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国境なき医師団(MSF)日本
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ガザ地区での即時停戦を──これ以上の犠牲を出してはならない

国境なき医師団

国境なき医師団(MSF)は、パレスチナ・ガザ地区でこれ以上の犠牲者を出さず、緊急に必要な人道援助物資を搬入できるよう、即時停戦を求める。イスラエル軍による空爆は10月27日以降、過去に例を見ないほど激化。壊滅的被害がもたらされたガザ北部だけでなく、ガザ地区全体が打撃を受けており、市民には避難する場所がない状態だ。

アル・シファ病院で負傷者を治療するMSFスタッフ=2023年10月19日 © Mohammad Masriアル・シファ病院で負傷者を治療するMSFスタッフ=2023年10月19日 © Mohammad Masri


  • 受け入れの限界を超える医療施設


世界の指導者たちの行動はあまりに弱く、遅い。拘束力のない国連休戦決議は、市民への無差別攻撃を止める力になり得ていない。イスラエルが流血の惨事を止めるよう、国際社会はより強力な行動を取る必要がある。人びとは殺害され、強制的に家を追われ、水や燃料も不足している。この残虐な行為は、ガザではかつてない規模のものだ。


病院では医薬品の不足が深刻だ。ガザの外科医であるモハメド・オベイド医師は先週、このように語った。「病院は患者であふれ、切断手術やさまざまな手術が、適切な麻酔がないまま行われています。遺体安置所にはご遺体が収まらない状態です」。がれきの下の遺体の引き上げと適切な埋葬が行われないと、病気が発生し、ガザの人びとはさらなる脅威にさらされるだろう。


10月27日には通信が全面的に遮断され、人道・医療援助の調整と提供がさらに困難になっている。がれきの下に埋もれている人びとや、出産を控えた妊婦、そして高齢者が、最も助けが必要な時に助けを求めることができない。さらに停電のため、MSFはパレスチナ人スタッフのほとんどと連絡が取れなくなっている。


ガザ全域で緊急の医療援助を必要とする負傷者の数は、約3500床ある医療施設の受け入れ能力をはるかに超えている。これほど短期間にこれほど多くの負傷者が出たことは、過去の大規模なイスラエル軍の攻撃と比較しても前代未聞だ。


MSFのパレスチナ人スタッフが活動を続けているガザ地区中心部のアル・シファ病院も、多くの患者であふれている。イスラエル軍は病院からの避難勧告を出しているが、病院から出ることは不可能であり、危険だ。病院は現在、治療を求める患者と、安全な避難場所を求める数万人の人びとであふれている。国際人道法の下では、患者、医療従事者、医療施設は常に保護されなければならない。


空爆で負傷した少年のケアに当たるMSFの看護師=2023年10月19日 © MSF空爆で負傷した少年のケアに当たるMSFの看護師=2023年10月19日 © MSF


  • 物資と人道援助をいますぐガザへ


「人びとはどうすることもできない状況で、恐ろしい爆撃を受けています。逃げる場所も隠れる場所もなく、地獄のような状況に置かれているのです。私たちは即時停戦を求めます」とMSFインターナショナル会長のクリストス・クリストゥは訴える。「ガザにおける水、食料、燃料、医薬品、そして人道援助を、いますぐ回復しなければなりません」


子どもを含む何百万人もの人びとが、非人道的な封鎖の中に置かれている。これは、国際人道法で禁止されている集団的懲罰だ。


イスラエル当局は、清潔な飲料水を生産するプラントや病院での電力に不可欠な燃料を、ガザへ搬入することを阻止し続けている。現地の保健当局によると、10月27日時点で死者はすでに7300人を超え、約1万9000人が負傷した。医療物資も人材も足りないため医療従事者は負傷者の治療を行うかどうかの判断を迫られ、人びとは食料も水も薬もない状態に置かれている。封鎖された中での空爆は、さらに多くの死傷者をもたらすと見込まれる。


ガザは以前からほとんどの人びとが人道援助を頼りに生活しており、10月7日以前は、毎日300台から500台の物資トラックがガザに入っていた。現在、ラファ検問所は開かれているにもかかわらず、10月20日以降、トラックは84台しか入っていない。ガザで増え続けるニーズに対して、極めて不十分だ。


  • MSFは援助拡大を準備


ガザを出て安全を求める人びとには、帰還の権利を損なうことなく、ガザから出ることが認められなくてはならない。この衝突の前からガザで働いていたMSFの外国人派遣スタッフは、現在南部におり、援助活動を調整することができていない状況だ。彼らがエジプトへ出国することが許可されなければならない。


MSFのパレスチナ人スタッフ300人の一部は、家族を爆撃から守るためガザ南部に避難した。他の多くのパレスチナ人スタッフは、病院や医療従事者の保護が保証されていない中、病院やガザ地区全域で救命医療を提供し続けている。


クリストゥはMSFの今後の動きについてこう話す。「私たちは、ガザでの援助活動を拡大する準備を進めています。状況が許せば、すぐにでも医療物資を送り、緊急医療に対応するためにガザに入れるよう、チームを待機させています。しかし、爆撃がいまのように激しく続く限り、医療援助を増やすことは難しいままなのです」

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業種
医療・福祉
本社所在地
東京都新宿区馬場下町1-1  FORECAST早稲田FIRST 3階
電話番号
03-5286-6123
代表者名
村田慎二郎
上場
未上場
資本金
-
設立
1992年12月
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