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株式会社新潮社
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怒涛の活劇と衝撃の真実に震撼する、著者集大成にして超弩級の犯罪巨篇長浦京『プリンシパル』本日発売!

ヤクザ、政界、GHQ。今だからこそ暴かれる戦後日本の「闇」。

株式会社新潮社

 2011年に『赤刃』で第6回小説現代長編新人賞を受賞しデビュー。17年の『リボルバー・リリー』では、関東大震災後の東京を舞台に、元諜報員の女と帝国陸軍1000⼈の死闘を描き、デビュー2作目にして第19回大藪春彦賞を受賞。一躍ハードボイルド・冒険小説の旗手として注目を集めた長浦京さん。
その後も快進撃は止まらず、19年に第3作目の『マーダーズ』で第73回推理作家協会賞候補選出。そして、20年の第4作目『アンダードッグス』で第164回直木賞にノミネートされるなど、業界でいま、最もさらなる大活躍が期待される作家のひとりでもあります。

 そんな長浦さんがデビュー10周年を迎えたいま、その集大成ともいうべき、渾身の超大作『プリンシパル』を本日7月27日、新潮社より刊行します。

 
  • いまなぜ、「戦後」なのか。
 終戦直後の東京。大物極道の一人娘・綾女を主人公に、混迷極まる戦後での生き残りをかけ、GHQや当時の政財界をも巻き込んだ大迫力の活劇が展開される本作ですが、過去にも混沌の時代と極限状態における人間心理を描いてきた長浦さんが、なぜ今回「戦後」を舞台に選んだのか。

長浦:もう出尽くしたようにも感じられる戦後史ですが、これまで語られることのなかった事実も、終戦から長い月日を経たことで、ようやく表に出てきつつあります。

 例えば、G H Qの統治能力の問題や日本人への搾取の実態。復興に尽力した英雄として語られがちな政治家や官僚の多くも、実際はアメリカ傀儡に過ぎなかったこと。また、ヤミ市での暴利に代表される暴力団は、終戦直後の混乱期においては市民生活の維持に重要な役割を果たしたこと。加えて、終戦の直前・直後に大量の化学兵器が河川などに不法投棄されていた実態や、朝鮮戦争で極秘裏に日本人が強制的に参加させられていた事実などもテレビのドキュメンタリーやノンフィクションで明らかにされてきました。

 しかし、そうした新説は過去の定説と離れているものも多いことから、これまで小説で描かれることは、ほとんどなかった。であれば、終戦から七十七年経った「いま」こそ、皆が避けてきた「史実」を極力愚直に描くことで、新たな「戦後」像をも提示することができると考えたのです。実際、実名では登場させるのが難しい日本人政治家や政党名を偽名としたことで、逆にアップデートされた新史実は曲げることなく作品に取り込むことができました、さらにそこへ「活劇」という要素を加えることで、暴力に支えられた政治とヤクザの関係を、より正確に捉えることもできた。フィクションかつエンターテイメントでありながらも、ノンフィクションに限りなく近い「真実」を描けた、と自分では思っています。

 
  • そして、強烈な時代背景や極限状態を通じて描きたかった、人間心理とは。
長浦:「慈しみや使命感は、時に人を凶気に駆り立てる」。これまでも、人を思いやる気持ちが強い人ほど背負ってしまう苦しみや狂気を作品で描いてきましたが、そろそろこのテーマに正面から向き合うべきではないかと決意しました。

 主人公のような極道の家に育った者でなくとも、いわゆる「毒親」に育てられ、苦しんでいる人は大勢いる。僕自身、「毒親」を持つ知り合いの話を聞いたこともありますが、そうした人たちは「良かれと思って」教え込まれた親の歪んだ価値観に、大人になってからも苦しめられ、いまも「死んだ両親の声が耳の後ろに貼りついている」といいます。では、もしも死者の言葉を振り切れないまま生きてしまったとしたら、人は最終的にどこへ行き着いてしまうのか。その結末を安易な希望に着地させずに、とことん書ききることができた。それは自身の暗部や怒りと向き合うことでもあり、非常に辛く苦しい作業でした。

