【2024年、最重要<人文書>】注目の哲学者・批評家、福尾匠による新刊『非美学』が6月24日ついに発売!
いま最も脚光を浴びる俊英による《真の現代思想》がここに。今秋にかけて3冊の著作を刊行予定。
株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)は、いま最もその動向が注目される哲学者・批評家である福尾匠による最新刊『非美学――ジル・ドゥルーズの言葉と物』を2024年6月24日に刊行いたします。
■『非美学――ジル・ドゥルーズの言葉と物』の威力
福尾匠氏は、初の著作『眼がスクリーンになるとき ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』(フィルムアート社刊)が人文書読者を中心に熱烈な支持を集め(「紀伊國屋じんぶん大賞2019」第5位)、その後の各紙誌への寄稿、文芸誌「群像」での連載「言葉と物」、哲学を売る試み「哲学の店 フィロショピー」を催すなど、常にその動向が注目を浴びる気鋭の哲学者、批評家です。
最新刊となる『非美学――ジル・ドゥルーズの言葉と物』は、2021年3月に提出された自身の博士論文を約3年の歳月をかけリライト、確かな手つきで磨き上げられたドゥルーズ論=批評論。氏の“主著”と呼ぶにふさわしい力作です。
哲学を「概念の創造」として定義したドゥルーズにとって、芸術を通して概念を創造する批評とは何だったのか。ドゥルーズに伏在する「言葉と物」の二元論から、東浩紀氏、千葉雅也氏といった今世紀の日本を代表する批評家が論じてきた「否定神学批判」の可能性と限界に迫る。当代きっての俊英による、われわれの現代思想、その嚆矢がついに放たれました。
■「禍々しいまでの熱意」千葉雅也氏が絶賛!
博士論文をもとにした著作に、人々の価値観を根底から揺さぶろうとする気合いを込める――今や往年のあり方となりつつあるその禍々(まがまが)しいまでの熱意を、久しぶりに読んだ。
芸術と哲学の距離。そして、ものごとの自律性を改めて肯定すること。
何もかもをクリエイティブだと言って微笑むようなこの時代に、創造性とは何かをゼロから問い直す。
――千葉雅也(『現代思想入門』、『センスの哲学』)
■今後の刊行予定
●『眼がスクリーンになるとき――ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』(河出文庫)
(2024年8月刊行予定)
『非美学』の福尾匠のデビュー作が待望の文庫化。
映画という芸術の新しさはいかにして哲学の新しさへと跳ね返るのか。『シネマ』の緻密かつ明快な読解からドゥルーズ哲学の創造の原理が明かされる。
同世代の俊英、黒嵜想、山本浩貴(いぬのせなか座)と著者の鼎談を追加収録!
・文庫版/368頁 ・予価1,430円(本体1,300円)
・カバー写真:金川晋吾 ・カバー挿画:五月女哲平 ・装丁:須山悠里
●『ひとごと――クリティカル・エッセイズ』(仮題)
(2024年11月刊行予定)
なんでも「じぶんごと」として考えることを迫られるこの世の中に、「ひとごと」を「ひとごと」として思考する倫理を立ち上げることはできるのか。
著者のデビュー以来の批評=エッセイを一挙収録する本書には、批評=エッセイの実践がひとつの哲学に結実する軌跡が刻まれている。
・四六判/並製/384頁 ・予価3,520円(本体3200円)
■著者紹介
福尾匠(ふくお・たくみ)
1992年生まれ。哲学者、批評家。博士(学術)。著書に『眼がスクリーンになるとき――ゼロから読むドゥルーズ『シネマ』』(フィルムアート社)、『日記〈私家版〉』(私家版)、共訳書にアンヌ・ソヴァニャルグ『ドゥルーズと芸術』(月曜社)がある。これまで書いてきた様々なジャンルの文章を収めた『ひとごと――クリティカル・エッセイズ』(仮題)を河出書房新社より今秋刊行予定。
(著者近影 写真=金川晋吾)
■書誌情報
書名:非美学――ジル・ドゥルーズの言葉と物
著者:福尾匠
仕様:四六判/並製/468頁
定価:2,970円(本体2,700円)
発売日:2024年6月24日
カバー挿画:本山ゆかり《Ghost in the Cloth(コスモス)》
装丁:須山悠里
ISBN:978-4-309-23157-0
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