【読むほどに“近鉄愛”が深まる!】ファンも思わず唸る、驚きの秘密や意外な事実が満載。『日本最大の私鉄 近鉄 知らなかった凄い話』が5月17日発売。
輝かしい歩みから最新事情までわかる! 車両、路線、駅、サービス……近鉄の多彩な魅力を探る!
■観光と都市輸送の“両輪”で疾走する鉄道会社の凄さがわかる!
近畿日本鉄道(近鉄)の路線総延長は私鉄日本一を誇る501.1㎞。
路線数は23、駅数は286――こちらもまた、私鉄では日本一。
近鉄の魅力は幅広くあります。たとえば――
2020年にデビューした特急「ひのとり」、2016年デビューの観光特急「青の交響曲」、2013年の伊勢神宮式年遷宮に合わせてデビューした「しまかぜ」、古くは日本初の2階建て特急「ビスタカー」を走らせるなど、「私鉄最強」とされる特急列車のラインナップ
団体専用車両や鮮魚運搬専用車両、大手私鉄唯一のナローゲージ車両など、他社ではあまり見かけない車両の数々
名古屋、奈良、京都、大阪難波、大阪阿部野橋、伊勢市、四日市…などターミナル駅の多さ
伊勢、鳥羽、志摩、奈良、吉野、飛鳥など…観光地の多さ
戦時中の買収や合併、路線の廃止など幾多の苦難を乗り越えながら路線網を広げてきた歴史
――と、その路線網の広さ、紆余曲折の歴史から、驚くべきエピソードや秘話の数も、他社の追随を許しません。
本書は、長大で個性豊かな路線を持つ「近鉄」を凝縮した一冊です。車両、路線、駅、サービス……その多彩な魅力を探っていきます。
■巨大な路線網に多様な車両が走る私鉄のトップランナー!――「はじめに」より
近畿日本鉄道(近鉄)はJR各社を除く鉄道会社のなかで、もっとも長い路線距離を誇る。路線は2府3県(大阪府、京都府、奈良県、三重県、愛知県)に広がり、阪神電気鉄道との相互直通運転により、兵庫県にも乗り入れる。
近鉄の大きな強みは、広範囲の路線を縦横無尽に走る「近鉄特急ネットワーク」を形成していることだ。このネットワークをじっくりと観察すると、JRの新幹線や特急にも勝る点が見えてくる。
また、近鉄は一般車両(通勤車両)も多種多彩だ。歴史を重ねてなお活躍する古参車両もあれば、最新鋭の技術を搭載した車両もある。筆者は大学で現代史を専攻したからか、各時代のニーズや価値観を盛りこんだ近鉄電車を「動く歴史博物館」のようにも感じる。
本書では、日ごろ乗っていてもなかなか気づかない点や、知られざるエピソードを通じて、近鉄が織りなす奥深い魅力を掘り起こしてみた。鉄道ファンのみならず、近鉄と、その沿線を愛する多くの方々に楽しんで頂ければ幸いである。
■本文より
■目次
・はじめに
・近畿日本鉄道路線図
・23路線のプロフィール
◎1章 近鉄のここが凄い!
・複雑な歴史を歩んで巨大な路線網が誕生!
・個性豊かな車両がズラリの特急ネットワーク!
・技術革新の蓄積でスピードアップを実現!
・ロングにクロスに、切り替え自在。「座席転換車両」の元祖!
・新幹線に負けない「快適な乗り心地」へのこだわり!
・日本初のアイデアも! 待望の新型一般車両が登場!
・コンピュータによる座席予約システムの先駆け!
◎2章 近鉄の路線を知る
・他に類のない“特急銀座”となっている路線は?
・南大阪線と奈良線&大阪線では「格差」がある?!
・「本線を食うほどの存在感」を放っている支線とは
・田原本線が「孤立路線」となった経緯とは
・特急の運行に欠かせない「3つの短絡線」とは
・奈良から近鉄で京都へ向かうルートは2つ存在する!
