【映画館を年1回以上利用する800人に調査】映画館で鑑賞する理由は?特別上映(PLF)の利用率は55.1%と半数越

【PLFの受容価格帯】追加料金の理想は各方式とも600円前後、IMAX・4DXは相場との乖離がみられる

株式会社アスマーク

マーケティングリサーチ会社の株式会社アスマークは、年に1回以上映画館を利用する20~50代の男女800人を対象に、『映画館に関するアンケート調査』を実施しました。その結果、映画館の利用理由は「迫力(47.3%)」「没入感(37.8%)」「非日常感(29.1%)」など体験を求める項目が上位に挙がりました。また、プレミアム・ラージ・フォーマットと呼ばれる特別な上映形式を利用したことがある人は、55.1%と半数を超える結果となりました。

※調査日は2026年6月12日(金)~6月16日(火)

トピックス

  • 映画館利用者は全体で6割弱、年1回以上利用する人は4割弱

  • 映画館の利用理由、「迫力(47.3%)」「没入感(37.8%)」「非日常感(29.1%)」など体験を求める項目が上位に

  • 映画館への来場動機、「テレビCMの予告を観て」が3割越で最多

  • 年1回以上映画館を利用する人のうち、PLF(プレミアム・ラージ・フォーマット)を利用したことがある人は55.1%と半数越

  • 【PLFの受容価格帯】追加料金の理想は各方式とも600円前後、IMAX・4DXは相場との乖離がみられる

         ※クロス集計表に加え、調査レポートをダウンロードいただけます

調査の背景と目的

近年、動画配信サービス(サブスクリプション)の普及により、自宅で映画を鑑賞する人が増えています。一方で、映画館では、臨場感あふれる映像と立体音響が特徴の「Dolby Cinema」や、座席の動きや風、水しぶきなどの演出を組み合わせた体感型上映フォーマットの「4DX」など、自宅では味わえない鑑賞体験を提供するためのプレミアム・ラージ・フォーマット(PLF)という特別な上映形式が広がっています。

一般社団法人日本映画製作者連盟によると、2025年の映画館入場人員数は1億8,900万人と、前年の1億4,400万人から30.7%増加しました。

参考資料:一般社団法人日本映画製作者連盟「最新映連発表資料」

そこで今回は、全国の20~59歳の男女800人を対象に、映画館に関する調査を行いました。

本調査では、「映画館を利用する理由」や「映画館への来場動機」、「PLFの利用率」などを明らかにすることを目的としています。また、今回は「Dolby Cinema」「IMAX」「4DX/MX4D」それぞれの受容価格帯を解明するため、PSM分析も実施しております。

「Dolby Cinema」「IMAX」「4DX/MX4D」の追加料金の相場について

本記事では、PSM分析によって得られた受容価格帯と、市場の追加料金の相場との差を検討するため、Dolby Cinema・IMAX・4DX/MX4Dの相場の追加料金をそれぞれ以下で設定しました。

なお、料金の設定にあたっては、「TOHOシネマズ 大井町 料金・割引サービス表」「TOHOシネマズ 新宿 料金・割引サービス表」「イオンシネマ みなとみらい 料金・割引」を参考にしています。

  • Dolby Cinema:600円

  • IMAX:700円

  • 4DX/MX4D:1,000円~1,300円

映画館利用者は全体で6割弱、年に1回以上利用する人は4割弱

■映画館の利用頻度<全体>

映画を鑑賞するにあたって、映画館を利用する人は全体の59.3%であった。

また、利用頻度(n=2,512)については、「1年に1回未満(21.1%)」が最多、次いで「6か月に1回程度(8.0%)」、次いで「3か月に1回程度(7.4%)」「1年に1回程度(7.4%)」が同率で続いた。

映画館の利用頻度<全体>(n=2,512)

SC1.映画を鑑賞するにあたって、あなたはどのくらいの頻度で映画館を利用しますか。あてはまるものをお知らせください。(1つ選択)

  • 月に1回以上:5.4%

  • 2か月に1回程度:5.2%

  • 3か月に1回程度:7.4%

  • 4か月に1回程度:3.4%

  • 5か月に1回程度:1.5%

  • 6か月に1回程度:8.0%

  • 1年に1回程度:7.4%

  • 1年に1回未満:21.1%

  • 映画館は利用しない:40.7%

映画館の利用理由、「迫力(47.3%)」「没入感(37.8%)」「非日常感(29.1%)」など体験を求める項目が上位に

■映画館を利用する理由<年に1回以上映画館を利用する人>

映画館を利用する理由(n=800)は、「大画面で迫力を味わいたいから(47.3%)」が最多、次いで「作品の世界に没入したいから(37.8%)」、「高画質・高音質で鑑賞したいから(33.0%)」が続いた。

