芥川賞受賞作『コンビニ人間』が累計180万部突破、44の国と地域で翻訳決定―― ❝いま、世界中で読まれる作家❞ 村田沙耶香さんの最新作品集『信仰』が、文春文庫から発売!
「なあ、俺と、新しく、カルト始めない?」――信じることの危うさと切実さを描いた11篇。 単行本未収録の3篇と特別寄稿を追加!
株式会社文藝春秋(本社:東京都千代田区 社長:飯窪成幸)は、村田沙耶香さんによる最新作品集
『信仰』(文春文庫)を、5月8日に発売します。

芥川賞受賞作『コンビニ人間』が累計180万部突破、44の国と地域で翻訳決定し、世界で読まれる作家となった村田沙耶香さん。
3月に発表した長篇小説『世界99』が話題となり、またこの4月には3作目となる英語版『Vanishing World』(『消滅世界』)が刊行されたばかり。
国境を越えて注目される村田さんによる作品集『信仰』(2023年・文藝春秋刊)がバージョンアップし、いよいよ「文春文庫」から発売されます!
■『信仰』の概要
好きな言葉は「原価いくら?」。
超・現実主義者の私が、同級生にカルト商法に誘われて――(「信仰」)。
65歳時点の生存率が〈C〉と判定された私は、未来の子供のためを思い、〈A〉の恋人と別れる決意をする(「生存」)。
文庫化にあたり短篇小説「無害ないきもの」「残雪」、ガザの友人作家に思いを寄せたエッセイ「いかり」を追加、また文庫版への特別寄稿「書かなかった日記」を収録。
信じることの危うさと切実さに痺れる11篇。
■村田沙耶香さんからのコメント

『信仰』は小説と随筆を混ぜた、私にとっては少しいつもと違った佇まいの本でした。
私が存在しない世界の主人公の言葉と、随筆に存在する言葉が同じ本の中に、戯れ合うように混ざりながら存在するのは、私にとってとても奇妙な感覚でした。文庫にするにあたって、また新しい言葉が本の中に詰め込まれ、滑り込んで、時間も、言葉も、さらに奇妙に膨張したような感覚で、出来上がった美しい装丁のご本を眺めています。もし、この少し不思議な本をおそばに置いていただけたら、とてもうれしいです。
■装丁を担当したデザイナー・鈴木千佳子さんからのコメント
草のようでいて、風がざーっと吹いているようなさまだったり、
波打つ海のようであり、かと思えば、
ぽっかり丸く消失している感じがしたりと、
「ぱっと掴み取りきれない、いろんな見え方がしそうな感じ」
をあらわしたいと思いました。
単行本時の、草のようなモチーフは引き継ぎながらも、
文庫化にあたっての変化に、導いてもらったようにも思います。
■書誌情報
書 名:『信仰』
著 者:村田沙耶香
判 型:文庫判
発 売:2025年5月8日
定 価:715円(税込)
ISBN:978-4-16-792361-7
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