FRONTEO、マルホに医学論文探索AI「KIBIT Amanogawa」を提供
「Drug Discovery AI Factory」を活用した共創プロジェクトの成果が評価され、標的分子探索の効率化・高精度化に向けた次なる取り組みを開始
株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下「FRONTEO」)は、マルホ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:杉田 淳、以下「マルホ」)に、医学論文探索AI「KIBIT Amanogawa(キビットアマノガワ)」が導入されたことをお知らせします。本件は、マルホにおけるFRONTEOのAI創薬領域サービス導入の第2弾となります。

マルホは皮膚科学に特化し、国内外用薬市場でトップシェアをもつ製薬企業です*1。同社は研究開発力の強化を重点課題に掲げ、新薬創出に向けた新規標的分子探索*2の効率化および高精度化を目的として、「KIBIT Amanogawa」の導入を決定しました。
今回の導入は、2025年7月に開始したFRONTEOのAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(以下、DDAIF)*3」を導入した共創プロジェクト*4に続く取り組みです。なかでも「KIBIT Amanogawa」に実装された「D/G Search」機能*5が、疾患や遺伝子検索において、それぞれに対応する関連性の高い疾患・遺伝子を提示できる点が高く評価されました。こうした機能が本共創プロジェクトの成果につながり、今回の「KIBIT Amanogawa」の採用に至りました。
■KIBIT Amanogawaについて
「KIBIT Amanogawa」は、非連続的発見という新しいアプローチによって、論文に記載されていない未報告の関連性を発見するFRONTEO独自の自然言語処理アルゴリズムを用いた医学論文探索AIシステムです。PubMed*6に掲載される3,500万報以上の論文データから、関連性の高い類似性・関連性を持つ情報を即時に検出・解析・提示し、研究者の論文探索と仮説生成を効率化・高度化します。従来、人手で行っていた膨大な作業を大幅に削減するとともに、網羅的かつバイアスを排除した解析を実現し、新たな着想の発見を促進します。
■FRONTEO 取締役/CSO(Chief Science Officer) 豊柴 博義のコメント
マルホ様とは今年7月にDDAIFを活用したAI創薬標的分子探索の共創プロジェクトを開始しました。今回さらに「KIBIT Amanogawa」を導入いただいたことは、FRONTEOのAI創薬ソリューション全体を高く評価いただいている証であると考えています。
「KIBIT Amanogawa」の活用が、マルホ様の医薬品研究開発のさらなる推進をサポートし、同社の製品を使用される患者のQOL向上の一助となることを期待しています。
*1 マルホの特徴, https://www.maruho.co.jp/about/aboutmaruho/
*2 医薬品研究開発において、薬を作用させる対象(標的)とする分子(遺伝子)などを特定するプロセス
*3 AIと創薬に精通したFRONTEOの創薬エキスパートが、KIBITの自然言語処理技術と独自の解析手法を駆使し、標的分子・適応症探索やその裏付けとなる仮説を提供するAI創薬支援サービス
*4 2025年7月10日付プレスリリース:FRONTEOとマルホ、Drug Discovery AI Factoryを活用した 皮膚科領域における創薬標的探索に関する共創プロジェクトを開始, https://www.fronteo.com/news/pr/20250710
*5 「D/G Search」機能は、疾患↔遺伝子間の関連性を確認できる機能です。 疾患や遺伝子名を入力すると、関連性の高い疾患・遺伝子を確認することが可能となります。
*6 米国国立医学図書館 国立生物科学情報センターの生物・医学領域論文データベース, https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/
■マルホ株式会社について URL: https://www.maruho.co.jp/
大阪市北区に本社を置く、医療用医薬品等の研究・開発・製造・販売を行う製薬企業です。創業は1915年、従業員数は1,620人(2024年9月末)です。2024年9月期の売上高は869億98百万円でした。「あなたといういのちに、もっと笑顔を。」をミッションに掲げ、誰もが笑顔で暮らすことのできる社会の実現を目指しています。
■株式会社FRONTEOについて URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自社開発の特化型AI「KIBIT(キビット)」の提供を通じて、日夜、社会課題と向き合う各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションの起点を創造しています。当社独自の自然言語処理技術(日米欧特許取得)は、汎用型AIとは異なり、教師データの量およびコンピューティングパワーに依存することなく、高速かつ高精度での解析を可能にします。加えて、解析した情報をマップ化(構造を可視化)する特許技術を活用することで、「KIBIT」が専門家のインサイトにダイレクトに働きかけることができ、近年、KIBITの技術が創薬の仮説生成や標的探索にも生かされています。

KIBITの独自技術およびアプローチを通じて、「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」理念の実現に向けて、ライフサイエンスAI、リスクマネジメント(ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援分野、経済安全保障分野、リーガルテックAI分野)、DX(ビジネスインテリジェンス・コンプライアンス支援分野)の各事業で社会実装を推進しています。
2003年8月創業、2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国、台湾で事業を展開。第一種医療機器製造販売業許可取得、管理医療機器販売業届出。資本金899,176千円(2025年3月31日時点)。
※FRONTEO、KIBIT、AmanogawaはFRONTEOの日本および韓国、米国、欧州における商標または登録商標です。
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