また、4位には「非日常感や特別な体験をしたいから(29.1%)」が浮上した。映画館は単に作品を消費する場ではなく、優れた映像・音響環境に加え、非日常性や没入感を含めた「総合的な映像体験」を求める場として定着している様子がうかがえる。

映画館を利用する理由<年に1回以上映画館を利用する人>(n=800)

Q1.映画を鑑賞するにあたって、あなたが映画館を利用する理由をすべてお知らせください。(複数選択可)

  • 大画面で迫力を味わいたいから:47.3%

  • 作品の世界に没入したいから:37.8%

  • 高画質・高音質で鑑賞したいから:33.0%

  • 非日常感や特別な体験をしたいから:29.1%

  • 最新作を早く鑑賞したいから:27.3%

  • 気分転換をしたいから:26.1%

  • 家族・友人・恋人等と一緒に楽しみたいから:25.0%

  • 快適な座席・空間で鑑賞したいから:20.0%

  • グッズや来場特典が欲しいから:14.9%

  • フードやドリンクを楽しみたいから:12.1%

  • その他:0.3%

  • あてはまるものはない:4.4%

■映画館の利用理由、PLFの利用経験あり層は「迫力(52.4%)」「高画質・高音質(42.6%)」が未経験者層を大きく上回る

映画館を利用する理由をPLFの利用経験別(n=800)でみると、PLFの利用経験あり層は、「大画面で迫力を味わいたいから(52.4%)」、「高画質・高音質で鑑賞したいから(42.6%)」が利用経験なし層を20~30pt上回り、映画館に対してより質の高い映像体験を求める傾向にあることがわかる。

映画館を利用する理由<PLFの利用経験別>(n=800)

映画館への来場動機、「テレビCMの予告を観て」が3割越で最多

■映画館を利用するきっかけ<年に1回以上映画館を利用する人>

何が映画館利用のきっかけになるのか(n=800)を尋ねたところ、「テレビCMで流れる予告映像を観て(33.5%)」が最多、次いで「大画面・高画質・高音質で鑑賞したくて(33.3%)」、「好きな俳優・キャラクター・アイドルが出演することを知って(30.5%)」が続いた。

「YouTubeやTikTokでの予告映像を観て(27.3%)」や「Xで話題になっているのを見て(16.1%)」など、SNS経由の接触も一定数みられるものの、テレビCMの影響力が依然として大きいことがわかる。

 また、「好きな俳優・キャラクター・アイドルが出演することを知って」が3位に浮上していることからは、映画館の来場動機としては出演者やキャラクターへの関心も大きな役割を果たしていることがわかる。

映画館を利用するきっかけ<年に1回以上映画館を利用する人>(n=800)

Q3.あなたが、映画館で映画を観たいと思うきっかけは何ですか。あてはまるものをすべてお知らせください。(複数選択可)

  • テレビCMで流れる予告映像を観て:33.5%

  • 大画面・高画質・高音質で鑑賞したくて:33.3%

  • 好きな俳優・キャラクター・アイドルが出演することを知って:30.5%

  • 劇場内で流れる予告映像を観て:29.0%

  • 家族・友人・恋人等に紹介されて/誘われて:27.4%

  • SNS(YouTube、TikTok等)で予告映像や紹介動画を観て:27.3%

  • 劇場内のポスターやパンフレットを見て:21.0%

  • X(旧Twitter)で話題になっているのを見て:16.1%

  • 来場特典が欲しくて:13.5%

  • IMAXや4DXなどの特別上映で観たくて:12.9%

  • その他:0.8%

  • 特にない:6.4%

■映画館への来場動機、コアユーザーは「劇場内の予告映像・ポスター・パンフレット」が高い傾向

映画館利用のきっかけを映画館の利用頻度別(n=800)でみると、コアユーザーは「劇場内で流れる予告映像を観て(36.5%)」、「劇場内のポスターやパンフレットを見て(29.3%)」がともに全体を5pt以上上回った。

映画館の利用頻度が高い層では、映画館そのものを次回鑑賞作品の情報収集の場として利用する傾向にあることがわかる。

映画館を利用するきっかけ<映画館の利用頻度別 >(n=800)

年1回以上映画館を利用する人のうちPLFの利用率は55.1%、利用率1位は「IMAX(28.8%)」

■各PLF(プレミアム・ラージ・フォーマット) の利用率<年に1回以上映画館を利用する人>

1年に1回以上映画館を利用する人(n=800)のうち、利用経験のあるPLFの種類を尋ねたところ、何らかのPLFを利用したことがある人は全体で55.1%と半数を超えた。

