映像制作用リモートカメラシステムの新製品4機種を発売
映像制作機器の連携により幅広いシーンの効率的な撮影を実現
キヤノンは、IP(※1)によるリモートプロダクションを実現する、映像制作用リモートカメラシステムを新たに立ち上げ、新製品4機種を2021年5月下旬より順次発売します。第一弾となる4機種を皮切りに、今後、製品ラインアップを拡充し、リモートプロダクションによる映像表現の幅を広げ、様々な映像制作ニーズに応えていきます。
近年、映像制作市場では、映像コンテンツの増加にともない、IPによるリモートプロダクションのニーズが高まっています。このような背景のもと、キヤノンは長年培ってきたイメージングとネットワークの技術を融合し、高画質の追求と撮影ワークフローの効率化を両立する映像制作用リモートカメラシステムを新たに立ち上げます。本リモートカメラシステムは、キヤノンの映像制作機器を制御する新開発のIP「XCプロトコル」に対応(※2)した製品群で構成され、ネットワーク上で対応製品を連携させることで、幅広いシーンで効率的な撮影を実現します。
今後、CINEMA EOS SYSTEMのカメラを対象に、本リモートカメラシステムに対応するファームウエア(※3)を提供するなど、製品ラインアップを拡充し、映像表現の領域を拡大していきます。
■ 映像制作現場の効率化・省人化に貢献するIP対応
“CR-N500/CR-N300”は、業務用ビデオカメラと同等の高画質とIP対応を両立し、業務用途で求められる柔軟な画質設定が可能な屋内向け4K PTZ(パン、チルト、ズーム対応)リモートカメラです。SDI、HDMIに加え、映像制作現場で普及している「NDI|HX(※4)」に対応し、柔軟なシステムを構築することができます。また無償提供するPC用ソフトウエア「リモートカメラコントロールアプリ」を使用することで、PCからIPネットワーク上の複数のカメラ(※5)を制御でき、従来、カメラごとに必要だった撮影・操作の人員を減らし、少人数での撮影オペレーションを実現します。
■ 屋内外の4K PTZリモートカメラを遠隔制御
リモートカメラコントローラー“RC-IP100”は、IPとシリアル通信の双方に対応し、「XCプロトコル」対応の“CR-N500/CR-N300”に加えて、シリアル通信対応の屋外向け4K PTZリモートカメラ“CR-X500”も遠隔制御でき、最大100台のカメラ(※6)によるシステムを構築できます。撮影場所から離れた場所でも、屋内外に設置されたカメラを制御できるため、幅広い撮影シーンに対応できます。
製品名 | 希望小売価格 | 発売日 |
CR-N500(ブラック/ホワイト) | オープン価格 | 2021年5月下旬 |
CR-N300(ブラック/ホワイト) | オープン価格 | 2021年6月中旬 |
CR-X500 | オープン価格 | 2021年7月下旬 |
RC-IP100 | オープン価格 | 2021年5月下旬 |
※1 「Internet Protocol」の略。インターネット上で情報のやり取りをする際の通信方式。
※2 “CR-X500”は非対応。
※3 対象機種は順次拡大予定。
※4 米国NewTek社が開発した、IPネットワークによるライブビデオ制作のワークフローを支援するプロトコル。
※5 対応するカメラは“CR-N500/CR-N300”。2021年3月18日現在。
※6 シリアル通信で接続できる“CR-X500”は1台のみ。
* NDIは、NewTek, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。
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