大正期から高度経済成長期に至るまでの横浜のアートシーンを探訪!11月14日(土)開幕「横浜美術館コレクション展『ヨコハマ・ポリフォニー:1910年代から60年代の横浜と美術』」

横浜美術館 長期休館前、最後のコレクション展

選りすぐりの名品約150点によって、約60年にわたる横浜の美術をひも解く。

石渡江逸《横浜萬国橋》 1931年 多色木版 36.5×24.2cm石渡江逸《横浜萬国橋》 1931年 多色木版 36.5×24.2cm

「ポリフォニー」とは、独立した複数の旋律とリズムの声部から成る「多声音楽」を意味します。横浜美術館の長期休館前最後のコレクション展となる本展では、1910年代から60年代に横浜で育まれた作家たちの声と創作の響き合いに耳を傾けながら、横浜を磁場としたアートシーンを探訪します。

 


本展が着目する60年間に、日本では明治から大正、さらには昭和と元号が変わり、関東大震災と第2次世界大戦が多くの街に甚大な被害をもたらしました。横浜もこの間2度にわたって灰燼(かいじん)に帰し、そこから復興を成し遂げたという意味において、激動の時代でした。

この時代の美術の流れを俯瞰(ふかん)すると、横浜では東京を中心とした美術史の大きな流れと連動した表現が生み出されてきた一方で、進取の気性に富んだ港町ならではの個性ゆたかな才能や人的ネットワークが育まれたことが分かります。開港以降、西洋文化の窓口であった横浜は、幕末・明治期に五姓田(ごせだ)派を中心に洋画技法を国内でもいち早く受容し、日本における洋画の揺籃(ようらん)の地となりました。それに続く大正・昭和期の横浜における美術の動きは、1919年の横浜美術協会の発足をひとつの起点とし、美術を支える組織が整い始め、作家たちによる自立的な運動が成熟していきました。1960年代になると、1989年に開館した横浜美術館誕生の布石となる動きもあらわれてきます。

本展では10章構成で横浜とゆかりある作家たちを中心に光をあて、彼らの証言や表現、関係の深い作家による創作の連なりを約150点の所蔵品により追うことで、横浜の地をひとつの手がかりに、およそ60年の美術を複眼的に捉えることを試みます。岸田劉生らとフュウザン会に所属した洋画家・川村信雄のもとに集まった洋画家たちの熱気、伊東深水や川瀬巴水らによる新版画と横浜との関係、奥村泰宏や常盤とよ子が活躍したハマ展写真部創設前史や、イサム・ノグチと岡田謙三の友情にまつわる物語など、横浜のアートシーンの魅力を再発見するまたとない機会になるでしょう。

 
  • 展覧会のみどころ
1.大正期から高度経済成長期に至るまでの横浜のアートシーンを探訪
本展では横浜発の活動やゆかりの作家たちの創作を中心に選りすぐりの名品約150点によって、大正期から高度経済成長期に至るまでの横浜のアートシーンをひも解きます。横浜美術館だからこそ紡げるストーリーと、横浜(ここ)でしか見られない作品群を存分にご堪能ください。

2.ローカルでグローバル、横浜と美術の知られざる接点
本展では、横浜の地と美術の接点をひも解きます。横浜ゆかりの美術家たちの中には、長谷川潔や岡田謙三など、横浜の地で西洋文化に憧れを抱き、実際に海外へ渡航した者も少なくありません。また横浜では、美術団体における写真部創設など全国に先駆けた動きもありました。こうした横浜にまつわる美術の動きを追うことで、異文化へと常に開かれ、新しいものを摂取しようとするこの地特有の気質も浮かび上がります。本展では横浜という地域に根差しながらも、港町としての国際的な気風に着目した展示をお楽しみください。

3.オンライントーク(作品紹介動画配信)
さまざまな切り口で作品の見どころや楽しみ方を紹介する動画を配信します。モチーフになった場所や制作技法からも作品の魅力に迫ります。ご来館の前後やさまざまな理由で美術館へいらっしゃれない方にもご自宅などで当館のコレクションに親しんでいただけます。
会期中に3本の動画を配信します。

