約6割の女性が職場のジェンダーギャップは「ある」と回答。職場で女性への偏見発言をする人の圧倒的1位は「男性上司」。2024年との違いは?/『女の転職type』が働く女性にアンケート

株式会社キャリアデザインセンター(本社:東京都港区 代表取締役社長兼会長:多田 弘實)が運営する、女性の転職に特化した転職サイト『女の転職type』は、3月8日の国際女性デーを迎えるにあたり、働く女性618名を対象に「ジェンダーギャップ」についてアンケートを実施しました。

正社員で長く働きたい女性のための転職サイト『女の転職type』は、女性のリアルな仕事観を調査する【データで知る「女性と仕事」】を定期的に行い、女性の働く環境の実態を公開しています。

▼詳しくはこちらからご覧ください。

https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-103/

■調査結果抜粋

★約6割が職場で「ジェンダーギャップを感じる」

★約3割が1年前よりジェンダーギャップが「解消されている」と回答

★「解消されている」と感じる理由は「女性の管理職、リーダーが増えた」「男性の育休が増えた」から

★職場で偏見発言をする人物は「男性上司」が1位


【Q.1今の職場にジェンダーギャップ(男女格差)はある?】

※離職中の人は直近の職場で回答

『女の転職type』会員に今の職場にジェンダーギャップ(男女格差)があるかを尋ねたところ、20.2%の人が「非常にあると思う」と回答し、「ややあると思う」39.0%と合わせると59.2%の人が「ある」と感じていることがわかりました。

1年前に行った調査では「ある」と感じている人の割合が69.1%であり、職場におけるジェンダーギャップは減少傾向にはあるものの、まだ半数以上の女性が職場でジェンダーギャップを感じているようです。

【Q.2 1年前と比べて、今の職場のジェンダーギャップは解消されている?】

※離職中の人は直近の職場で回答

※在職期間が1年未満の人は除く

1年前と比較してジェンダーギャップが解消されていると思うかを尋ねたところ、「変わらない」が最も多く52.4%でした。「かなり解消されている」6.8%、「やや解消されている」23.8%を合わせると30.6%となり、2024年に行った同調査の26.5%をやや上回る結果となりました。

【Q.3 解消されている、と感じる理由は?】

※離職中の人は直近の職場で回答

※複数回答あり

Q.2で「かなり解消されている」「やや解消されている」と回答した人に、その理由を聞いてみると「女性の管理職、リーダーが増えた」37.5%%が最も多く、次いで「男性の育休が増えた」34.1%、「周囲のハラスメントにあたる発言が減った」25.5%でした。

その他の回答には「もともと女性社員と管理職が多い」「社長がLGBTQ」といった回答がありました。

【Q.4 「女性であること」が理由で、職場で経験した(感じた)ことは?】

※複数回答あり

「女性であること」が理由で職場で経験したこと(感じたこと)を尋ねると、最も多かったのは「給料が低い」40.0%で、2位「給料が上がりにくい」36.1%、3位「お茶出し、掃除などを任される」33.9%でした。

「とくにない」と回答したのは24.2%であることから、7割以上の女性が性別を理由に何らかの格差を経験している(感じている)ことがわかります。

その他の回答には「仕事内容に差をつけられた」「男性なみに働かなくても許される部分がある」「妊娠出産の可能性があり、キャリア形成が男性に比べて難しい」というものがありました。

【Q.5 職場で「女性はこうあるべき」という押し付け、偏見を感じる発言をされたことある?】

※離職中の人は直近の職場で回答

職場で「女性はこうあるべき」という偏見を感じる発言をされたことがあるかを聞くと「たまにある」36.4%が最も多く、次いで「あまりない」31.9%でした。

「まったくない」「わからない」と答えた人は23.2%にとどまり、大半の女性が職場で性別による押し付けや偏見を感じる発言をされた経験があることがわかりました。

【Q.6 それを言ったのは、どんな立場の人?】

※離職中の人は直近の職場で回答

※複数回答あり

Q.5で「頻繁にある」「たまにある」と答えた人に、どんな立場の人がそのような発言をしたのかを聞くと、「(男性)上司」が69.8%で非常に多い結果となりました。次いで「(男性)社長・経営層」29.9%、「(男性)同僚」27.1%であることから、女性に対して押し付けや偏見を感じさせる発言をする人の大半は、同じ社内の男性の場合が多いようです。

【Q.7 どんなことを言われた?】

具体的に言われたコメントとしては以下のとおりです。

「女子だから、コンビニ弁当とかじゃなくて、弁当を自分で作ったほうがいい」(20代/その他/正社員)

