経済産業省×ボーダレス・ジャパン、学生社会起業家アクセラレーションプログラム「ゼロイチ」3期のファイナリスト10組を決定。
株式会社ボーダレス・ジャパン(本社:福岡県福岡市、代表取締役CEO:田口一成、代表取締役COO:鈴木雅剛)は、経済産業省主催の学生社会起業家アクセラレーションプログラム「ゼロイチ」の3期を運営しています。このたび、応募総数188組(本エントリー83組)から選抜された30組のうち、最終的に伴走支援を受ける10組の「ファイナリスト」が決定しました。
特設サイト:https://01zeroichi.jp/program1/

■「ゼロイチ」とは
「ゼロイチ」は、次世代を担う社会起業家を育成する官民連携のプログラムです。社会課題の解決を志す日本居住の学生を対象として、次世代を担う若手社会起業家を育成することを目的に2023年に開始し、本年は3期目の開催となります。
プログラム内では、第一線で活躍する社会起業家や支援者による講座・メンタリング、合宿など集中して切磋琢磨できる環境の提供を行い、参加者が社会起業家としてのマインドセットとスキルセットを習得することを目指します。
■「ゼロイチ」3期の概要
3期では、1,2期の仕組みを拡張し、支援対象を10組に限定せずに、一次選考を通過した30組全員を支援しています。これにより、より多くの学生が特別講座やイベントを通じて実践的な学びを得られるプログラムへと進化しています。
そのうえで、さらに選抜されたファイナリスト10組には、事業開発に直結する集中メンタリングや合宿、β版開発支援など、伴走プログラムを提供します。
■「ゼロイチ」3期の特徴
今年度は、プレエントリー188組、本エントリー83組の応募を受け付けました。その中から30組を一次選考で選抜し、特別講座を通じて事業化の基礎を学ぶ機会を提供。その後、二次選考を経て10組のファイナリストが決定しました。
【1次選考通過者=本エントリーから選抜された30組】
〇全3回の特別講座プログラム
・社会課題の本質にアプローチするビジネスのつくり方を学ぶ、全3回の集中講座です。
〇各種イベントへの参加
・中間報告会や最終報告会等、社会起業家やその支援者が集まる機会に参加することができます。
【2次選考通過者=30組から選抜された10組】
さらに選抜された10組を「ファイナリスト」とし、以下の支援を行います。
〇 第一線の社会起業家による集中サポート
・第一線で活躍する社会起業家がメンターとなり、事業の開発・成長をサポートします。
〇 本気で社会課題を解決したい学生が集う場の設計・サポート
・プログラム期間中に計3回、全チームが1か所の合宿所に集まり、事業づくりに取り組みます。
〇 β版開発の伴走サポート
・プログラム後期では、β版開発としてサービスやプロダクトの検証・製作に取り組みます。
■「ゼロイチ」3期生ファイナリスト10組の紹介
以下に、この度決定したファイナリスト10組をご紹介します。

大河原 颯
慶應義塾大学 総合政策学部 1年
活動拠点:神奈川県
テーマ:エネルギー問題
米留学中に抱いた「大空を飛んでみたい」という思いから、帰国後ジェットエンジンを製作。しかし、航空機が大気にCO2を撒き散らしている現状に愕然とし、エネルギー問題の研究を開始。身の回りの「モッタイナイエネルギー」を回収することでエネルギーを見える化し、人々のエネルギー意識の改善と実感を生み出すことを目指している。

小野澤 真由
Taylor's University 心理学部 4年
活動拠点:埼玉県
テーマ:カンボジアの中高生の教育問題
幼少期に世界の貧困格差へ疑問を抱き、国内外で子どもの支援に携わってきた。大学で心理学を学び、カンボジアの病院で学びたいのに学べない子や読み書きができない子に出会い、教育環境の問題を痛感。現在は就学が遅れた子どもへの学習支援に取り組み、夢と希望が循環する社会を目指している。

古森 海翔
大阪国際工科専門職大学 工科学部 2年
活動拠点:大阪府
テーマ:長期入院する子どもの教育支援問題
幼少期に自身が入院したことがきっかけで、通学が困難な子どもたちが学校に復帰した際、学習の遅れを感じないように、病院ボランティアとして子どもたちに勉強を教えている。ゼロイチにおいても、病気で入院しているまたは自宅療養などで通学が困難な子どもたちの教育支援に取り組む。

関川 大樹
長岡工業高等専門学校 機械工学科 4年
活動拠点:新潟県
テーマ:新潟の人口減少問題
新潟県新津市で生まれ15歳まで過ごし、高専から長岡での寮生活。新津と長岡で青春を過ごしていく中、町の商店街にシャッターの数が増え静かになっていく様子から地域の人口減少に課題感を持つ。日本全国の市町村が直面するこの課題に、「移住」からのアプローチを検討中。

田中 かのん
東北大学 医学部保健学科 2年
活動拠点:宮城県
テーマ:ミャンマーの貧困問題
中学生のときにNGOの活動でミャンマーに行ったのがきっかけで、2023年にPaint The Worldを立ち上げ、ミャンマーの移民難民を学ぶタイでのスタディーツアーを企画、開催。エシカル消費をテーマにした映画祭も企画中。ゼロイチにおいては、ミャンマーの貧困問題の解決を目指す。

