ヨコトリ2020のデジタル空間「エピソードX」 7月3日(金)始動
ヨコハマトリエンナーレ2020は、開幕に先駆け、7月3日(金)からオンラインによるプロジェクト「エピソードX(エックス)」を開始します。
「エピソードX」は、アーティスティック・ディレクター ラクス・メディア・コレクティヴが、展覧会とともにキュレーションする「エピソード」の活動の一つです。ヨコハマトリエンナーレ2020のデジタル空間として、公式WEBサイト上で展開します。
「エピソードX」では、開幕の17日(金)まで毎日、公式WEBサイトに映像コンテンツをアップします。参加アーティストは、岩井優、アモル・K・パティルなどを予定しています。
スタートは、ヨコハマトリエンナーレ2020の当初の開幕日であった7月3日です。
開始日時:7月3日(金)12時
エピソードX 配信動画:岩井 優 《マジックアワー(エピソードのために)》
公式WEBサイトURL : https://www.yokohamatriennale.jp
エピソードX
―あるいは「コールド・オープン」で始まるデジタル空間
ひとつのパンデミックが知覚の向かう方向を変えてしまいました。本来、優先され、優位だったはずのことが、今ではかすみ、ひっくり返され、くらくらします。優劣の順に整理されていた経験や隔離されていた領域に現実が織り交ぜられ、無秩序な状態で立ちはだかります。あらかじめ計画されていたイヴェントや出来事は消散し、変動し、遠近の条件も逆転してしまいました。それは、まるでテレビドラマの制作でいう「コールド・オープン」——直接話に入った後にタイトルやオープニングを入れるテクニック——に放り込まれたかのようです。
「エピソードX」は、みなさんをこの「コールド・オープン」へと誘導するデジタルの点火装置です。ここでは、アーティストらとともに徐々に重ねていく時間がプロデュースされ、展覧会から枝分かれして、行為、まなざし、集まり、たまり場、別の場所の記録、あてどのない散策、接触し交わろうとする思い、独白、対話、反応、そして青い絨毯の集いのような企画が加わっていきます。
「何キロも何キロも遊びを組み合わせて歩き続け、建物の規模を凌駕するほどの距離を歩き、ここに集まったエネルギーがついに建物からあふれ出す。そんなことをやってみたい」。エピソードXについてアーティストのランティアン・シィエはこのように夢想します。
「エピソードX」は7月3日に開始し、そこから、いくつもの衝動(インパルス)を重ねていきます。そして、いずれ疲れ果てると同時に活力が沸き上がるまで続けていきます。そして、ついぞ最後まで辿り着くことなく、「エピソードX」の世界が当たり前になっているときが、やがてやってくるかもしれません。
ラクス・メディア・コレクティヴ
【ヨコハマトリエンナーレ2020 概要】
ヨコハマトリエンナーレ2020「AFTERGLOW―光の破片をつかまえる」
展覧会会期:2020年7月17日(金)~10月11日(日)
※開場日数78日、毎週木曜日休場(7/23、8/13、10/8を除く)
会場:横浜美術館、プロット48
アーティスティック・ディレクター:ラクス・メディア・コレクティヴ(Raqs Media Collective)
主催:横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会
公式WEB :http://www.yokohamatriennale.jp Twitter:@yokotori_
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