空き教室で循環型農業を 廃校暫定利用により地域ビジネスを育て地域の活性化へ
豊中市では、廃校になった旧野田小学校の空き教室を民間事業者3者に貸し付けし、そのうちの1事業者がキノコ栽培を核とした循環型農業を開始します。期間は、跡地の本格利用を開始する令和8年度末までの2年半で、地元小売店へのキノコの販売や、キノコ収穫祭などのイベントを通じて地域の交流を促進し、活性化をめざします。
廃校利用は全国的に取り組まれていますが、本格利用までの暫定期間を利用した取組み事例はめずらしい。市経営戦略課は、「短期間ではあるが、廃校のまま置いておくのではなく、地域の資源として校舎を有効活用するために提案を公募した。地域の課題解決や活性化につながるビジネスの種を撒き、暫定期間終了後には新たなビジネスとして地域に拠点ができて育っていくよう、しっかりとサポートしていきたい」と話している。
概要
1.貸付場所
旧野田小学校 東側校舎2階および3階の計6室
(野田町1番1号)
2.貸付期間
契約締結日から令和8年(2026年)12月28日まで
3.民間提案公募による空き教室の活用
同校は、市南部地域の小・中学校の再編により義務教育学校・庄内さくら学園に統合し、令和5年(2023年)3月をもって閉校しました。跡地については、当面、校庭や体育館を地域の活動や避難場所として利用しながら、令和9年度(2027年度)以降、本格利用に向けて校舎の解体を進める予定です。
それまでの約2年半の間、校舎を有効に活用するための暫定利用として、地域活性化に資する事業の提案を、個人を含む民間事業者から公募し、3者を受託候補者としました。循環型農業はその第1弾の取組みで、今後、7月から8月にかけて順次、他の事業もスタートします。
4.循環型農業の仕組み
地域から集めたコーヒーかすをキノコの培地として再利用し、ヒラタケを中心としたキノコを栽培します。栽培後の培地(廃菌床)をカブトムシの幼虫の餌としてカブトムシを育て、出た糞は堆肥として地域の園芸店や農家、家庭菜園を持つ人に提供することにより、環境にやさしい循環経済の仕組みを実現します。
5. 運営は株式会社ボーダレス・ジャパン
循環型農業を運営するのは、社会問題をビジネスで解決するソーシャルビジネスを専門とする株式会社ボーダレス・ジャパン。社会問題解決を目的とした事業(ソーシャルビジネス)に関する創業支援をはじめ、起業のバックアップを行っています。本事業では、運営スタッフとして知的障害のある人も正規雇用し、キノコ栽培作業を行います。
6. 地域活性化の取組み
栽培したキノコは、加工・梱包して地元の小売店や飲食店に販売し、地産地消を推進します。また、キノコ栽培の過程の見学や収穫祭のイベント、カブトムシ育成ボランティアの募集などを通じて地域と交流し、持続可能な農業を地域全体で進めていくことにより、地域の活性化をめざします。
7. 受託候補者について
本公募において決定した事業者は以下の通りです。
・株式会社ボーダレス・ジャパン
・未来100年製作所合同会社
・株式会社Cloud Illusion/株式会社映せば(共同企業体)
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