「MOTTAINAIキャンペーン20周年記念シンポジウム~リジェネラティブな世界を目指して」12月22日(月)立教大学で開催
COP30開催国・ブラジルのマリナ・シルバ環境・気候変動担当大臣から特別メッセージも
毎日新聞社(代表取締役社長:松木健)は立教大学との共催で、2025年12月22日(月)、立教大学池袋キャンパスで、持続可能な未来について議論を交わす「MOTTAINAIキャンペーン20周年記念シンポジウム~リジェネラティブな世界を目指して」を開催いたします。会場参加、オンライン参加ともに受付開始中で、参加費無料。SDGsに関する発信も積極的に行っているタレントの山之内すずさんのほか、世界の環境リーダーや、課題解決への取り組みをビジネス戦略に生かしている企業のみなさまにもご登壇いただき、それぞれの立場から「目指すべき世界」について意見を交わします。国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)開催国・ブラジルのマリナ・シルバ環境・気候変動大臣や小池百合子都知事からのビデオメッセージも放映いたします。
ご取材を希望される方は、事前に末尾の問い合わせ先へご連絡をお願いいたします。
■コンセプト
2004年に環境分野で初のノーベル平和賞を受賞したケニアの環境活動家、ワンガリ・マータイさん(1940~2011)は2005年、毎日新聞のインタビューで「もったいない」という言葉に出会い、この日本語に「地球へのリスペクト」が含まれていることに感銘を受けました。そして、「MOTTAINAI」を、地球環境を守る世界の合言葉にしようと提唱しました。
それから20年が経ち、地球環境は悪化の一途をたどっています。自然と社会活動の共生を目指し、誰かの犠牲の上に成り立つ社会システムそのものを変えなければ、持続可能な世界をつくることはできません。
このような時代だからこそ、「MOTTAINAI」という言葉を通じて「地球へのリスペクト」を醸成していくことこそが、あらゆる課題解決の一歩になると私たちは考えます。
「地球へのリスペクト」を持って行動された、さまざまな立場での取り組みを紹介していくことで、人々をつなぎ、「地球へのリスペクト」をどんどん広げていく。
MOTTAINAIキャンペーン20周年記念シンポジウムはその最初の輪を作る場です。

■プログラム(予定)
シンポジウムの冒頭には、COP30開催国・ブラジルの環境・気候変動担当大臣であるマリナ・シルバ氏のビデオメッセージを放映します。
第1部 スペシャルトークセッション
ワンガリ・マータイさんの娘で自身も環境活動家であるワンジラ・マータイ氏をお招きし、「MOTTAINAI」という言葉が持つ力について、語り合っていただきます。冒頭には、ワンガリ・マータイさんの著書『UNBOWEDへこたれない ワンガリ・マータイ自伝』の翻訳をされた小池百合子都知事のビデオメッセージを放映します。
SDGsや地域活性化に関する発信を積極的に行っているタレントの山之内すず氏、立教大学環境学部開設準備室教授の二ノ宮リムさち氏とともに、それぞれの立場で実践してきた活動と「MOTTAINAI」のつながりについてお話しいただき、ひとりひとりが課題解決のために何をしていくべきか来場者・視聴者の皆さんと一緒に考えます。
第2部 パネルディスカッション
テーマ① 地球を守る第一歩としての「MOTTAINAI」
日本人にとって身近な「MOTTAINAI」という考え方をビジネスに生かしている、株式会社ローソン常務執行役員の楯美和子氏と株式会社UACJ取締役常務執行役員の慈道文治氏に具体的な取り組みについてご紹介いただきます。その上で、昨今重要が高まっていると言われている「環境人材」の育成や環境課題の解決と企業戦略の関係について議論をしていただきます。
テーマ② 「リジェネラティブ」な世界を目指す上で必要なこと
昨今注目を集めている「リジェネラティブ」という概念について立教大学の大久保奈弥氏からご説明をいただきます。リジェネラティブな取り組みを企業戦略として実践しているキリンホールディングス株式会社常務執行役員の藤川宏氏と、国連広報センターの根本かおる氏にもご登壇いただき、「環境」という分野にとどまらない、より広い意味での「社会問題解決」に向けて、目指すべき世界について意見を交わしていただきます。
■登壇者(ビデオメッセージのみの方も含みます)

