不動産流通業の知見を活用し、教育現場へ住まいをテーマにした探求学習プログラムを提供

住み替えをもっと自由に選択してほしいという思いを込め、ミエタと共同開発

野村不動産ホールディングス株式会社

2024年9月3日 14時00分

野村不動産ソリューションズ株式会社（本社：東京都新宿区／代表取締役社長：前田研一、以下「当社」）は、株式会社ミエタ（本社：東京都港区/代表取締役社長：村松知明/以下ミエタ）と、VRコンテンツを取り入れた探究学習プログラム「理想の暮らしを創る”住まいのアップデート”」を共同開発し、教育現場への提供を開始したことをお知らせいたします。

■本プレスリリースのポイント

１．住み替えをライフスタイル実現の選択肢とする風土醸成および既存住宅の有効活用を促進する視点から、教育関連の取り組みを行う

２．不動産流通業で培ったノウハウを生かし、小学校高学年から高校生を対象とした「住まいのアップデート」をテーマとした探究学習プログラムを、探究・キャリアのトータルプロデュースを専門とするミエタと共同開発

３．当社では「デジタル戦略」を強みとしており、プログラム内では「自由な発想で考えられた住まい」の事例をVRコンテンツでリアルに疑似見学することにより、生徒の思考力・想像力・表現力を膨らませることができる　　

１．子どもたちの「学び」をとりまく社会背景

2022年度から全面実施となった新学習指導要領に基づき、「総合的な探究の時間」などにおける問題発見・課題解決的な学習活動の充実が図られる動きが全国の高校で広がっています。また、2023年度入試では総合型選抜と学校推薦型選抜を合わせた入学生が過半数を超えるなど、探究的な活動を通じて身につく能力・資質等を大学入試等で評価する取組が求められる動きも加速しており、進路を見据えた探究の時間の授業設計も大きな課題です。

協業先であるミエタは、探究的な学習プログラム提供と、進路・キャリア選択のサポート提供を両軸としています。各分野のフロントランナーを講師陣に迎え、現実の社会課題を生徒と共に解決し、社会実装することを目指すプログラムを提供しており、大学入試の動向を踏まえた生徒の進路やキャリアに繋がるプログラム提供にも定評があります。さらに、画一的なパッケージ提供ではなく、それぞれの学校のカリキュラムに合わせた総合的なソリューション提案ができることも強みであり、今回は同社でも初めての一般企業とのプログラム開発となります。

【ご参考】

文部科学省：総合的な学習（探究）の時間

https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/sougou/main14_a2.htm

内閣府：総合科学技術・イノベーション会議教育・人材育成ワーキンググループ【事例集】探究力評価への挑戦-主に大学入試における事例

https://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/kyouikujinzai/05_jireisyu_r4.pdf

２．本プログラムの開発経緯と目的

本プログラムは、自分の理想の暮らし方・生き方を考え、自分の理想とする「住まい」を固定概念にとらわれず自由な発想で考える探究学習プログラムです。野村不動産グループのサステナビリティポリシーに基づき、不動産流通業として、住み替えをライフスタイル実現の選択肢としていただく風土醸成、既存住宅を有効活用する視点を育みたいという思いから取り組むものです。

テーマである「住まいのアップデート」には、当社の事業領域である不動産流通業のノウハウと想いを込めています。また、当社の強みである「デジタル戦略」をサステナビリティの取り組みに採り入れた新たなチャレンジであり、未来を担う子ども世代を対象としております。ライフスタイルに応じた「住まいのアップデート」を、プログロムを通して学ぶことで、人生をより豊かなものにし、既存住宅を有効活用する概念を広めていくことで、持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えております。

【野村不動産グループサステナビリティポリシー】

　　https://www.nomura-re-hd.co.jp/sustainability/

３．探究学習プログラム「住まいのアップデート！」の概要

自分の理想の暮らし方・生き方を考え、自分の理想とする「住まい」を固定概念にとらわれず自由な発想で考える探究学習プログラムです。プログラムの中では、座学やディスカッションに加え、特徴的な住まい・建築物の事例をVRで疑似見学体験することができ、自らの体験を踏まえたより深く広い学びの提供を目指しました。グループワークでまとめたアイデアを「住まいのプロ」である講師からのフィードバックもございます。

また、野村不動産グループのサステナビリティポリシーの要素も採り入れており、「住まい」を考える上でのキーワードとしてプログラムの講義にも散りばめられております。

４．受講者様の声

本プログラムの第一校目として、7月27日に学校法人巣鴨学園巣鴨中学校にて実施いたしました。

■学校法人巣鴨学園巣鴨中学校高等学校酒井雅巳教諭コメント

「建築に固定概念はダメ」

「ＶＲを見て、説明だけでは分からなかった家の良さが実感できた」

「想像をはるかに超える発想の建築をたくさん見られてうれしい！」

「建築士に絶対なる！」

受講後の振り返りシートに書いてくれたものの一部です。

中学3年生の男子50人がこのプログラムを受講しました。

ほぼ全員がびっしりと反省を書き込んでくれたこと、

この事実こそが、プログラムの素晴らしさを物語っているのだと思います。

５．当社のこれまでの取組み

当社ではこれまで、当社が運営する不動産情報サイト「ノムコム」をはじめとしたデジタルを活用したサービス提供を積極的に進めてまいりました。また、2021年4月にサステナビリティ委員会を設置し、社会課題の解決と企業価値向上を実現するための重要な指針としてサステナビリティの取り組みを実施しており、企業理念である「選ばれ続けるナンバーワンブランド」の具現化を目指しております。