「当たり前に他人のエリアの掃除を求められる」(50代/事務・経理・人事系/派遣)

「飲み会でお酌をしたり、食べ物を取り分けたり、自分以外の人からのおみやげを配ったりするよう言われたことがあります。」(40代/その他/正社員)

「男性の営業が行くより、女性の方が柔らかい雰囲気だから話しやすいだろう」(20代/営業系/正社員)

「女の子だしプライベートで幸せになってほしい」(30代/事務・経理・人事系/派遣)

「女なんだからスカートを履くように」(20代/事務・経理・人事系/正社員)

「結婚して子供を産んだら辞職するよね?」(30代/その他/正社員)

【Q.8 ジェンダーギャップ解消のために、あなた個人ができることは?】

※複数回答あり

ジェンダーギャップ解消のために個人でできることを聞くと、1位「多様な働き方を肯定し協力する」43.7%、2位「仕事で成果を上げる」36.1%、3位「社外の取り組みを学ぶ」22.8%でした。一方で、「できることはない」と答えた人も18.0%いました。

その他の回答には「周囲に少しずつ話していく」「置かれている状況に甘んじない」「出産は女性にしかできないのである程度のギャップは仕方ない」「特別に何かをすること自体、解消の妨げな気がする」といった回答もみられました。

▼詳しくはこちらからご覧ください。

https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/vol-103/

※調査データ(グラフ)は、小数点第2位以下は四捨五入しているため、合計しても100にならない場合があります。

※本調査は「女性」と性自認している方を対象に調査を行っております。


★今回のアンケート考察★

女の転職type編集長 小林佳代子

職場でジェンダーギャップを感じている女性の割合は2024年の調査時の69.1%から約10%近く減って59.2%でした。変わらず高い数字ではあるものの、変化を感じた方も多かったのではないでしょうか。

一方で、「1年前と比較するとジェンダーギャップが解消されている」と感じている人も3割程度いました。その理由としては「女性の管理職、リーダーが増えた」「男性の育休が増えた」が上位にあがっています。国は2030年までに女性管理職の割合を30%にする目標を掲げ、女性管理職比率や男女の賃金格差の可視化など、企業に具体的な対策を促しています。その結果、女性管理職の増加や、男性の育休取得率が初めて3割を超えるなど、少しずつその効果が現れ始めているのかもしれません。

3月8日は国際女性デー。2025年のテーマは「すべての女性と少女のために: 権利、平等、エンパワーメントを」です。ぜひこの機会に、ジェンダーギャップの解消や女性の権利について改めて考えてみてはいかがでしょうか?


■調査内容:第103回「ジェンダーギャップ感じてる?」/ データで知る「女性と仕事」

・調査期間:2025年2月6日~2月21日

・有効回答数:618名

・調査対象:女の転職type会員

・調査方法: Web上でのアンケート

■データで知る「女性と仕事」一覧

働く女性を取り巻く環境や課題について定期的にアンケートを実施しており、さまざまな調査結果をご覧になれます。

https://woman-type.jp/academia/discover-career/data/

■『女の転職type』とは

正社員で長く働きたい女性のための転職サイトです。未経験から正社員になれる求人、プライベートも充実できる残業が少ない求人、仕事と育児を両立できる求人など、女性に人気の求人を多数掲載。充実したマッチング機能で、自分に合った仕事を見つけることも簡単です。

https://woman-type.jp/

■株式会社キャリアデザインセンター 会社概要

代表者  :代表取締役社長兼会長 多田 弘實

本社所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂 3-21-20 赤坂ロングビーチビル

資本金  :5億5866万円

設立   :1993年7月8日

従業員数 :835名(2024年9月30日現在)

事業内容 :

・キャリア転職の専門情報サイト『type』『女の転職type』等の運営

・転職フェアの開催

・人材紹介事業(厚生労働大臣許可 13-ユ-040429)

・質の高い就職活動を情報誌、イベント、情報サイト、人材紹介で支援する『type就活』サービス

・IT業界に特化した人材派遣サービス『type IT派遣』(厚生労働大臣許可 派13-315344)

・Webマガジン『エンジニアtype』『Woman type』『20’s type』の企画・編集・運営

など、企業の採用活動をサポートする総合的なソリューションサービスを提供

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂3-21-20 赤坂ロングビーチビル
電話番号
03-3560-1688
代表者名
多田 弘實
上場
東証1部
資本金
5億5866万円
設立
1993年07月