年末年始 海外旅行予約動向&2020年HIS旅のヒット予測発表
新規就航とラグビー人気が旅先にも変化をもたらす?!
令和最初の年末年始は、ホノルル(ハワイ)が総合・航空券ともに8年連続の1位となりましたが、昨年は1位であったツアーでの順位が2位となり、ホノルルのFIT化が進む傾向がみられます。替わってツアーランキング1位となったグアムは、新千歳・成田・中部・関空・福岡空港といった、各地域で展開するチャーター便を利用した商品が好調に推移しております。年末年始は家族でのご旅行が多いシーズンであり、小さ なお子様連れでも行きやすい近場のリゾート地として好調です。
例年、年末年始のランキングは定番の旅先に人気が集中することから、大きな差異が出にくい傾向にありますが、今年はツアーランキングに変化がみられました。政情などを背景とした、韓国、香港が順位を下げ、替わりにアジアビーチが上位にランクインしております。航空券・総合ランキングにおいては、上海の需要の高まりが見受けられ、背景には成田からの中国南方航空(10月27日~)や春秋航空(12月12日~)の新規就航による座席供給数の増加があると考えられます。また、昨年よりロサンゼルスが大きくランキングを上げておりますが、最大9連休となる年末年始ならではの傾向と捉えております。
9連休で長距離路線が好調に推移
人気出発日は年内に集中しており、年末休暇の前半は海外旅行、後半はご自宅でゆっくりされる、という傾向がみられます。今年は日並びの良さから9連休になる企業も多く、それに伴い、長い旅程が必要になる長距離路線が好調で、特にヨーロッパ、アメリカ方面は2桁増で推移しております。
出国ピークは12月29日(日)、帰国ピークは1月3日(金)となります。
2020年の旅行傾向の見通し
2020年はオリンピック・パラリンピックイヤーであり、多くの訪日客が見込まれます。夏の繁忙期と重なることから、期間中も含め前後の日程で飛行機の座席が取りづらい環境が見込まれます。近年、海外旅行の予約タイミングは早まっておりますが、2020年はさらに座席の予約タイミングは前倒しになる動きがあると考えられます。また、3月には、羽田空港国際線新飛行経路の運用が開始され増便されることと、7月には、年々増加するクルーズ旅行の新たな玄関口として東京港に「東京国際クルーズターミナル」が開港することによる、お客様の海外旅行に対する変化も今後見てまいりたいと考えております。
2020年HIS旅のヒット予測
2020年ならではの需要効果、最近の問い合わせ増加などを踏まえ、HIS社員に「2020年ヒットしそうな旅先」についてアンケートを実施、結果をとりまとめました。
調査方法:HIS社員アンケート / 調査日:2019年11月2日~8日 / 有効回答数:643
ダントツの票を集めたロシア。中でも一番注目されているのは極東ウラジオストク。現在、成田と関空から直行便が就航していますが、2020年には日本航空(2月)とANA(3月)の就航が決まっており、更に身近な旅先になること間違いなし。両社は3月から羽田からのモスクワ線就航も発表しており、他にも、アエロフロート・ロシア航空が関空からモスクワ線(6月)、時期は未定ながらヤクーツク航空が成田からカムチャッカ線、オーロラ航空が成田からハバロフスク線、S7航空が羽田からウラジオストク線など、ロシア路線は今後も順次拡大が見込まれています。また、ロシア第二の都市・サンクトペテルブルクが今年10月より、極東に続き電子ビザが導入されたこともプラス材料となり、まさにロシア旅行元年の幕開けと言えるのかもしれません。
<HIS社員の投票コメント>
〇ウラジオストクは航空券代も安価、飛行時間も短く、3日間でも行け、電子ビザで入国OKと流行る要素しかありません!
〇現地の方がとても美しくて親切、街がおしゃれでフォトジェニック、料理が美味しいなど魅力が盛りだくさん。
大盛況のうち閉幕したラグビーW杯にちなんだ国・地域に票が多く集まりました。なかでもニュージーランドは2位と高位にランクインしております。W杯など、大きなイベント後にある特定の国・地域に観光目的で注目が集まった大会は過去あまり例がなく、スポーツがイメージ向上の一役を担うコンテンツになることを感じました。年末年始のニュージーランド予約動向についても、前年比120%と好調です。
<HIS社員の投票コメント>
〇ラグビー人気でさらに火が着きそう。直行便もありアクセスがいいのも◎
〇ラグビーW杯の余韻&世界一の星空と治安がとにかく良いです。
年々渡航者数が回復しているトルコですが、建国100周年の2023年に向け、観光客数7500万人以上を目標とすることをトルコ文化観光省が表明しております。ターキッシュエアラインズによる既存の成田-イスタンブール線に加え、2020年には羽田からも就航が決まり、さらに2017年に運休した関空にも再就航が決まっております。また、ANAが羽田-イスタンブール線を日本の航空会社として初就航することが決まり、増便によるさらなる渡航者数の増加が見込まれます。
<HIS社員の投票コメント>
〇早朝のカッパドキアの気球は一生に一度はみたい絶景!治安も落ち着いてきたので絶対流行る!
〇日本とトルコの友好130周年の記念の年のため。
2018年に直行の定期便が撤退し、日本から訪れる人が年々減少していたサイパンですが、スカイマークが今年11月29日よりデイリーで就航をきかっけに、復活するのでは、という声が多くございました。
<HIS社員の投票コメント>
〇成田からスカイマークの直行便が就航したことにより、アクセスがよりしやすくなったと思う。価格もそれほど高くなく、学生でも行きやすい観光地になると感じた。
〇所要フライト時間も短く、スカイマークの直行便が就航するため。
2020年3月、エルアル・イスラエル航空が成田からテルアビブへ直行便を就航することをきっかけに、新しい旅先として注目が集まるイスラエル。3つの宗教の聖地エルサレムや、浮遊体験ができる死海など、歴史とリゾートが楽しめます。
<HIS社員の投票コメント>
〇新規就航で直行便が出るのと、アライバルビザで入国ができ、事前取得のひと手間はなし。最近お問合せを頂いています。
〇高額だった金額が下がり、価格面でも行きやすくなると予想。
詳しくはHISサイトでもご確認いただけます。流行の先取り・今後の旅先の検討材料として参考にしていただければ幸いです。
https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/?p=16888
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