運命の人とはどんな場所で出会うのか? 外食での「出会い」の実態を調査
結婚相手や恋人と「外食先で出会った」17.9% 直近1年に外食先で「新しい出会いがあった」16.4% “友達以上”になれる場面は「結婚式、二次会」「祝い事」「横丁」
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、外食をきっかけとした出会いについてのアンケートを実施しましたので、その結果を発表いたします。
<要約>
POINT1. 結婚相手や恋人と「外食先で出会った」人は17.9%
・結婚している、または、恋人がいる人の相手との出会いは17.9%の人が「外食先だった」との回答。 30代男性では「外食先で出会った」 が特に高く、31.1% 。
・(参考)調査対象者のうち「結婚している」人が62.7%、「恋人がいる」人が10.2%。
POINT2. 直近1年に外食先で「新しい出会いがあった」人は16.4%。知り合ったきっかけは「もともと紹介される予定だった」が33.6%
・直近1年に外食先で“友達以上”になった「新しい出会いがあった」16.4%。
・知り合ったきっかけは、1、2位が「同行者からの紹介」で、うち「もともと紹介される予定」が33.6%、「予定はなかったが紹介された」が27.0%。
・「自分から声をかけた」は20~40代男性で高め。声をかけるのは男性から女性へが多い。
POINT3. 「出会い率」の高いシチュエーション・場所は「結婚式、二次会」「祝い事」そして「横丁」!
・「出会い率」1位の業態は「ナイトクラブ、クラブ、ディスコ」で30.6% 。
・シチュエーション別では、1位「結婚式、二次会」(16.3%)、2位「バースデーパーティーなどの祝い事」「横丁」(ともに8.6%)。
1. 結婚相手や恋人と「外食先で出会った」人は17.9%
現在、結婚している、または、恋人がいる人の相手との出会いが「外食先」であったかを聞いた。全体では17.9%の人が「外食先で出会った」との回答であった。性年代別では30代男性では「外食先で出会った」 が特に高く、31.1%。次いで20代男性が同27.4%。結婚している人・恋人がいる人別では、結婚している人で「外食先で出会った」は17.9%、恋人がいる人で同18.2%と、大きなスコアの違いはなかった。(※結婚している人と恋人がいる人の性年代別の分布などは次ページを参照)
昨今、地方創生や観光など交流人口の拡大に向けて宿泊業や飲食業の役割が重みを増してきているが、少子高齢化対策という意味でも、出会いの2割弱が外食がきっかけという結果は、小さくはない影響力と言えるだろう。
■結婚相手や恋人と出会った場所は、外食先だったか(結婚相手や恋人がいる方/単一回答)
※外食先だった:「結婚相手や恋人と出会った飲食店の業態」「結婚相手や恋人と出会ったシチュエーション」の回答を積み上げて集計
■(参考)結婚相手や恋人の有無(全体/単一回答)
2. 直近1年に外食先で「新しい出会いがあった」人は16.4%
次に、直近1年に外食先で“友達以上”になった「新しい出会いがあった」かどうかを聞いた。全体では、16.4%が外食先で「新しい出会いがあった」と回答した。性年代別では男性のほうが女性よりも外食で「新しい出会いがあった」と回答した人が多く、年代は若いほうが相対的にスコアが高いが、男女とも最も割合が少ない世代は50代で、逆に60代になると微増に転じる傾向であった。
圏域別では関西圏において外食先で「新しい出会いがあった」人が17.8%と他の圏域より多く、逆に東海圏では15.0%と少なかった。
■直近1年間で外食先での新しい出会いがあったか(全体/単一回答)
※ここでの「出会い」とは、「恋愛や結婚の対象として気に留める相手」に加え、恋愛対象である性別で、「飲み仲間」「友人」か、それ以上になった間柄の相手を含む
※直近1年間で外食先での新しい出会いがあった:「直近1年間で新しい出会いがあった飲食店の業態」「直近1年間で新しい出会いがあったシチュエーション」の回答を積み上げて集計