・踏切のあるケーブルカー「生駒鋼索線」の魅力
・近鉄から独立した路線の「意外な車両事情」とは
・近鉄が沿線自治体とのコラボに注力する理由
◎3章 個性あふれる近鉄特急を知る
・三都を結ぶだけじゃない! 近鉄特急の多彩なネットワーク
・「発メロにクラシック音楽」は、特急列車のみに使用
・近鉄特急が阪神電鉄に乗り入れたことがある!
・短命に終わってしまった「アーバン効果」とは
・特急の車体は、どんな色で彩られてきたのか?
・近鉄特急の礎を築いた名車のユニーク設備とは
◎4章 近鉄の車両を知る
・通勤用の主力車両「シリーズ21」は何が画期的だった?
・一般車両がまとってきた「近鉄マルーン」の歴史
・特急車両が「低い側面窓」にこだわる理由とは
・塗装やインテリアがよく変わる観光列車の正体とは
・JR「新快速」車両の起源は、近鉄5200系だった?
・唯一のオールステンレス車が「レア車両」となった事情
・英王室と深い関係にあった特急車両とは
・近鉄が有する「意外なスピード記録」とは
・7000系が「近鉄っぽくない」車両になった理由
・長きにわたって関西の台所を支えた「鮮魚列車」とは
・全国でも珍しい「ケーブルカー貨車」って、どんな車両?
◎5章 近鉄の運行ダイヤを知る
・「2024年春ダイヤ改正」から読む未来戦略
・運行本数が少ない路線、停車数が少ない駅はどこ?
・京都線に「快速急行」が設定されない理由
・日本で唯一の「区間快速急行」が廃止された事情
・吉野線を走る「謎の最終列車」の正体とは
・列車種別によって、方向幕の色はどう変わる?
・近鉄と名鉄の「知られざる結びつき」とは
・大阪線・奈良線に複々線区間が建設された経緯
・「名阪直通の急行」が消滅した理由とは
・三重県民にとって大助かりな「ひのとり」がある!
・かつて存在した「真のノンストップ特急」とは
◎6章 近鉄の駅を知る
・「近鉄」の冠がつく駅名、つかない駅名に法則はある?
・利用客数がもっとも多い駅、少ない駅は?
・「近鉄の路線なのに、駅名標はJR」という駅がある!
・大阪上本町は大リニューアル後、どんな姿になる?
・「快速急行は通過、特急は停車」する布施駅の不思議
・桑名駅に5番線が存在しない理由
・大学の「都心回帰」で先行きが心配な駅とは
・「ターミナル駅の隣りの駅」の特徴は?
・「近鉄宮津」は100キロ離れた駅に配慮した駅名?!
◎7章 近鉄のサービス・施設を知る
・「タッチ決済」導入へ。進化を続けるキャッシュレス最前線
・昭和はスナック、令和はカフェに…伝統の軽食サービス
・近鉄特急におトクに乗車する方法がある
・子どもたちの憧れの的になった「修学旅行用車両」
・空きスペースを有効活用! アーバンライナーは荷物も運ぶ
・近鉄と名鉄、速達列車の使い勝手を徹底比較!
・大阪のランドマークとしてそびえ立つ「あべのハルカス」
・伝説の球団「近鉄バファローズ」の歩み
・志摩スペイン村の人気が急上昇した秘密
■著者紹介
新田浩之(にった・ひろし)
1987年、兵庫県生まれ。2011年、関西大学文学部卒業。2013年、神戸大学大学院国際文化学研究科修了。関西の鉄道をはじめ、中欧・東欧・ロシアの鉄道旅行、歴史について神戸市で執筆活動している。2018年より、チェコ政府観光局公認の「チェコ親善アンバサダー」に就任。著書に『関西の私鉄格差』『関西の私鉄沿線格差』(以上、小社刊)、『いろんな民族と言語に出会う 鉄道の旅』(三冬社)がある。
■書誌情報
シリーズ:KAWADE夢文庫
書名: 日本最大の私鉄 近鉄 知らなかった凄い話
著者: 新田浩之
仕様:文庫判/並製/224ページ
初版発売⽇:2024年5⽉17日
税込定価:792円(本体720円) ISBN:978-4-309-48602-4
装丁:こやまたかこ
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309486024/
出版社:河出書房新社
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