第5回八重洲本大賞を受賞『格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか』(オデッド・ガロー著)
昨年9月に刊行し反響を呼んだ『格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか』(オデッド・ガロー著)が、第5回八重洲本大賞を受賞しました。
本書と他のノミネート作品を集めた記念フェアが八重洲ブックセンター全店舗で開催中です。
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今年で第5回を迎えた八重洲本大賞は、テーマに「つなぐ」を掲げて10作品をノミネート。選考委員による審査と読者投票をもって、大賞に『格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか』が選ばれました。
▼選者のコメント
壮大で困難なテーマですが、著者の軽快な語り口で、スラスラとまるで物語を辿るように読むことができてしまうのが本書。これからの社会を考えるうえで大きな視座を与えてくれる一冊です。
- 『格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか』(オデッド・ガロー著)
30万年近く前にホモ・サピエンスが誕生して以来、人類史の大半で人間の生活水準は生きていくのがぎりぎりでした。それが19世紀以降に突如、平均寿命は2倍以上に延び、1人当たりの所得は地球全体で14倍に急上昇したのです。 ガローは、この劇的な経済成長の鍵は“人的資本の形成”だったことを本書の前半で説明します。そのうえで、なぜ経済的な繁栄は世界の一部にとどまり、今なお国家間に深刻な経済格差があるのかを考察。制度的・文化的・地理的要因に加え、“社会の多様性”が根源的な要因だったと論じます。
楠木建氏、鹿島茂氏 大絶賛!!
「大きな問いに大きく答える。人的資本の歴史的意義を明らかにする名著」―――楠木建(一橋大学教授)
「経済成長と格差拡大を同時に説明できるグランド・セオリーがあるなんて!」―――鹿島茂(作家・フランス文学者)
「技術、人口統計、文化、貿易、植民地主義、地理、制度といった世界経済史の諸要素を見事に織り込み深く論じた本書は、現代世界という豊かなタペストリーを解体した力作である」―――ダニ・ロドリック(ハーバード大学教授、経済学者)
「先史時代から現代に至るまで、人類文明の進化を描いた壮大な叙述。明解かつわかりやすい散文で美しく書かれている。驚きと刺激的な謎と深い洞察に満ちた推理小説のようであり、読みだしたら止まらない」―――グレン・ロウリー(経済学者、作家)
オデッド・ガロー(Oded Galor)
ブラウン大学経済学教授。ルーヴァン・カトリック大学およびポズナン経済大学から名誉博士号を授与される。アカデミア・ユーロペアの外国人会員(名誉会員)。計量経済学会の選出フェロー。「経済成長ジャーナル」の編集長を務める。「統一成長理論」の創始者であり、人類史の全過程にわたる発展のプロセスの理解と、停滞から成長への移行や世界規模の巨大な格差に根深い要因がいかなる役割を果たしたかの理解に貢献してきた。
- 商品情報
『格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか』
著者:オデッド・ガロー
監訳:柴田裕之
訳:森内 薫
出版社:NHK出版
発売日:2022年9月28日
定価:2,530円(税込)
判型:四六判上製
ページ数:336ページ
ISBN:978-4-14-081911-1
NHK出版ECサイト:
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000819112022.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140819111/
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