家電・雑貨・インテリア製品向けに木目や石目の意匠データの提供を開始

生活者が求めるインテリアに調和するデザインを企画・開発

大日本印刷（DNP）

2024年8月20日 10時00分

大日本印刷株式会社（本社:東京　代表取締役社長:北島義斉　以下:DNP）は、家庭用電化製品や生活雑貨、家具などのインテリア製品向けに木目・石目などのオリジナル意匠データを制作し、同データの使用権販売＊1を2024年8月に開始します。

DNPは、生活空間を彩る化粧シートや化粧鋼板の製造・販売事業を1950年代から展開しています。今回、これらの事業で培ったインテリアデザインの企画・開発のノウハウ等を活かし、空間内の調和を重視するインテリア製品向けに、製品の特徴や生活者ニーズに最適化した意匠のデータを提供します。本サービスの第一弾として、ライフオンプロダクツ株式会社が2024年冬モデルとして販売する加湿器・ヒーター・カイロなど計4アイテムで採用されました。

＊1　DNPオリジナル意匠の制作・データ使用権販売について →https://www.dnp.co.jp/biz/products/detail/20175499_4986.html

【本サービス開発の背景】

近年、生活者が日常的に使う製品を通じて“自分らしさ”を表現したいというニーズを背景として、空間内の調和を重視したデザインのインテリア製品が増加する傾向にあります。木目・石目などの柄のデータは、インターネット上の画像ストックサービス等でも入手できますが、その多くは販促物の背景画像等に使われており、製品自体の表面デザインに使うには画像の解像度・画素数が足りない、インテリアのトレンドを反映したものが少ないといった課題がありました。

こうした課題の解決に向けてDNPは、長年にわたる市場調査・分析と継続的なデザイン開発によってストックした自社のデータアーカイブの中から、対象となる製品の特徴やターゲットユーザーのニーズに最適化した意匠データを、その絵柄の開発ストーリーとともに提供します。

【意匠データの制作・使用権を提供するサービスの特長】

１．最新インテリアトレンドを反映した意匠データを約5万点のデータアーカイブから提供

DNPは、建装材用の意匠データを約5万点保有しています。また、グローバルなデザインのトレンドを牽引する「ミラノデザインウィーク」をはじめとした展示会や、住宅・オフィス・ホテル・商業施設などの内外装デザインの調査を継続的に実施し、生活シーンに合うデザインの最新トレンドを把握・分析しています。住宅・オフィス・ホテル・商業施設などのさまざまな空間に、デザイン性に優れた建装材を提供するDNP独自の視点を活かして、最適な意匠データを提供します。

２．製品の特徴やターゲットのニーズに合わせて最適化

DNPが提供する意匠データは、木目・石目の絵柄パターンが繰り返す間隔（ピッチ）や色調・色合い等のデザイン、対象製品の大きさ・形状に合わせたデータサイズ、木目・石目が途切れずに続く“エンドレス処理”など、さまざまな調整を経て作ります。DNPは、床材やドア、外装材など、空間を構成する各部位に性能とデザインを最適化した建装材をつくり続けてきたノウハウを活かし、対象製品の特徴やターゲットユーザーのニーズにマッチした意匠データを提供します。

３．製品の魅力をより際立たせる開発ストーリーを提供

メーカーが販売する対象製品の特徴やターゲットユーザーをもとに、DNPは、その製品を購入・利用する典型的なユーザー像「ペルソナ」を設定します。「ペルソナ」のライフスタイルや好みのデザイントレンドを想定し、それに相応しいインテリア空間に適した各種製品の色・柄を提案します。DNPはメーカーが想定するターゲットユーザーが魅力的に感じるような説得力のある意匠開発のストーリーも、意匠デザインと共に提供します。