンプール
29:滝の上に佇むコンクリートと石とガラスの箱 落水荘
30:シェル構造の開花 アルヘシラスの市場/サルスエラ競馬場
31:究極なまでに水密性を高めた水路橋 アリオスの水路橋
・現代
32:素材と構法を極限まで突き詰めた名作とカーテンウォール ファンズワース邸/レイクショア・ドライブ・アパートメント
33:いのちをつなぐグッドデザイン ケルンのダンス場
34:壁柱による浮いた住宅 スカイハウス
35:HPシェルの魔術師 ソチミルコのレストラン
36:首都圏の電波網はタワーからスカイツリーへ 東京タワー/東京スカイツリー
37:神々しい半透明の大理石を透過した光 イェール大学ベイネック稀覯本図書館
38:架橋プロセスをデザイン ダラムの徒歩橋
39:日本を飛翔させた競技場 国立代々木競技場
40:控え柱と貫による日本的架構への挑戦 ホテル東光園
41:代々木と同時期に進行したもうひとつの傑作 東京カテドラル聖マリア大聖堂
42:カテナリー形状によるゲートウエイ・アーチ ジェファーソン・ナショナル・エクスパンション・メモリアル
43:レーモンドの木造集大成 カトリック新発田教会
44:ジオデシック・ドーム 正20面体から球面へ モントリオール万博アメリカ館
45:日本初の超高層 霞ヶ関ビルディング
46:サッカー場4面の広さに架かる大屋根 大阪万国博覧会お祭り広場
47:公園の緑の中に波打つケーブルネット ミュンヘン・オリンピック競技場
48:外殻に柱が林立するチューブ構造のツインタワービル ワールド・トレード・センター(WTC)
49:サイクロイド形状のロングシェルによる沈黙と光の空間 キンベル美術館
50:20世紀を代表する建築界のレジェンド シドニーオペラハウス
51:巨匠の超高層建築 東京海上日動ビルディング本館
52:木のやわらかさを活かした大空間 マンハイムの多目的ホール
53:脅威のレンガ造シェル マッサーロ農業化学工場
54:鋳鋼ガーブレットに込めた思い ポンピドゥー・センター
55:多様な組み合わせが可能な張弦梁構造 ファラデーホール
56:空気が支える巨大ドーム 東京ドーム
57:大きな蛇の目傘をスマートに建てる 出雲ドーム
58:現代版石造アーチ セビリア万国博覧会未来館
59:舞い降りた宇宙船 ニテロイ現代美術館
60:吊り形式の極北・吊床版橋 スランズンの人道橋
61:傾斜アーチによる優美な吊橋 カンポ・ヴォランティン歩道橋
62:チューブとスラブとガラスによるボックス せんだいメディアテーク
63:集積させて超軽量ドームを自然につくる 山口きららドーム
64:ケーブルネットにより支えられたパノラマタワー キレスベルクタワー
65:斜め格子の構造 プラダ青山店
66:自由曲面へ デジタル技術がシェル形態を変える 豊島美術館
67:舞い降りた木の宇宙船 有明体操競技場
68:北海道の原風景となる切妻大屋根 エスコンフィールドHOKKAIDO
<著者プロフィール>
斎藤公男(サイトウマサオ)
1963年日本大学大学院理工学研究科博士前期課程建築学専攻修了。1973〜1991年日本大学理工学部建築学科助教授。1991〜2008年同教授。2007〜2008年 第50代 日本建築学会会長。2008年より日本大学名誉教授。
多田脩二(タダシュウジ )
1992年日本大学理工学部建築学科卒業。1995年日本大学大学院理工学研究科建築学専攻博士前期課程修了。1995~2003年佐々木睦朗構造計画研究所。2004年多田脩二構造設計事務所設立。現在、千葉工業大学教授。
小西泰孝(コニシヤスタカ)
1995年東北工業大学工学部建築学科卒業。1997年日本大学大学院理工学研究科修士課程修了。1997年佐々木睦朗構造計画研究所。2002年小西泰孝建築構造設計。2017年より武蔵野美術大学造形学部建築学科教授。2023年より小西建築構造設計。
鈴木 啓(スズキアキラ)
1996年東京理科大学大学院理工学研究科建築学専攻修了。1996〜2001年佐々木睦朗構造計画研究所 。2002年鈴木啓/ASA設立。 2018〜2021年国士舘大学理工学部建築学系准教授。
山田憲明(ヤマダノリアキ)
1997年京都大学工学部建築学科卒業。1997年増田建築構造事務所。2012年山田憲明構造設計事務所設立。
大野博史(オオノヒロフミ)
1997年日本大学理工学部建築学科卒業。1998年日本国際学生技術研修協会による海外研修。2000年日本大学大学院理工学研究科建築学科専攻修士課程修了。2000〜2004年池田昌弘建築研究所。2005年オーノJAPAN設立。
小澤雄樹(オザワユウキ)
1998年京都大学工学部建築学科卒業。2000年東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了。2000年~2004年TIS&Partners。2004年~2009年立命館大学理工学部建築都市デザイン学科講師。2008年エス・キューブ・アソシエイツ共同設立。現在、芝浦工業大学建築学部教授。
萩生田秀之(ハギウダヒデユキ)
2002年明治大学大学院理工学研究科博士前期課程修了後、空間工学研究所入社。2010年よりKAP、2019年より同代表取締役。2023年より同取締役。現在、NPO法人teamTimberize副理事長、共立女子大学建築・デザイン学部准教授。
田村恵子(タムラケイコ)
1990年日本大学理工学部建築学科卒業。1993年金箱構造設計事務所入社。現在、金箱構造設計事務所勤務。
<書籍情報>

書名:驚嘆の構造図鑑
著者:斎藤公男、多田脩二、小西泰孝、鈴木啓、山田憲明、大野博史、小澤雄樹、萩生田秀之、田村恵子
発売日:2025年12月
仕様:A5判 並製 総160頁
定価:2,200円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-4070-5
<好評関連書籍>

書名:佐々木睦朗作品集 1995-2024
著者:佐々木睦朗
発売日:2024年12月
仕様:B5ワイド判 PUR製 総328頁
定価:4,950円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3933-4
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/476613933X/
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/18069888/
プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000475.000084584.html

書名:構造デザインの現場
著者:多田脩二、山田憲明、小西泰孝、満田衛資、大野博史、萩生田秀之、三原悠子、荒木美香、村田龍馬
解説:小澤雄樹
発売日:2024年3月
仕様:B5ワイド判 PUR製 総224頁
定価:3,630円(10%税込)
ISBN:978-4-7661-3835-1
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/476613835X
楽天ブックス https://books.rakuten.co.jp/rb/17793221/
プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000345.000084584.html
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