3. 知り合ったきっかけは「もともと紹介される予定だった」が33.6%で最多。「声をかけた」は男性から女性が多い。20代では合コン等出会い目的の飲食も健在
直近1年で“友達以上”になった出会いのきっかけは、1、2位が「同行者からの紹介」で、うち「もともと紹介される予定」が33.6%、「予定はなかったが紹介された」が27.0%と多数。“持つべきものは友達”という結果であった。3位の「相手から声をかけられた」は20・30代女性で多く、4位「自分から声をかけた」は20~40代男性で高め。声をかけるのは男性から女性が多いようだ。また、若者の草食化などが叫ばれるが、「街コン、合コン、相席居酒屋など、はじめから出会うことが目的」では、20代男女で相対的にスコアが高く、若年層では出会い目的の飲み会もまだまだ健在であることが確認された。
■直近1年間に外食先で出会った相手と知り合ったきっかけ(直近1年間で外食先での新しい出会いがあった方/複数回答)
※ここでの「出会い」とは、「恋愛や結婚の対象として気に留める相手」に加え、恋愛対象である性別で、「飲み仲間」「友人」か、それ以上になった間柄の相手を含む
4. 「出会い率」の高い業態、1位は「ナイトクラブ、クラブ、ディスコ」で30.6%
いったいどのような飲食店に行くと出会いの確率が高いのか? 分母を過去1年で利用したことのある業態、分子を過去1年で“友達以上”の出会いがあった業態で、「出会い率」を算出した。1位は「ナイトクラブ、クラブ、ディスコ」で30.6%。50代男性でも平均よりもかなり高い割合で出会いがあったりするのは、踊らない「クラブ」も含んでいるためか。2位は「バー、バル、ワインバー、ビアホール、パブ」で14.5%、3位は「スナック、キャバレー」で13.6%と続く。上位はアルコール主体の業態で占められていることから、飲食店での出会いは飲酒をする人のほうが確率が高いと言えそうだ。
■飲食店の業態別・直近1年間での外食における出会い率
※出会い率:直近1年間で新しい出会いがあった飲食店の業態/直近1年間で利用したことのある飲食店の業態で算出。「ナイトクラブ、クラブ、ディスコ」の女性/40歳代・50歳代・60歳代は、サンプル数が10未満と少なく、誤差が大きいため、参考程度にご覧ください
※ここでの「出会い」とは、「恋愛や結婚の対象として気に留める相手」に加え、恋愛対象である性別で、「飲み仲間」「友人」か、それ以上になった間柄の相手を含む
5. 「出会い率」の高いシチュエーションは「結婚式、二次会」「祝い事」そして「横丁」!
飲食店の業態ではなく利用したシチュエーション別にも「出会い率」を算出した。1位は「結婚式、二次会」で16.3%、2位は「バースデイパーティーなどの祝い事」と「横丁」が同率8.6%と続いた。 「横丁」は気軽なコミュニケーションが活発に行われる場としても注目されており、納得の結果と言える。4位は「食フェスや飲食を含むフェス」が6.5%。性年代別では、「結婚式、二次会」は、20・30代男性で出会いが多い一方、20代女性では逆に出会いが少ないようだ。また、「横丁」での出会いでは、60代女性が平均よりかなり高いスコアであることも興味深い。昨今ブームの再生型横丁(新設した横丁)は若者中心にターゲットを定めて集客しているような場合が多いが、旧来型の横丁(かつてから地域にある横丁)は、シニアの支持も厚く、地域内の出会いのコミュニティとして機能している側面もあるのかもしれない。
■シチュエーション別・直近1年間での外食における出会い率)
※出会い率:直近1年間で新しい出会いがあった飲食店の業態/直近1年間で利用したことのある飲食店の業態で算出。
※ここでの「出会い」とは、「恋愛や結婚の対象として気に留める相手」に加え、恋愛対象である性別で、「飲み仲間」「友人」か、それ以上になった間柄の相手を含む
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