洞雞 真人
福井大学 医学部医学科 4年
活動拠点:福井県
テーマ:経済的困窮家庭の子どもの体験格差問題
3歳で父を亡くし母子家庭を経験。大学での学びと経験を活かし、昨年11月にNPO団体YORIDOを設立。ひとり親家庭の最低限の衣食住や、それにとどまらない豊かな生活を支える支援を展開し、体験イベントや教育支援を実施。今年9月にNPO法人化。ゼロイチでは、経済的に困窮している家庭の子どもの体験格差解消を目指す。

中田 歩希
青山学院大学 国際政治経済学部 2年
活動拠点:東京都
テーマ:発達障害・境界知能の方々への支援不足問題
幼少期から「なぜみんなと同じようにできないの?」と叱られ続け、生きづらさを抱えてきた経験が活動の原点。発達特性ゆえの孤立が放置につながる社会構造に問題意識を持つ。誰もが理解と配慮をし合える社会の実現を目指し、第一歩として発達障害領域で課題解決に挑戦。

星野 綾子
実践女子大学 人間社会学部 2年
活動拠点:東京都
テーマ:献血率低下問題
幼少期の手術経験を原点に、献血の価値を伝え若年層の参加拡大に挑む。将来の血液不足の危機を知り、高校から継続して友人・学校・街・体験型企画で裾野を広げ、心理的ハードルを下げる工夫と30回超の献血を実践中。今後はさらに献血の輪を広げるため、本格的にソーシャルビジネスに挑戦。

吉野 真由
北海道大学 文学部 3年
活動拠点:北海道
テーマ:食品ロス及び飢餓の問題
食品ロス問題と飢餓・栄養不足問題の同時解決に人生をかけて取り組む。プラスチック・紙ごみも削減できる食べられるお皿『OKARADASARADA』を企画・開発中。食品ロス及び飢餓の課題解決のために、どんな人でも貢献でき、行動変容のきっかけとなりうる商品づくりを目指す。

秋谷 萌花
既卒
活動拠点:東京都
テーマ:タイにおける野良犬の譲渡問題
中学時代に犬や猫の殺処分問題に関心を持ち取り組んでいたが、高校時代タイに行ったことがきっかけに野良犬の動物福祉に関心がシフト。その後大学を休学しタイの野良犬レスキューに携わるが、野良犬の譲渡率の低さを課題に感じ、野良犬譲渡促進プロジェクト「Pawsome buddy」を立ち上げる。ゼロイチでも、犬種や背景に関わらず全ての犬が愛される社会を目指し挑戦。
* 所属情報はエントリー時点のもの
* 本プログラムは18歳以上の学生向けですが、一部条件つきで既卒の方でも参加可能としています。
今後参加者は、合宿やオンラインプログラムなどを通じて、社会課題解決に挑むビジネスのプロによる約6か月間にわたる伴走支援を通して、事業づくりを行います。
■ファイナリスト向け夏合宿を実施
10組のファイナリストを対象に、2025年9月15日(月)~20日(土)、東京都内で6日間の夏合宿を開催しました。取り組む社会課題の構造化やビジネスプランづくり、先輩起業家による講座、今後の事業開発に向けた目標設定、チームビルディングなどを行い、9月19日(金)には合宿成果発表会を経済産業省にて実施しました。

■今後のプログラム予定
10組のファイナリストは、次のプログラムに参加していきます。
2025年9月下旬〜10月下旬 オンラインプログラム前期
2025年10月31日(金)~11月3日(月) 中間合宿(東京)
2025年11月1日(土) 中間報告会(東京)
2025年11月上旬〜2月中旬 オンラインプログラム後期
2026年 2月23日(月)~ 2月28日(土) 冬期合宿(東京)
2026年 2月27日 最終報告会(東京)
■問い合わせ先
ゼロイチプログラム運営事務局(運営会社:株式会社ボーダレス・ジャパン)
info@01zeroichi.jp
■株式会社ボーダレス・ジャパンについて

社会課題をビジネスで解決するソーシャルビジネスしかやらない会社として2007年に設立。貧困・環境・教育・ジェンダーなど、さまざまな社会問題を解決する50以上の事業を世界14ヵ国で展開・2024年度の売上は100億円に及ぶ。社会起業家を次々と生み出すエコシステムが評価され、「グッドデザイン賞 ビジネスモデル部門(2019)」「大切にしたい会社大賞・審査員特別賞(2019)」「CSA賞〜20代に薦めたい「次世代型人材」創出企業〜」を受賞。2023年10月、社会課題解決を次のステージに進めるべく新パーパス「SWITCH to HOPE 社会の課題を、みんなの希望へ変えていく。」を発表。より多くの人が、ともに良い社会を目指すための仕組みづくりを目指す。
公式サイト:https://www.borderless-japan.com/
会社名:株式会社ボーダレス・ジャパン
所在地:福岡市中央区天神3-1-1 天神フタタビル4F
設立 :2007年
代表者:代表取締役CEO 田口一成
事業内容:社会問題の解決を目的とした事業展開
(ハーブティー事業、革製品事業、クラウドファンディング事業、ソーシャルビジネススクール事業)
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