マリナ・シルバ氏(ブラジル環境・気候変動担当大臣)
1958年、ブラジル・アマゾン奥地に生まれる。幼少期は家業のゴム樹液採取を手伝い、16歳から学校に通い始めた。大学卒業後、環境保護と労働組合運動に身を投じ、36歳で上院議員に初当選。2003年に環境相に就任し、アマゾンの森林伐採率削減に尽力した。96年「環境のノーベル賞」とされるゴールドマン環境賞、09年優れた環境活動家に贈られるソフィー賞受賞。

小池 百合子氏(東京都知事)
1952年兵庫県生まれ。1992年参議院議員初当選、1993年衆議院議員初当選。以降、環境大臣、内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策担当)、内閣総理大臣補佐官(国家安全保障問題担当)、防衛大臣、自民党総務会長など歴任。2016年東京都知事当選、現在3期目。

ワンジラ・マータイ氏 (「世界資源研究所(WRI)」マネージングディレクター)
1971年、ケニア・ナイロビ出身。母であり2004年ノーベル平和賞受賞者のワンガリ・マータイ氏が1977年に創設したグリーンベルト運動(GBM)の元議長として活動し、再生可能エネルギー分野で女性起業家への投資を先駆的に進めた。現在は世界資源研究所(WRI)にて、アフリカ地域の持続可能な開発と気候変動対策を推進。2023年にはTIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出された。

山之内 すず氏(タレント)
2001年兵庫県生まれ。SNSで注目を集め、『白雪とオオカミくんには騙されない♡』でデビュー。現在はバラエティ番組を中心に、ドラマや映画、CMなど幅広く活躍中。Z世代の代表的な存在としてアンバサダー活動等を通じてSDGsや地域活性化についても積極的に発信。親しみやすいキャラクターと前向きな姿勢で多くのファンを魅了している。

二ノ宮リム さち氏(立教大学環境学部開設準備室 教授)
グリフィス大学大学院環境教育修士課程、東京農工大学大学院博士課程修了。専門は環境教育学、持続可能な開発のための教育(ESD)論。環境教育等推進専門家会議座長等、国や自治体の委員を歴任し、関東地方ESD活動支援センターの企画運営にも関わるなど、政策と実践の両面で活動。主な著書に『地域から学ぶ・世界を創る』など。教育と対話を通じた市民参画による持続可能な社会づくりを目指している。

楯 美和子氏(株式会社ローソン常務執行役員)
2016年、株式会社ローソン入社。2023年より現職。企業の広報戦略を統括し、社内外の情報発信、ブランドイメージの構築、ステークホルダーとの関係強化などを担っている。また創業50周年記念実行プロジェクトリーダーとしてローソンのサステナビリティ推進や地域社会との連携、企業価値向上に向けた取り組みの発信にも力を入れている。

慈道 文治氏(株式会社UACJ取締役常務執行役員)
福井県出身、東北大学大学院理学研究科修了。1988年古河電気工業に入社し、表面処理や塗装の研究開発を担当。97年から福井工場(現・UACJ福井製造所)の製造部門で製造部長などを歴任。深谷製造所長、名古屋製造所長、取締役執行役員ものづくり基盤本部長などを経て、24年4月から現職。「夢なき者に成功なし」をモットーに、アルミニウムの裾野拡大や循環型社会の構築、地域社会への貢献に心を燃やす。

森 朋子氏(立教大学環境学部開設準備室 准教授)
京都大学大学院工学研究科で修士号、東京大学大学院新領域創成科学研究科で博士号を取得。三菱総合研究所、国立環境研究所等を経て、現職。専門は廃棄物工学、シティズンシップ教育。資源循環研究や災害廃棄物研究に取り組んでいる他、教育関係者と協働しながら、環境問題に対するシビック・アクションを促進する教育プログラムの開発・実装も進めている。

