株式会社医学生物学研究所と株式会社エムティーアイのパートナーシップに関するお知らせ
株式会社医学生物学研究所(本社:名古屋市中区、代表取締役社長 山田 公政、以下、「MBL」)と、株式会社エムティーアイ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長 前多 俊宏、以下、「エムティーアイ」)は、エムティーアイのエピトープ解析システム『MODELAGON™(モデラゴン)※』の利用に関する契約を締結し、今後のパートナーシップ連携に向けた協議を行うことで合意したことをお知らせいたします。
本契約締結は、エムティーアイが保有する、抗体が結合する抗原タンパク質の限られた部位(エピトープ)を選び出すエピトープ解析システム『MODELAGON™』を、国内初の抗体メーカーであるMBLが導入することで、エムティーアイにとってはライフサイエンス分野への参入拡大を、MBLにとっては、コア技術の強化による事業拡大(臨床検査薬や創薬シーズの開発、コンパニオン診断開発受託サービスなど)を目指します。
本契約締結は、エムティーアイが保有する、抗体が結合する抗原タンパク質の限られた部位(エピトープ)を選び出すエピトープ解析システム『MODELAGON™』を、国内初の抗体メーカーであるMBLが導入することで、エムティーアイにとってはライフサイエンス分野への参入拡大を、MBLにとっては、コア技術の強化による事業拡大(臨床検査薬や創薬シーズの開発、コンパニオン診断開発受託サービスなど)を目指します。
【契約締結の内容】
『MODELAGON™』は、エムティーアイが独自に開発し2018年7月より提供を開始したエピトープ解析システムです。本システムでは、これまで熟練した研究者が数時間から数日かけて行っていたエピトープ解析を完全自動化することで、わずか数秒でエピトープ部位を予測し、抗体作製に最適な抗原ペプチドの提示を実現します。また、機械学習機能(以下、「AI」)によりデータが蓄積されることで、予測精度が向上するため、より成功確率の高い抗体開発が期待できます。
『MODELAGON™』のモデリング機能のイメージ
MBLは、中心事業である臨床検査薬事業や研究用試薬分野には抗体を利用した製品が多く、また創薬分野でも抗体医薬シーズの特許も数多く所有しています。これらの基盤となる抗体作製技術は継続的に高度化を推進しており、現在ではJSRグループとして戦略的に推進している創薬支援事業の一環として、更なる事業拡大を計画しています。抗体作製においては、免疫原の設計が重要なカギとなることから、このたびエムティーアイが保有する抗体作製支援システムの導入に至りました。
『MODELAGON™』はMBLにとってコア技術の強化を可能にするとともに、より付加価値の高い製品の開発や製品の安定生産、さらに新事業拡大へ向けて魅力のある価値を提供することを可能にします。加えて、MBLが作製した抗体の情報が蓄積されることで『MODELAGON™』の性能が高められるため、MBLにとっては継続的に成功率が向上していく抗体作製技術を獲得できる一方、エムティーアイにとってもライフサイエンス分野での利用がより促進されることが期待できます。
さらに今回の契約を機に、エムティーアイが推進している、高速メタボロームおよびプロテオーム解析・診断用AI開発・バイオマーカーセット解析技術に基づいた「大規模バイオマーカー解析によるAI診断システム開発」など、AIを活用した新規診断薬シーズの探索、抗体開発、診断薬化といった両社の強みを生かした分野での新たなパートナーシップの可能性も探ってまいります。
※「エピトープ予測方法及びエピトープ予測システム」として特許出願中
【株式会社医学生物学研究所について】
MBLは、1969年に日本で最初の抗体メーカーとして設立され、現在では、臨床検査薬及び基礎研究用試薬を研究・開発・製造・販売しています。2019年2月にコンパニオン診断薬開発受託サービスを開始し、個別化医療の推進に貢献していきます。
臨床検査薬事業では、自己免疫疾患、がん、代謝異常疾患等の臨床検査薬を開発・販売しています。自己抗体診断分野では国内トップメーカーとして製品ラインナップを充実させ、難治性疾患の多い当該分野の医療を支えています。コンパニオン診断薬分野では抗EGFR抗体薬の投与判断に用いるRAS遺伝子検査試薬等の開発・販売を通して、個別化医療の実現に寄与しています。
【株式会社エムティーアイについて】
エムティーアイは1996年に設立され、豊富な実績とノウハウを生かし、1,400万以上のダウンロード数(2019年7月時点)を誇る女性の健康情報サービス『ルナルナ』や220以上の自治体に導入されている母子手帳アプリ『母子モ』をはじめ、「ヘルスケア」「音楽」「電子書籍」「生活情報」など、ICTを活用し毎日の暮らしを豊かにそして便利にするサービスを提供しています。2012年にはヘルスケア事業部を立ち上げ、より多くの人が健康で豊かな生活を実現できるよう、幅広い世代の健康をサポートしています。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像