松本侑子が解き明かす『赤毛のアン』に仕掛けられた「なぞ」
松本侑子・著『なぞとき赤毛のアン』本日発売
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)は、日本初の全文訳『赤毛のアン』シリーズ全8巻(文春文庫)を手がけて、話題を呼んでいる作家・翻訳家の松本侑子さんによる『なぞとき赤毛のアン』(文春文庫)を5月8日に発売しました。

■『赤毛のアン』に仕掛けられたさまざまな「なぞ」
4月よりアニメ「アン・シャーリー」の放送がNHK Eテレで始まったこともあり、カナダの作家モンゴメリの長編小説『赤毛のアン』が注目されています。
『なぞとき赤毛のアン』は、この小説『赤毛のアン』に仕掛けられたさまざまな「なぞ」を解き明かす、驚きと感動の解説書です。
カラー口絵をはじめ、著者が撮影した『赤毛のアン』に関連する海外写真を80枚掲載しました。

なぜ赤毛を嫌うのか? 架空の地名の意味は? アン、マシュー、マリラなどの登場人物の名前に隠された意味とは? なぜアンの周りに青い羊歯(シダ)がしげるのか? 「心の同類」と「腹心の友」の違いは? ギルバートがアンに渡そうとした花は、なぜメイフラワーなのか? アンやダイアナの民族は? なぜアンは「ロミオとジュリエット」の台詞を語るのか?
■『赤毛のアン』全文を翻訳した研究者が、その魅力を詰め込んだ『なぞとき赤毛のアン』
松本さんは、少女時代から愛読してきたアンの翻訳書に改変と省略があることを知り、1991年から翻訳を始め、日本で初めて原書の全文を翻訳。また小説の舞台プリンス・エドワード島を30回取材し、カナダのモンゴメリ学会で学術発表をする『赤毛のアン』研究者です。
その松本さんが、はじめてアンを読む人にも、もっと深くアンを知りたい人にも、わかりやすく小説の背景を解説、幸せなアンの世界に誘います。
物語に秘められた愛、プリンス・エドワード島の暮らしなど、アンの物語を何倍も深く、面白く楽しめる一冊です。


■著者・松本侑子さんコメント
『赤毛のアン』の面白さを、作中の英文学、キリスト教、ケルトと「アーサー王伝説」、スコットランド民族の伝統、19世紀ヴィクトリア朝カナダの暮らし、モンゴメリの生涯から解説しました。モンゴメリ文学の深い魅力を、存分にお楽しみ頂けましたら幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
■著者プロフィール
松本侑子(まつもとゆうこ)作家、『赤毛のアン』翻訳家・研究者
小説『巨食症の明けない夜明け』ですばる文学賞、評伝小説『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』で新田次郎文学賞を受賞。日本初の全文訳・訳註付『赤毛のアン』シリーズ全8巻(文春文庫)で、アンの誕生から第一次大戦の50代までを訳す。解説書に、新刊『なぞとき赤毛のアン』(文春文庫)、『赤毛のアン論 八つの扉』(文春新書)、『赤毛のアンのプリンス・エドワード島紀行』、『英語で楽しむ赤毛のアン』など。1993年からカナダ『赤毛のアン』ツアーの企画・同行解説を手がけ、全国から700人以上が参加。2022年よりモンゴメリ学会(プリンス・エドワード島大学主催)で研究発表を行い、英語論文が2025年にカナダで出版される。


◆書誌情報
書名:『なぞとき赤毛のアン』
著者:松本侑子
発売:2025年5月8日、文藝春秋より刊行
判型:文庫判
ページ数:304ページ
定価:935円 (税込)
ISBN: 978-4-16-792369-3
◎目次
はじめに
1章 写真でたどるアンの世界
2章 秘められた愛 マリラ、マシュー、ギルバート
3章 作中に隠された英文学
4章 『赤毛のアン』のキリスト教
5章 なぜ赤毛を嫌うのか? 『赤毛のアン』Q&A
6章 アンの暮らし──スコットランド、草花、料理、衣服、手芸
7章 プリンス・エドワード島のなぞとき
8章 写真でたどるモンゴメリの生涯
付録 『赤毛のアン』と「ナルニア国物語」のケルトとキリスト教
あとがき (『赤毛のアン』の魅力と翻訳のなぞについて)
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