藤川 宏氏(キリンホールディングス株式会社常務執行役員)
1987年にキリンビール株式会社に入社。営業・留学・マーケティング・秘書などを経験後、複数のM&A業務に携わり、キリングループの国際化に取り組む。豪州、シンガポール、ミャンマーなどに駐在し、各地でトップマネジメントに加わり、事業経営を経験。2017年からキリンホールディングス株式会社人事総務部長、2019年からは3年間公益財団法人日本サッカー協会への出向を経て、2022年からCSV戦略部長。2024年3月より現職。

根本 かおる氏(国連広報センター 所長)
東大法学部卒。マスコミ勤務を経て、米国にて修士号取得後、1996年から2011年末まで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で難民支援に従事。国連WFP広報官、国連UNHCR協会事務局長も歴任。2013年8月より現職。持続可能な開発目標(SDGs)の重要性を訴え続けたことが評価され、2021年度日本PR大賞「パーソン・オブ・ザ・イヤー」受賞。

大久保 奈弥氏(立教大学環境学部開設準備室 教授)
立教大学文学部卒業後、東京水産大学で修士号、東京工業大学で博士号を取得。日本学術振興会特別研究員(京都大学)、優秀若手研究者海外派遣事業(オーストラリア国立大学)、慶應義塾大学特任助教、東京経済大学教授を経て、2025年より現職。サンゴの生物学や海洋環境保全を専門とする。著書『サンゴは語る』などを通じて環境教育にも力を注いでいる。

永山 悦子氏(毎日新聞記者)
1991年毎日新聞社入社。和歌山支局、前橋支局などを経て、2002~16年には東京本社科学環境部で科学、医療、環境分野の報道に携わる。がん対策、エコノミークラス症候群、宇宙探査機「はやぶさ2」など多岐にわたるテーマで取材。著書に『がん光免疫療法の登場 手術や抗がん剤、放射線ではない画期的治療』(青灯社)など。
■MOTTAINAIキャンペーンとは
「もったいない」という日本語にはReduce(ゴミを減らす)、Reuse(再利用)、Recycle(再資源化)という環境の3Rに加え、Respect(尊敬の念)が込められています。そのことに感銘を受けたワンガリ・マータイさんの提唱を受け、毎日新聞社は2005年3月にキャンペーンをスタートしました。以来、賛同する企業や団体とともに環境に配慮した商品やサービスを推進し、売り上げの一部や個人からの寄付金をマータイさんがケニアで始めた植林活動「グリーンベルト運動」に送り続けてきました。
マータイさんが2011年に亡くなった後も遺志を引き継ぎ、活動を続け、今年で20周年を迎えました。
【開催概要】
○日程:2025年12月22日(月)
○会場:立教大学池袋キャンパス 9号館大教室(東京都豊島区西池袋3-34-1)
キャンパスマップ https://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/
○時間:18:00~20:30(受付開始は17:15~)
○参加費:無料
○定員:会場参加400名、オンライン参加500名(応募多数の場合抽選の可能性があります)
<会場>https://e-ve.event-form.jp/event/118310/mot20years
<オンライン>https://e-ve.event-form.jp/event/118336/mot20years-on
○主催:毎日新聞社
○共催:立教大学
○後援:環境省、東京都、国連広報センター
○賛同企業:キリンホールディングス株式会社、株式会社UACJ、株式会社ローソン、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社
○公式サイト:https://mainichi.jp/sp/mottainai20years_regenerative
■本件に関する問い合わせ先
MOTTAINAIキャンペーン20周年記念シンポジウム事務局
TEL:03-6265-6814
受付時間:10時~17時(土日祝を除く)
■取材に関する問い合わせ先
毎日新聞社営業総本部 パートナーリレーションズセンター
北村 栞 TEL:080-8469-7146 / Email:kitamura-sh@mainichi.co.jp
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