電車のお忘れ物がリメイク品として生まれ変わります！

～サステナブルな社会の実現を目指します～

にしてつグループ

2024年10月17日 19時42分

　西日本鉄道㈱（本社：福岡市博多区、代表：林田浩一、以下「西鉄」）と合同会社ボタン（本社：福岡市中央区、代表：坂田知裕、以下「ボタン社」）では、環境負荷の低減ならびに障がいのある方の就労機会創出の一環として、西鉄の鉄道施設や電車内で拾得され、保管期間が過ぎた忘れ物の傘を活用したリメイク品を制作し、再流通させる取り組みを開始いたします。

　西鉄グループでは、2005年4月に「にしてつグループ環境方針」を掲げ、環境との調和ある事業活動を通じた環境負荷の低減とともに、循環型社会の実現と地球温暖化の抑制を目指しております。また、ボタン社は衣類のリフォームやクリーニング事業をはじめとした障がいのある方の就労機会創出と技術の向上、自立に向けた支援活動を行っています。

　現在、西鉄電車の駅や車内の忘れ物は、遺失物法に則り適切に保管・管理し、お客さまよりお問い合わせいただいた場合は迅速にお返ししています。一方で、持ち主が見つからず、法的に保管期間が過ぎたお忘れ物については、やむを得ず廃棄物として処分しています。忘れ物の傘は天神大牟田線・貝塚線で年間約19千本（2023年度実績）にものぼり、そのうち75％が廃棄されています。

　本取り組みでは、西鉄福岡（天神）駅～春日原駅間で拾得された忘れ物の傘のうち、西鉄に所有権が移行した傘をボタン社にて回収し、傘地部分を活用してエコバッグなどを制作します。本年7月より、傘の引き渡しおよびリメイク品の制作を進めており、9月末時点で廃棄対象の約3割の傘がリメイク品として再生されます。リメイク品は、ボタン社が運営する「ニュースタイルラボ」の店頭や、リメイクブランド「Nu（ヌウ）」の公式サイトで販売するほか、本年10月20日（日）に西鉄筑紫車両基地で開催される「にしてつ電車まつり」でも販売します。

　両社では、本取り組みを通じて、環境保全への寄与・貢献に努めるとともに、環境負荷低減によるサステナブルな社会の実現を目指してまいります。

電車のお忘れ物（傘）を活用したリメイク品制作の概要について

【回収期間】

2024年7月1日（月）　～

【内容】

持ち主が見つからず、法的に保管期間が過ぎた忘れ物の傘をボタン社へ提供し、エコバッグなどにリメイクし、販売するもの

※遺失物法により、お忘れ物は警察に提出後3ヶ月間保管されますが、当社のような「特例施設占有者」は警察に提出せずに自社で保管することができ、傘などの大量・安価な物品は警察へ届出をした翌日から2週間以内に落とし主が見つからない場合、売却・廃棄などの処分ができると規定されています。（遺失物法第20条2項、第21条）

【運用方法】