4.長期休館前最後のコレクション展
本展を最後に、横浜美術館は大規模改修工事のため2年を超える休館に入ります。当館のコレクションたちも、本展ののち長い休養期間に入ります。リニューアルに向けてのクロージング展となる本展で、しばし見納めとなる横浜美術館とそのコレクションを、どうぞお見逃しなく。​

 

 
  • 展示構成

 兵藤和男《赤い布と水差し》 1975年 油彩、カンヴァス 60.6×72.7cm 兵藤和男《赤い布と水差し》 1975年 油彩、カンヴァス 60.6×72.7cm

序章       憧れの西洋美術
第1章     横浜美術協会創設前後―川村信雄とその周辺
第2章     フランスへの旅立ち
第3章     関東大震災からの復興
第4章     新版画の興隆―鏑木清方から石渡江逸まで
第5章     横浜懐古―川上澄生の世界
第6章     横展写真部創設
第7章   ニューヨークでの活躍―岡田謙三とイサム・ノグチ
第8章     前衛美術のパイオニア―斎藤義重
第9章     ハマ展の洋画家と彫刻家
第10章  「今日(こんにち)の作家展」
特集展示Ⅰ 宮川香山
特集展示Ⅱ 林 敬二
 
  • 担当学芸員によるギャラリーリレートーク
展覧会担当学芸員が、本展のテーマや作品についてお話しします。
日程 2020年11月20日(金)、25日(水)、30日(月)
時間 いずれも14時~14時20分
会場 横浜美術館 コレクション展展示室
定員 10名(事前申込不要、先着順)
参加費 無料(当日有効の本展観覧券が必要)

*各回内容が異なります。
*新型コロナウイルス感染症の拡大状況により予定・内容等を変更する場合がございます。
*新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ご来館の折には横浜美術館ウェブサイト「新型コロナ感染症拡大防止の取り組み」をご一読のうえ、ご協力いただけますようお願い申し上げます。 

 
  • オンライントーク(作品紹介動画配信)
さまざまな切り口で出品作品の見どころや楽しみ方を紹介します。作品解説をはじめ技法にも注目します。
ご来館前後に、ご自宅でも本展をより深くお楽しみいただけます。
会期中に下記3本の動画を本ページにて配信します。
<動画テーマ>
1.長谷川潔の作品と技法
2.奥村泰宏と横浜
3.林敬二氏 自作を語る
<公開ページ>
https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20201114-568.html
 
  • 開催概要
横浜美術館コレクション展「ヨコハマ・ポリフォニー:1910年代から60年代の横浜と美術」
  • 本展はインターネットでのオンライン日時指定予約制です。ご来館日時をご予約の上、お越しください。
【会期】2020年11月14日(土)~2021年2月28日(日)
【開館時間】10時~18時 *入館は17時30分まで
【休館日】木曜日(2021年2月11日を除く)
     2020年12月29日(火)~2021年1月3日(日)、2月12日(金)
【会場】横浜美術館(神奈川県横浜市西区みなとみらい3-4-1)
【主催】横浜美術館[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団]
【観覧料】<日時指定予約制>一般500円 大学・高校生300円 中学生100円 *小学生以下無料
*障がい者手帳をお持ちの方と介護の方1名は無料
*毎月第3月曜日は横浜市在住の65歳以上の方無料(要「濱ともカード」提示)
*団体受け入れ及び団体割引は行っておりません。
*企画展ご観覧当日に限り、企画展の観覧券でコレクション展もご覧いただけます。
*観覧無料の方(小学生以下、招待券・障がい者手帳をお持ちの方など)もオンライン日時指定予約が必要です。
*横浜美術館券売所では、2020年11月14日(土)10時より、オンライン日時指定予約にて完売していない日時を対象に観覧券のご予約・販売および観覧無料の方のご入館をご案内いたします。
【問合せ】横浜美術館 TEL 045-221-0300
【WEB】https://yokohama.art.museum/exhibition/index/20201114-568.html

 

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