 実際今作の連載終了後から単行本に向けての改稿にかけた期間は、これまでで最長。でも、そのぶん「最高到達点」といえる作品になったと思っています。
 



■圧巻の完成度、衝撃のラストに唖然、驚嘆。早くも激賞の声が続々と!
●後半に待ち受けている綾女の過酷な運命は『ゴッドファーザー』のそれをもしのぐ。犯罪活劇のクライマックスとしても、これまでにない衝撃をもたらすであろうこと請け合いだ。 香山二三郎さん(コラムニスト/「波」2022年8月号より引用) ●今年これより強烈な読み応えには出会えないかも知れない、超弩級の一作だ。 宇田川拓也さん(ときわ書房本店/「本の雑誌」2022年8月号より引用) ●圧巻のバイオレンスクライム小説。その凄まじさに息を呑むばかりでした。す、すげーー作品だ!!!!! 齋藤一弥さん(紀伊國屋書店仙台店) ●読んでいる間、いったい何度私は殴られ刺され撃たれたのか。死が死を呼ぶ、業と因縁と徹底的な復讐の10年間。これは2022年度超弩級鼻血本に決定だ!!! 久田かおりさん(精文館書店中島新町店) ●まさに、“凶気の銃(トカレフ)”のような物語。このトリガーを引くには相当な覚悟が必要です。卒倒しそうな驚愕度1000%!!言葉を失うほど本当にすごすぎました……(絶句) 宗岡敦子さん(紀伊國屋書店福岡本店) ●「ゴッドファーザー」のⅠ〜Ⅲをぶっ通しで4、5回繰り返し見たような重厚感に圧倒されました。 森谷哲さん(喜久屋書店大和郡山店) ●あまりの壮絶さに驚愕! 読むと息の根がとまる! 自分史上小説で最大級の迫力! 山田恵理子さん(うさぎや矢板店) ●感情に訴える、と言うより魂の奥底に響いてきました。 栗澤順一さん(さわや書店) ●綾女の一生を通じて、人間の本質を突きつけられました。 和田章子さん(水嶋書房くずはモール店) ●慟哭の中で究極の悪と美を身にまとったヒロインの一挙手一投足に目が離せない。彼女が失い、得たものの意味をずっと考えている。 山中真理さん(ジュンク堂書店滋賀草津店)  ●ただただ圧倒され続け、ラストでさらに衝撃を受け、読み終わったいま、魂が抜けた状態です。 吉田彩乃さん(岩瀬書店富久山店) ●まさに怒涛の活劇、目が離せない展開。素晴らしい!! これ程の作品は類を見ないのではないだろうか。 山本智子さん(文真堂書店ビバモール本庄店) ●昇っていくのに堕ちてゆく、強く美しく咲き誇る花の散りゆく様に魅せられる。凄いものを読んでしまった。 鈴木裕里さん(あおい書店富士店)


■『プリンシパル』あらすじ
 1945年、東京。関東最大級の暴力組織、四代目水嶽(みたけ)本家。その一人娘である綾女(あやめ)は、終戦と父の死により、突如、正統後継者の兄たちが戦地から帰還するまで「代行」役となることを余儀なくされる。懐柔と癒着を謀る大物議員の陥穽。利権と覇権を狙うGHQの暗躍。勢力拡大を目論む極道者たちの瘴気……。幾多の謀略を経て、次第に権力と暴力の魔力に魅せられていく綾女。そして、鮮血に彩られた闘争の遍歴は、やがて、戦後日本の闇をも呑み込む、漆黒のクライマックスへと突き進み……。『リボルバー・リリー』(大藪賞受賞)、『アンダードッグス』(直木賞候補)を凌ぐ衝撃! 国産クライムサスペンスの極北へ――。


■著者紹介:長浦 京(ナガウラ キョウ)
 1967年埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒業後、出版社勤務を経て、放送作家に。その後、闘病生活を送り、退院後に初めて書き上げた『赤刃』で2011年に第6回小説現代長編新人賞、17年『リボルバー・リリー』で第19回大藪春彦賞、19年『マーダーズ』で第2回細谷正充賞を受賞。21年『アンダードッグス』で第164回直木賞候補、第74回日本推理作家協会賞候補となる。ほかの著作に『アキレウスの背中』などがある。


■書籍概要
【タイトル】プリンシパル
【著者名】長浦 京
【造本】四六判(544ページ)
【定価】2,310円(税込)
【発売日】2022年7月27日
【ISBN】978-410-354711-2
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/354711/

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業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区矢来町71
電話番号
03-3266-5220
代表者名
佐藤隆信
上場
未上場
資本金
1億5000万円
設立
1900年01月
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