スマートフォン / タブレットのユーザ・インタフェースや手ブレ補正機能を強化する新しいモーション・センサを発表
モーション検知と手ブレ補正機能の同時処理を、 業界最小のパッケージと低消費電力で実現する6軸モーション・センサ
多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーで、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)のトップ ・ メーカーかつコンスーマ・携帯型機器向けMEMSセンサの主要サプライヤである(1)STマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、スマートフォン、タブレット、およびデジタル・カメラの手ブレ補正機能を実現する、世界で最も先進的な6軸モーション・センサを発表しました。STの慣性モーション・センサ「iNEMO(TM)」の最新製品であるLSM6DS3Hは、3軸ジャイロ・センサ、3軸加速度センサ、および超低消費電力処理回路を集積したシステム・イン・パッケージ(SiP)ソリューションで、業界最小の消費電力とパッケージ・サイズを実現しています。
電子式・光学式手ブレ補正機能は、写真撮影中にカメラが動くことで生じるピンボケを最小限に抑えるために有効です。この機能は、当初、専門家向けカメラ用として開発されましたが、腕を固定しない状態での撮影によってピンボケが多く発生するスマートフォンやタブレットに次第に採用されるようになりました。
光学式手ブレ補正機能向けに高性能なジャイロ・センサを提供してきたSTの経験と、MEMS技術のパイオニアであるSTの最先端技術を活用したLSM6DS3Hは、ユーザのモーション検知とジェスチャ認識、およびカメラの手ブレ補正を同時に処理できるデュアルコア・ジャイロ・センサを搭載しています。機器メーカーは、この小型かつ超低消費電力のMEMSモジュールを採用することで、製品の小型化、システムの簡略化、コストの最小化を実現できると同時に、画像を扱うモバイル機器のバッテリ駆動時間を延長することができます。2個のジャイロ・センサを搭載するシステムの消費電力が5mAであるのに対し、LSM6DS3Hの消費電力は1mA未満です(2)。
STのボリュームMEMS・アナログ事業部 ジェネラル・マネージャであるAndrea Onettiは、次の様にコメントしています。「スマートフォンで撮影した写真や動画のソーシャル・メディアでの共有は、すでに私たちの暮らしに根付いています。ただし、スマートフォンのカメラは、腕を固定せずに撮影することが多いため、画質は低くなりがちです。STの最新の多機能モーション・センサは、あらゆるシーンでの写真撮影において、画像のピンボケを最小限に抑えると同時に、非常に低い消費電力がバッテリ駆動時間を延ばします。」
LSM6DS3Hの特徴
・超低消費電力(標準モード:0.85mA、低消費電力モード:0.4mA) : ジャイロ・センサは常時オン状態
・加速度センサの消費電力が最小10uA(低消費電力モード時) : 従来の6軸センサ・モジュールLSM6DS3から60%低減
・電子式・光学式手ブレ補正機能をサポート : 主インタフェースはI2CまたはSPIから選択可、専用補助インタフェースはカメラ・モジュールと接続するSPI
・小型パッケージ(2.5 x 3 x 0.83 mm)
・出力データ・レート: 加速度センサは最大6.66kHz、ジャイロ・センサは最大3.33kHz
・ダイナミック・データ・バッチ処理と優れた電力制御機能をサポートする高機能FIFO: 4KB(FIFO) + 4KB(FIFOまたはプログラマブル)搭載
・最大加速度検出範囲 : +/- 2 / +/- 4 / +/- 8 / +/- 16g
・最大角速度検出範囲 : +/- 125 / +/- 245 / +/- 500 / +/- 1000 / +/- 2000 dps
・電源電圧:1.71 ~ 3.6V、I/O電源供給(独立):1.62V
・SPI / I2Cシリアル・インタフェースによるデータ同期機能
・温度センサ内蔵
現在、LSM6DS3Hは量産中で、1000個購入時の単価は1.61ドルです。
(1)IHS MEMS Market Tracker - Consumer and Mobile(2014年下半期)
(2)LSM6DS3Hの消費電力と、光学式手ブレ補正機能専用ジャイロ ・ センサならびにモーション検知 / ユーザ・インタフェース用の6軸MEMSモジュールを搭載したシステムの消費電力を比較したSTによる検証に基づく
STマイクロエレクトロニクスについて
STは、私たちの暮らしに欠かすことのできないエレクトロニクス機器に、優れた性能と高い電力効率を特徴とした半導体を提供する世界的な総合半導体メーカーです。あらゆるシーンで活躍するSTの製品は、お客様が開発する次世代モバイルやIoT機器の他、よりスマートな自動車、工場、都市および住宅を可能にします。STは、生活をより豊かにする技術革新を通じ、「life.augmented」の実現に取り組んでいます。STは、10万社を超えるお客様に半導体を提供しており、2014年の売上は74.0億ドルでした。さらに詳しい情報はSTのウェブサイト( http://www.st-japan.co.jp )をご覧ください。
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〒108-6017 東京都港区港南2-15-1
品川インターシティA棟
STマイクロエレクトロニクス(株)
アナログ・MEMS・センサ製品グループ
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