また、各PLFの利用率は、「IMAX(28.8%)」が最多、次いで「3D(27.6%)」、「4DX/MX4D(23.9%)」が続いた。

利用経験のあるPLF<年に1回以上映画館を利用する人>(n=800)

SC2.映画館では、通常よりも大きなスクリーンや高品質な映像・音響システム、座席の振動や演出などを楽しめる「プレミアム・ラージ・フォーマット」という特別な上映方法があります。これらはDolby Cinema、IMAX、4DXなどと呼ばれ、通常の鑑賞料金に加え、600~1,200円程度の追加料金を支払う必要があります。あなたが利用したことがあるプレミアム・ラージ・フォーマットの種類をすべてお知らせください。(複数選択可)

  • IMAX:28.8%

  • 3D:27.6%

  • 4DX/MX4D:23.9%

  • Dolby Cinema:19.6%

  • ScreenX:6.8%

  • ULTRA 4DX(ScreenX+4DXの複合型):2.9%

  • その他:0.0%

  • 利用したことはない:44.9%

■20代の「4DX」利用率が突出して高い

各PLFの利用率を年代別(n=800)でみると、「IMAX」、「3D」、「4DX」、「Dolby Cinema」については、年代が若いほど利用率が高かった。

中でも、「4DX」は20代の利用率が34.0%と他の年代に比べて特に高く、若年層ほど座席の動きや水しぶきといったアトラクション性のある鑑賞スタイルへの関心が高いことがうかがえる。

利用経験のあるPLF<年代別>(n=800)

【PLFの受容価格帯】追加料金の理想は各方式とも600円前後、IMAX・4DXは相場との乖離がみられる

Dolby Cinemaの受容価格帯は、全体の追加料金の理想(606円)は相場価格(600円)にほぼ一致している。上限価格(支払いが可能な価格の上限)についても914円と高いことから、現在の市場の相場価格は十分に受容される水準にあることがわかる。

IMAXの受容価格帯は、全体の追加料金の理想(586円)は相場価格(700円)を100円以上下回っていた。上限価格は832円であるため相場は受容帯には収まっているものの、ユーザーの感覚としては「700円は妥協ラインを超えている」と感じられている可能性がある。

4DX/MX4Dの受容価格帯は、全体の追加料金の理想(591円)は相場価格(1,000~1,300円)を大きく下回っており、上限価格(898円)を考慮しても相場には届かない結果となった。そのため、4DX/MX4Dの現在の市場の相場価格(1,000円~1,300円)は、ユーザーの心理的負担が大きいことが予想される。

Dolby Cinemaの受容価格帯
IMAXの受容価格帯
4DXの受容価格帯

         ※クロス集計表に加え、調査レポートをダウンロードいただけます

調査概要

調査名

映画館に関するアンケート調査

対象者条件

【性別】 男女

【年齢】 20歳~59歳

【その他】 1年に1回以上映画館を利用する人

調査項目

【スクリーニング調査】

・映画館の利用頻度

・利用経験のあるプレミアム・ラージ・フォーマット

【本調査】

・映画館を利用する理由

・映画館で観たい映画のジャンル

・映画館の来場動機

・鑑賞料金以外で使うお金

・映画館に求めること

・プレミアム・ラージ・フォーマットを利用する理由

・プレミアム・ラージ・フォーマットで観たい映画のジャンル

・Dolby Cinemaの受容価格帯

・IMAXの受容価格帯

・4DXの受容価格帯

サンプルサイズ

800サンプル

割付

性年代で均等回収

調査期間

2026年6月12日(金)~6月16日(火)

調査方法

Webアンケート

調査機関

株式会社アスマーク

株式会社アスマーク

<ご参考>
■アスマークのマーケティングリサーチ事業について
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・定量調査(ネットリサーチ)
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・ホームユーステスト(HUT)
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さらに、マーケティング活動に役立つリサーチセミナーを年間200件以上開催して情報発信するほか、リサーチ技術を応用したHR Tech事業も展開し、
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会社名:株式会社アスマーク(ASMARQ Co., Ltd.)(東証スタンダード 証券コード:4197)
代表者:代表取締役 町田 正一
設立:2001年12月
本社:東京都渋谷区東1-32-12 渋谷プロパティータワー4F
事業内容:
(1)マーケティング・リサーチ事業(ネットリサーチ、グループインタビュー等)
(2)HR Techサービス(Humap)
(3)労働者派遣事業(許可番号:派13-311841)
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設立
2001年12月