除雪車の梯団走行の少人化・省力化のため、E1A新東名建設中区間で「除雪車の自動運転化に向けた実証実験」を実施します
NEXCO中日本(本社・名古屋市中区、代表取締役社長CEO・縄田(なわた) 正(ただし))と、日本電気株式会社(本社・東京都港区、取締役 代表執行役社長 兼 CEO・森田(もりた) 隆之(たかゆき))は、除雪車の梯団走行の自動運転化に向けて、E1A 新東名高速道路(新東名)の建設中区間で実証実験を実施しますので、お知らせいたします。
■開発の背景と目的
降雪時の高速道路でもお客さまに安全にご利用いただくため、吹雪による視界不良など悪条件のなか、除雪車の梯団(ていだん)走行により複数車線の除雪作業をおこなっています。昨今の高齢化や労働人口減少に対し、これに関わる運転や作業の少人化・省力化を目的とした以下の技術開発を進め、除雪車の梯団走行の自動運転化の実現を目指しています。
①自立走行技術 |
各除雪車が自車位置を正確に把握し自立走行 |
②車間距離の保持技術 |
後続車両が先行車両と車車間通信データを用いて車間距離を保ちながら走行 |
■開発状況
第一段階として、平坦路(南紀白浜空港旧滑走路)で隊列走行から梯団展開と梯団収束の実証実験をおこないました。第二段階では、勾配がある曲路(アネスト岩田 ターンパイク箱根)において同様の実験をおこないました(図1、写真1、2)。
<走行試験状況>
今般、第三段階として新東名建設中区間を活用した実証実験をおこないます。その後は、降雪がある状況下での梯団走行の技術確立に向けた実証実験(第四段階)をおこなっていく予定です。
■建設中区間での実証実験概要
項目 |
内容 |
実験区間 |
新東名 新秦野インターチェンジ(IC)~新御殿場IC |
実験主体 |
中日本高速道路株式会社、日本電気株式会社 |
実験期間 |
2024年9~10月 |
実証実験(第三段階)は、除雪車を想定した実験車両(写真3)が勾配や曲路がある、新東名建設中区間(延長約2.8kmの走路)で、インターチェンジランプからの本線合流や事故・故障車などの路上障害物があった場合(図2)の運用上の課題を把握することを目的としています。
<本件のお問い合わせ先>
NEC インダストリーインフラ統括部
E-Mail:jidouunntenn@iid.jp.nec.com
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